塩の魔神のしょっぱい備忘録   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。スネージナヤに星穹列車があったように見えたけど気のせいかな?いやまあアトラス的な意味で、つながりがあるのなら嬉しいけども。

今回は原作でのファデュイ初顔見せ……のはずが?楽しんでいただけたら幸いです。


隊長もそうだったけど淑女さん、早すぎです

 うむ、荒れていた暴風が元に戻っているってことは、四風守護の無事神殿を攻略出来たらしい。えーと、次はたしか……ああそうだ。なんか章が終わって冒険ランクか何かを上げて次に進むんだっけ。そこらへんどうなってるんじゃろ。ゲーム通りなわけないと思うけど。とりあえず清泉町で宿泊してからモンド城に戻るか。ゲームまんまの距離だと楽なんだけどなあ。

 

 私がいない間にアンバーの飛行免許とか踏氷渡海真君(ガイア)の宝さがしとかやってくれてるといいんだけど。あれ序盤にしては結構面白いからなあ。本編で行かない場所に行ったり来たりするのオープンワールドの醍醐味だと思うんだよね。

 

 

「うまく行ってれば今頃ファデュイの初登場ですかね?」

 

 

 たしか、ゲーテホテルに滞在している外交官の下っ端だったかな。ジンに対してトワリンを始末しないのか、とかなんとか詰め寄るシーンが最初の顔見せだったはずだ。ファデュイが悪い奴らだって印象付けるシーンだね。……いや私、ファトゥスの一人のお母様で、構成員のお婆様だから悪い奴らに見えなくて困ってるんだけど。誰だって我が子がかわいいから仕方ありませんよね!?

 

 

「あ、ハクアさん。こんにちは。今お帰りですか?」

 

 

 すると、冒険者協会窓口前を通り過ぎようとした辺りで、冒険者協会の受付嬢のキャサリンが挨拶してきた。往生堂フォンテーヌ支店っでお世話になってるので無視することもできないので挨拶する。

 

 

「こんにちは、キャサリン。貴女のご主人様はお元気ですか?最近忙しかったり?」

 

「いつも同じことを言っていて恐縮なのですが、なんのことでしょう?」

 

「まあいいや。フォンテーヌのキャサリンによろしく言っといてね。星と深淵を目指せ!」

 

 

 あのキャサリンは各国に一人が冒険者協会の受付嬢として常駐している。ナド・クライで彼女が【傀儡】ことサンドローネをもとに作られた量産型だと判明していて、キャサリンに言ったことはサンドローネに伝わるらしいので体よく連絡手段にさせていただいてる。あっちからたまに言伝があるからまあ許されてると思ってる。

 

 

「カマかけてみたけど、さすがにファデュイの根幹たる計画については教えてくれませんよねえ」

 

 

 ペルヴェーレにもそれとなく聞いてみたが、まあ駄目だった。なんでも隊長や女皇への恩を仇で返す真似はしたくない、と彼女なりの矜持らしい。なら仕方ないね。私は2026年の海灯祭までしか原作知識がないからファデュイの計画が本当に不安要素なんだよなあ。まあここまで来ちゃったんだ、なるようにしかなら………んんんんん?

 

 

「アナスタシア*1は生温いから私から言ってあげるわ。あんたたちが何時までたっても風魔龍を討伐できないから、私達ファデュイがモンドの防衛を引き受けてやるって言ってるのよ。こんな龍災なんか、すぐに解決してみせるわ。要はあのケダモノを殺せばいいんだもの。簡単よね?」

 

「お言葉ですが、【淑女】殿。あの風魔龍……トワリンは、今でもモンドの四風守護の一つだ。それを殺すなどと、西風騎士の前で戯言を軽々しく言わないでいただきたい。外交官ならば言葉は選んでもらおう」

 

「フッ……見た目は綺麗なのに、面白くない発言ね。残念な美人って所かしら?」

 

 

 なんか、ゲーテホテル前でジンと話し合ってるのが違う件。ファデュイのモブだったはずが、何故かまだ登場しないはずの【淑女】と、もう一人。淑女だけでも頭おかしくなりそうなんだけど、もう一人の方は本来ならフォンテーヌで初登場するはずのファデュイの強モブ「烈風の従者」だったかな……にそっくりな衣装なんだけど武骨な鉄の首輪をしていて青と黒のカラーリングになっているのを着ていて、青と水色のグラデーションが綺麗な髪を鮫の尾鰭を思わせる髪型にしていた。デザインがどう見ても服装以外はプレイアブルなんだよなあ……。

