≠ハサウェイ   作:なべを

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2. 再襲撃

奇襲が成功し、俺達は再び壁に戻ってきた。

補給を行い、ここから離脱する手筈()()()

 

休憩しているところに、慌てた声が迫ってきた。

「おい!」

イアンが慌てた様子でこちらに走ってくる。

「クワック・サルヴァーから平文が届いたが、残った官僚だけで、再度会議を開くぞ!」

 

その言葉を聞いた全員が耳を疑った。

悪あがきをするだろうとは思ったが、その中でも最悪な選択肢を選んで来るとは思わなかったからだ。

最初に声を荒らげたのはエミールだった。

 

「はぁ?どこまで意地汚いんだ!あの連中は!」

「ゴキブリみたいな生命力だな…、どうする、ハサウェイ」

 

皆が思っている思いを代弁したガウマンが、主導権をこちらにパスしてくる。

 

「どうもこうも、潰すしかない。ただ、撤退も考えないといけないから、最小構成で潰す」

「最小構成なら、誰がいくんだ?」

「俺と、エミール、クェスの3機と、レイモンドにギャルセゾンを出してもらう。それ以外は撤収だ」

「まぁ、妥当な構成だな」

「エミールもクェスもいいね?」

 

エミールもクェスも憤りを感じているようで、了承を返してくれる。

「ああ、連邦政府には恨みしかないからな」

「もちろん、ハサウェイだけじゃ心配だからね」

「よし、決まりだ!出撃機の整備と補給を最優先にしてくれ!」

 

動く方向が決まったので、再度慌ただしくなっていく。

…ここまで粘られるとは想定外だったが、潰しきるには今しかない。

 

再出撃に向けて動いていく中で、言い争う声が聞こえてきた。

ギギとクェスだ。

 

「どうしたの、ギギ?クェス?」

「ハサウェイ、この娘が自分も乗るって聞かないの!」

「いいから、私も行くの!」

 

ギギは、置いていかれるのを怖がっている子供のように叫んでいる。

「ギギ、どうしたの?撤退したほうが安全だよ?」

「行かないと駄目なの!」

 

そういって自分の声も聞いてくれない。

どうやっても、乗って戦場へ行きたいようだ。

 

「…仕方ない、ギギ、乗るのは良いけど邪魔はしない。いいね?」

「うん…わかった…」

 

そう言うと、落ち着きを取り戻してくれて、大人しくギャルセゾンに乗っていった。

 

「なんだったの、あれ?」

「わからないけど、なにか感じるものがあったんだろう、クェスはどう?」

「私はあまり感じないかな」

 

と、なるとギギは知っていていて、クェスは知らないこと。

…ケネス関連で何かありそうだな。

覚えておこう。

 

そうして、最小構成を組んで俺達は再度、アデレードへと再度襲撃を開始した。

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