ミステリアスな味方キャラになって主人公を見守りたい 作:限界ボンバーヘッド
(オリジナルは)初投稿です。
ここ最近、一日一冊ペースで本読んでるから読むものが無くなってきた。
『天蓋の護り手』
それは、ニチアサ的な世界で使い魔と契約してバケモノを倒す少年少女の物語...
そんなよくある王道アニメ
だったのだが
俺はなぜかその世界に転生してしまったようだ
この世界での俺の名前は
この世界に来てから十数年。俺はこの世界が『天蓋の護り手』だと理解した原因というか根拠というか、まぁ単刀直入に言うと主人公の
そう、初めて会ったのは小学生のとき。クラス替えでたまたま同じクラスになったことから始まるんだが、長いから割愛しておこう。
出会った瞬間、俺の目標は主人公たちの活躍を陰ながら見守ることに決定した。
とりあえず、俺は大好きなアニメの世界に転生したってことだ。もう中学生になったが、三月 加奈と話した数はなんとか両手で数えられるぐらいだけど。
始まるまであと2,3年ぐらいか、それまでなにしよう
そんなことを考えながら、部屋で寝そべっていると。
「おい、お前」
なにか声が聞こえる。
「無視するんじゃない。聞こえているだろう」
起き上がって声の方向を見てみると
「やっとこっちを向いたか」
そこには、人の言葉を喋る黒いフクロウがいた。
「は?誰?」
「そう驚くな人間。俺はこの世界を守りしセフィラが一人、名をビナーと言う」
セフィラ。そう、こいつこそがこの世界の要。主人公たちはそれぞれのセフィラと契約して敵と戦う力を得たのだ。
なぜ俺の部屋にそのセフィラがいるんだ?それに、たしかこいつビナーとか名乗ってたよな。
セフィラは複数いるが、
「なにを呆然としている。もしかして、俺の美しさに声もでないか。それならしょうがない、少し待ってやるとしよう」
よし、まずは情報収集だ。何も知らないふりをしよう。
「えーっと。セフィラってなんですか?」
「あ、そうか。人間はセフィラを知らないのだったな。よし、ならば俺が説明してやろう」
なかなかにチョロい鳥である。簡単に騙されてくれた。
「まず、セフィラというものはな……」
§
話が長かったが、聞きたいことは聞けたし自己紹介もできた。
要約すると、セフィラと契約すると強い力が手に入る。
武器と能力が手に入れられて片方だけの時もあるが、一つ一つの力は両方ある者より片方だけの者の方が強い。
契約したセフィラの起源によって何がもらえるか変わるが、基本的には本人に合ったものが与えられる。
数十年ごとに別次元の同一座標にあるマルクト(異世界の王国)との道が強くつながるときがある。
マルクトが近づくと
その契約者が俺である。
「どうだ、わかったか?」
「あと一つ、ビナーの起源はなんなんだ?」
「言ってなかったか。俺の起源は『理解』だ」
やっぱりここは俺の知っている『天蓋の護り手』の世界で間違いないようだ。
「わかったなら俺と契約して、
「俺はパスで」
「はぁ?ここまで説明してやったのに何が不満なんだ」
「倒すってことは命かけるんでしょ?そんな重大なこと中学生にできるわけないだろ」
「ぐぬぬ。今までの契約者はすぐに契約してくれたのに、なんでお前はそう渋るんだ」
「自分に利がないからでしょ。俺は見ず知らずの他人のために命張れるほどできてないんでね」
「それなら、俺が叶えられる願いなら何でも一つ叶えてやる」
そこまで言ってくれるのならこちらも折れるか。それに、俺もやってみたいことがあるしな。
「そこまで言うなら契約するよ」
「そうか!じゃあ契約するぞ!」
ビナーは上機嫌で俺の肩にのり、まばゆい光を放った。
「よし!これで契約できたぞ!それで、蓮の願いはいったいなんだ?」
「俺の願いは、ミステリアスな味方キャラになって話の裏側で主人公の邪魔になる敵を倒すことだ!!!」
「は?意味が分からないんだが。馬鹿かお前」
暴言を吐かれてしまった。悲しい。
「いやいや、単純な願いだよ」
