参考までに、これまでの流れをおさらい。
・旅人:ヘウリアとそっくりな白亜の仲間なせいで千岩軍に指名手配されて白亜と別れて仙人たちのもとに。各地で暴れる復活した夜叉たちを何とかするように頼まれ、水夜叉を倒して仙人たちと合流。
・弟子コンビ:ヘウリア(襲撃犯)に頼まれて、遺瓏埠にて炎夜叉と対峙し撃破。この時理水畳山真君と共闘した。
・降魔大聖:雷夜叉と対決するも一歩及ばず、こっそり見ていたモラクスに頼まれた胡桃&帰終が参戦したことで勝利。合流。
・削月:岩夜叉と接触に成功し、事情を聞くも直後に罠にかかったヘウリア(襲撃犯)がドットーレに攫われるのを目撃する。
・ヘウリア(襲撃犯):ヴィーにおつかいを頼んでモラクスを襲撃、逃げた振りした際にタルタルと戦闘したあとに、事前にモラクスから夜叉復活の噂を聞いて塩ヶ宮で弟子2人に支援要請したあと、自分も夜叉を止めようと岩夜叉のもとに向かった際に罠にかかりドットーレに遺跡重機工場に拘束されるも、グレメリーの助けを借りて脱出。
・白亜(真白空我真君):ヘウリアが逃げた後に【公子】の代わりに旅人を助けて合流、自分がヘウリアの眷属である仙人「真白空我真君」だと名乗り、北国銀行で【公子】と接触。璃月港脱出の際に申鶴に「匂いが違う偽物」と襲撃され、旅人を行かせた後に何とか逃げ出すも傷を負い、ピンばあやの洞天に潜んで回復中に留雲が来て、ある程度の事情を説明する。
と、まとめたところで今回は事件の核心へ…?楽しんでいただけたら幸いです。
「みんな、久しぶり。……私のこと、わかるかな?」
塩ヶ宮の外れ。おそらく空を飛べない私とパイモンが問題なく行ける距離を選んでくれたらしいそこ……塩ヶ宮を一望できる丘の上に訪れると、既に護法夜叉大将・魈と理水畳山真君、削月築陽真君と思われる男二人が待っていて。報告をしていると、魈が躊躇してから出てくるように言って現れたのは、黒衣の少女。見たことがある衣装だった。たしか足があらわになるせいであまり直視できなかった白亜が着ていた往生堂の制服…?
「もしかして、白亜と同じ往生堂の人間なのか?」
「え?ああ、私の肉体は往生堂の堂主だよ。今は借りさせてもらってるんだ」
「借りる……?」
思わず、元素視覚で彼女を見ると、普段は白く見える人影を覆う様に赤い元素が見えて。魈は視線を逸らしていたが、何事か考えていた理水畳山真君と削月築陽真君は合点がいったようだ。
「往生堂の堂主がなぜここに……いや待て。その気配。まさか、帰終か!」
「何故、数百年も前に死したお前がここに……!?」
「帰終……?」
「うん、帰終だよ。「大マジ。元気ピンピンだよ!」……って言えば本人確認になるかな?」
「おお、そのよくわからない物言い……ヘウリアの入れ知恵に違いない!お前か!」
「だがしかしなぜ生きて……」
「……ヘウリア様の御力によるものらしい。此度の異変に助力するために堂主の肉体を借りているらしい。我が浮舎に勝てたのもハーゲン……帰終様の助力があったからだ。面目ない……」
「いや、浮舎相手だったから仕方ないよ……私も桃ちゃんと一緒に戦わなければ勝てなかったし」
「……すまぬ帰終、我等は帝君を守れなかった……」
「え?あ、うん。仕方ないよ。あれは油断したモラクスが悪いし」
理水畳山真君に頭を下げられながらもフォローする帰終。少し違和感があったが、それどころではないらしく、削月築陽真君が神妙な顔で切り出した。
「我からも報告だ。……想像通り、我は弥怒と遭遇した。だが理水や護法夜叉大将、旅人が相手をした三人と異なり、奴は理性を保っていた。その理由は生前の最期の想いが関係しているようだが……それよりも、だ。偽物だと名乗ったヘウリアが現れたのだが、それが罠だった」
「どういう、ことだ?」
「仙衆夜叉の復活は、ヘウリアを誘き寄せるための罠だったようだ。
「偽物ってのは……岩王帝君を襲ったヘウリアのことか?」
「そういうこと、なのかな?」
腑に落ちないことはたくさんある。なぜ仙人たちは白亜の存在を聞くなり偽物の存在を疑ったのか。でも、今は。不味いことになってるっぽい……?
