あの後、ホテルが駄目になったので軍の施設に泊まることなった。
翌朝、食堂に向かうとギギが、
「じゃーん」
と、購買で買った服を自慢してきた。
「軍の施設で買ったにしては、良いコーディネートじゃないか」
と、褒めたつもりだがお気に召さなったようだ。
頬を膨らませている。
その後、食事を受け取ると世話を見てくれている軍人さんが、
「大佐たちも食事を一緒にしたいと申しておりました」
と、言われたので来るまで雑談をしていた。
向こうから、軍靴を鳴らしながらケネスが言ってきた。
「決めたぞ。新しい部隊の名前だ、キルケー部隊。いい名前だろう?」
そうして、皆で会話をしながら朝食を取り、調書を取るまでは仮眠を取ることにした。
調書にサインして、施設を去るときにシオンに言われた
「まぁ、『いろいろ』あると思うけど、頑張れよ」
「ああ、精一杯あがいてみせるさ」
船着き場まで、送ってもらう途中で気付いた。
『あ。ギギにお別れしてなかったな。まぁ、後で会うと思うからいいか』
夕方にメナドに向かう便を購入して、荷物をロッカーに預けてから、合流地点の浜辺に向かう。
浜辺で一時間位待った頃だろうか、
「乗っていくかい?」
と、伝統的な船に乗っている少年に声を掛けられ、その船で沖まで出る。
すると、1台のボートが近づいてきた。
同士の船だ。
自分の交代要員に、チケットとロッカーキーを渡し、船に乗る。
「なに、やらかしたんですか?」
操舵士のレイモンド・ケインが、ニヤついた顔で聞いてくる、が、
「ちょっとした縁が出来たってだけさ。なんでもないよ」
と肩を軽く叩きながら話題を躱す。
ロドセイヤという名の我らが基地に着くと、カーゴを受け取る作戦が進められていた。
「流石に、カーゴ3つは隕石偽装でもバレるぞ?」
イラム・マサムが提言する。が、
「それでも、「アレ」はこれからに必要な物だ。多少強引でも取りに行く」
「例の新型が出てくるかもしれんし…」
「大丈夫だよ、その新型が出てきたら俺が相手するから。カーゴの回収に注力してほしい」
「メッサーでミノフスキー・フライト搭載機をやり合うのか?無茶じゃないか?」
「無茶だろうがなんだろうが、無茶を通してなんとかするよ。信じてくれ」
そう言うと、俺が折れないことを悟ったのか他のパイロットへ指示に戻っていった。
そして、パイロットスーツに着替えて、メッサーに乗り込んでから起動して、ギャルセゾンへ上がり込む。
そして、3機のギャルセゾンが、カーゴが降りてくる該当海域に向けて出撃してく。