「気でも狂ったか貴様。今が初対面だが、私のお前に対する好感度は地の底までいったぞ」
「言ってなかったけど俺転生者でさ、この世界について色々知ってるんだよね」
「長い間生きているが、ここまでおかしいヤツに出会ったのは初めてだ」
§
とりあえずビナーに普通なら知りえないことを説明してみた。
セフィラは九人いることや他のセフィラの起源など、『天蓋の護り手』の設定を全て暗記している俺にかかれば簡単なことだった。
「信じれないが、本当のようだな」
「だから言ってるでしょ。ちゃんと人の話聞かないとだめだよ」
「普通はこんな事誰も信じないぞ。話を聞いただけありがたいと思え」
「まぁいいや。それで?今から
「いや、まだいい。
「自己紹介したでしょ、お前じゃなくて蓮って呼んでよ」
「わかった、蓮。で、本当に俺は出てこないはずだったのか?」
「そうだよ。今回はケセド、ゲブラー、ティファレト、ネツァク、イェソドの五人だよ」
「それならおかしいな。今、イェソドは動けない状態だ」
「というと?」
「前回の契約の回復がまだできていないんだ。少なくともあと30年はかかるぞ」
「少し違うのかな」
「そう考えるのが普通だな」
「それはそうと、なんで他のセフィラのことそんなに知ってるの?設定だったら、契約者とセフィラの記憶は契約が終わると無くなるらしいけど」
「それはな、ダアトのおっさんから知識奪ってきたんだよ。ほら、俺の起源は『理解』だろ?知識は理解されてこそだ」
そんなことできるのか。セフィラの起源なんて死に設定だと思っていたんだけど。
「蓮の言ってることも理解できたが、願いの方はわからんな。そこまで知ってたらお前の言う主人公と一緒に戦った方がいいんじゃないか?」
「残念なことに、主人公との接触はできたんでけど。緊張しすぎて話せないんだよね」
「やっぱり馬鹿だろお前」
また罵倒されてしまった。
でもさ、憧れの推しが目の前にいて普通に話せる人の方が珍しくない?
「だからミステリアスな味方キャラだよ。ミステリアスだったら口数少なくてもいいでしょ」
「そういうことか。願いも理解できたことだし、変身してどんな力を授かったか確認するか」
「そうだね、じゃあ変身しよう」
『天蓋の護り手』の世界では、契約者は変身したいと願うことで変身でき、変身中は認識阻害の効果がついて、激しい戦闘をしても一般人には認識できないようになっている。あと、身体能力が高くなる。
変身しても契約者どうしやセフィラ、
「ふむ」
「なるほど」
「初めて変身したけど、こんな感じなんだね」
変身した見た目は、黒のフルフェイスメットにメカメカしい黒いコート。まるでボンドルド卿*1だ。
「どっからどう見ても不審者だな」
「良かったじゃないか。変身中は認識阻害で一般人に見られないから通報されないぞ」
「そうだね」
「とりあえず、武器と能力だな。なにがある?」
「武器はなんだこれ?錫杖か?」
「仕込み杖だな。あとはファンネルと……能力は物体の移動だな」
「多くない?」
「多いな」
「なんで?」
「俺のおかげだな。やっぱ俺天才かもしれない。あと武器の形は少しなら変えれるぞ」
「いったいなにをしたんだ?」
「ダアトのおっさんの知識だ」
「やりすぎだろ」
「いいじゃないか、お前も強い方がうれしいだろ」
「強すぎるんだよ。これじゃ主人公たちとのパワーバランスが崩れる」
「なら使わなければいいだろ」
なんと、盲点だった。こいつもしや天才か?
「さすがだなビナー」
「そうだろう。俺は天才だからな、崇めてくれてもいいぞ」
やっぱウザイなこの
「……」
「無視しないでくれよ蓮」
「よし!ファンネルを封印しよう」
「泣きそう」
無視しすぎたかもしれない。
「能力の練習をしよう。手伝ってくれ、ビナー」
「いいぞ!遠慮なく俺を頼ってくれ!」
急に元気になったなこいつ。
さあさあ、これからどうなっていくのでしょうか
楽しみですね
ビナーの話し方が難しい