「攫われたヘウリアを助けないといけないけど、場所がわからない……感じかな」
「そうなるな。璃月港に向かった留雲借風真君がなにかしら情報を得ているとよいが……」
「しかし、手がかりになりそうなことはある。弥怒によれば、彼らは【博士】が璃月各地に残っていた遺物に賞金をかけることでかき集めて、残留する元素を利用して復活させたらしい」
「賞金をかけたということは、利用したのは宝盗団か。たしかに、望舒旅館に泊まった客の何人かが、襲われはしないのに宝盗団をよく見る気がする、などと噂していた」
「宝盗団ならば、我が琥牢山にて一人琥珀に囚えた者がいる。今思えば、その者ともう一人はなにかを探していた様子だったな」
そう告げたのは、理水畳山真君だ。その言葉を聞いて顔を見合わせる仙人たちと帰終。魈が代表して口を開いた。
「よし。旅人、お前は璃月港に戻れないのだろう。仙人である理水は人前に出られない。ついていって手伝ってやってくれないか」
「わかった」
「オイラたちに任せろ!」
魈の言葉に頷いた私とパイモンが理水畳山真君と共に去ったあと、こんな会話があったことを私たちは知らない。
「遺物……残留した元素から復活……まさか、な」
「嫌な予感は、するよね……」
「ああ。帝君と帰終様、竈神が我ら仙人と夜叉、若陀龍王を総動員し、民に決して知られぬようにと鎮圧した厄災……」
彼らの脳裏に過るのは、仙衆夜叉のうち三人が死すことになるきっかけにもなった、暴虐の限りを尽くした業障なのかどうかすら怪しい塩神の死後に現れた修羅。
「“黒きヘウリア”……アレの遺物が、残っていないといいが……」
その後、人の姿の理水畳山真君と共に琥牢山を訪れた私達は、琥珀の花*1宝盗団の李当と、兄らしい李当を助けようとしていた李丁と遭遇。一応理水畳山真君に確認を取ってから*2李当を助けると、二人して私を仙人の遣いだと崇めて感謝。訂正するのも面倒だったので、ちょうどいいとばかりに問うと貴重な情報を得ることができた。
「やっぱり、あの二人も遺物を捜していたみたいだったな!」
「うん。遺物を持って青墟浦に行くと、それが本物なら大金を支払うと。その人物は仮面を付けていた、と……あの二人は一度ガラクタを持って行って門前払いされたらしいから、信憑性は高いね」
「どう考えても、ファデュイだよなあ……でも【公子】のやつがこれを知っていてオイラたちを仙人のもとにいかせるか…?禁忌滅却の札までくれたのに」
「これは、タルタリヤに聞いてみるべきかな?だけど璃月港で私達は指名手配されてるよね……」
「待て。旅人、今何と言った?」
「え?」
どうやってタルタリヤに会うべきか考えていると、理水畳山真君がなにか引っかかったらしい。人の姿のまま険しい表情を浮かべている。
「禁忌滅却の札は、仙人の秘術の産物だ。てっきり歌塵浪市真君からもらったのかと思っていたが……渡したのは、
「【公子】が持っていたらおかしいのか?」
「その【公子】が何者かは知らぬが、禁忌滅却の札は岩王帝君によって作られた神札に仙人の力を注いだ代物だ。仙力の塊ゆえに、力の大半が失われても我等は同胞の気配を感じ、危害を加えるのをためらう仕組みになっている。魔神戦争において民にお守りとして渡し、窮地の際に仙力を発動することができた。だがそれらは仙力を失い、今は失われたはずだ。それを
「おい旅人!モンドであいつらは、風神の神の心を狙っていたよな!?もしかして、アイツらの狙いは……」
「捕まりそうとか言ってる場合じゃないね。急ごう、パイモン!!理水畳山真君は、このことを他の仙人たちに!」
駆け出す。目指すは璃月港だった。
辿り着いた璃月港。おそらく岩神の死と塩神の乱心の影響だろうか、人が慌ただしく行き来する中に潜り込むことができた。すると、私達を見て手を振る人物が一人。
「おや、旅人ではないか。息災か?」
「鍾離先生!なんでここに!?」
「ははっ、俺は往生堂の客卿だからな。璃月港にいることはなんらおかしくない。しかしどうした、急いでいるようだが。白亜はいないのか?」
「白亜のことも気になるけど……今は、岩王帝君の遺体がどうなったのか、知らない!?」
「む?モラクスなら……半日も前に、千岩軍が黄金屋に運んで行ったのを見たぞ」
「黄金屋……?」
「テイワットの全てのモラが鋳造される場所だ。もっとも、モラクスが死んだ今モラが増えることはないだろうが」
お茶をすすりながらそう語る鍾離先生。あれ。なんだろう、違和感。いや、今はそれどころじゃないか。
「急ごう、旅人!嫌な予感がびんびんだぞ!!」
「そうだね、私達も……」
と、その時だった。雷が落ちた様な轟音が轟いた。何事かとパイモンと鍾離を連れて駆けつけて見れば、千岩軍に取り囲まれた四人の人物が見えて。その一人は、見覚えがあった。
「水夜叉……倒したはずなのに、なんでっ」
「……」
「他の奴も、聞いていた特徴を一致するぞ!こいつら、仙衆夜叉だ!気を付けろ、旅人!!」
瞬間、雷が、水が、岩が、炎が爆ぜる。千岩軍が吹き飛ばされ、指揮していた角を持つ少女は耐えるも、何故かためらってしまい雷夜叉の手に顔を鷲掴みにされてしまう。
「甘雨…!」
「鍾離、知り合いか?」
「璃月七星の秘書だ、このままでは……だが、しかし」
何かに迷っている様子の鍾離。その間にも、鷲掴みする手に力が籠められ、握ってない三本の上で雷の槍を手に投擲しまくる雷夜叉に続いて他の三人も動き出す。……放っては、おけない!
「はああ!!」
炎と水の奔流に、生成した巨岩をぶつけて相殺する。この岩元素は、シールドしか元素反応がない代わりに、他の元素に対して有利を取れる……そんな解釈でいいはずだ。四人の視線が私を向く。甘雨も、苦し気にこちらに視線を向け、逃げろと促してくるが冗談じゃない。
「見過ごせるわけ、ない……!」
「……まあ、そうですよねえ」
そこに降り立つのは、純白の衣装でクワガタを思わせる仮面を被った白亜で。それを見た周りの人々は口々に「塩華女帝だ」「帝君を殺したはずなのに何故」「我等を裏切ったのではなかったのか」「乱心されたのでは」と混乱を口にする。
「……いいの?」
「まあ、勝手に考察させとけばいいんですよ。……この四人にこの街を破壊されるよりはマシですとも」
「おっと。俺も参戦させてもらうよ。強い奴の相手は望むところだ」
「タルタル……浮気するんです?*3」
「人聞きの悪いことを言わないでくれるかなあ!?」
さらに、まさかの【公子】も参戦。犯人側と思っていたのにまさかの参戦に一瞬脳がショートするも、水の双剣を手にした【公子】と、大弓を手にした白亜と共に、片手剣を構える。深呼吸、白亜の清涼感のある匂いが共に吸われて、吐き出されることでリラックスできた。よし、行くぞ!!
色々判明です。初登場のワード「黒きヘウリア」。倒したはずなのに何故か復活、仙衆夜叉。そしてまさかの旅人、白亜、タルタリヤの共闘。
鍾離は甘雨を助けたらワンチャン生きてることがバレてしまうから助けにいけず困ってました。一応「鍾離」=モラクスとして甘雨と接触してないのでギリセーフではあるんですがね。降魔大聖はアウトですが。
以下定型文になりますが、割と真面目に感想に飢えているのでどしどしいただけると本当に嬉しいです。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
黒きヘウリアの当時の話を……
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ガッツリ読みたい
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一部だけ語ってほしい
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鍾離から旅人に語る形で
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ここから先はR指定だ
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いや、ショータイムだ
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質問いいかな。ヴィーはどこに行った?