 

 

「あんなの原作にいませんでしたよね…?」

 

 

 ひょこっと物陰に隠れて様子を窺っている旅人たちを横目に、私も隠れて様子を窺う。。その青従者(仮)の極めつけはファデュイだと表す仮面で、ギザ歯の口元を露出している鼻から上を隠すタイプなのだが、右目側がまず泡泡していて、そこから押し寄せる波みたいな形で、水流が左目側に向かって伸びてる……無数の泡の塊と、そこから押し寄せる波の様な水流でできた仮面としか言い表せないほど妙に造形が凝っていた。絶対オーダーメイドだ。

 

 

「あらあら、事実とは言え言い過ぎよルネウ。あちらとしても二匹目が出てきて困っているみたいだしね」

 

「悪かったわロザリー。でもそうね、その二匹目がロザリーに邪魔なら私が……」

 

「二匹目については、我が西風騎士団の汐風騎士が調査中だ。彼女ならば対処してくれると私は信じている」

 

 

 うぐっ。話題に出された以上、隠れているわけにはいかない。というかジンと視線が合っちゃった。出るしかねえ。

 

 

「汐風騎士ハクア、ただいま戻りましたよ」

 

「あら、ハクアじゃない。相変わらず辛気臭い顔をしてるわね?」

 

「【淑女】さん、何故ここに?外交は部下に任せればよいのでは?」

 

 

 一応顔見知りなので仲良くとはいかないものの、とりあえずストレートに聞いてみる。原因がわからないことには不気味すぎるし。なんか鮫みたいな従者……ルネウだっけ?から睨まれてる気がするけど。ジンを煽ってた時は元気だったのに、今はすごい不機嫌そう。

 

 

「ファトゥス自らモンドの龍災を解決しに来てあげたのよ。ルネウもいるから楽勝だわ」

 

「龍災は私達で解決できます。後日お詫びしますので、お引き取りを……」

 

「お前、ロザリーの優しさを無為にする気?」

 

「えっ、うわっ!?」

 

「ハクア!?」

 

 

 瞬間。ルネウがかざした右掌から水元素が発生したかと思えば、私は巨大なシャボン玉の様なものに閉じ込められていた。拘束されて成すすべなくぷかぷか浮かぶ私に、ジンと見ていた蛍が剣を抜き臨戦態勢となる。塩剣を作ってすぐ脱出しようと試みるのだが、何故か息ができる水中の様なシャボン玉の中だと形成した塩が崩れてしまい、私の力が起用しない。なんだこれ、本当に!?

 

 

「ハクア!今助けるから!なんで、割れない…!?」

 

「うわあ、ハクアがもがいてるぞ!?大丈夫なのか!?」

 

「【淑女】!西風騎士に手を出すのは、いささかやりすぎではないか…?」

 

「ロザリーの提案を受け入れればいいのよ。やるってのなら相手に……きゃあ!?」

 

「そこまでよ、ルネウ」

 

 

 蛍が剣を振るうもシャボン玉はびくともせず、パイモンがわかりやすく慌てて、ジンは冷静に様子を窺っている。それに対してルネウが攻撃を行おうとし……【淑女】がなにかを取り出したかと思えば、ルネウの首に取り付けられていた武骨な鉄の首輪から雷元素を迸って放電。ルネウは悲鳴を上げて電流に怯み、シャボン玉が割れて私は解放される。た、助かった……。

 

 

「なんで、ロザリー!」

 

「私の友人が失礼したわ、代理団長。私のこととなるとすぐ狂暴になるから躾が必要なの。今回はこちらの落ち度であると認め、引き下がるわ。「双方が誠実に建設的な意見を交わした結果、様子を見ることにした」これでいいかしら?」

 

「……了解した。これからはモンド城内で暴れるのはご遠慮願おう」

 

「ハクア、悪いことしたわね。今度ペルヴェーレにお詫びの茶菓子を持たせるわ。ほら、行くわよ」

 

「ま、待ってよロザリー!」

 

 

 去っていく【淑女】を慌てて追いかけるルネウ。……神の目、見たところなかったな。ということは今のは神の目なしで水元素を……?まさか。アトラス以降、アビス教団製の魔神しか見てこなかったのに……あの首輪も、【茨】【蟲】の失敗から学んだというのなら納得がいく。ルネウといったか。なんの魔神だ……?

 

 

「無事か、ハクア」

 

「なんとか……それより、彼女……ルネウをジンは知ってますか?」

 

「いいや、そもそも【淑女】が直接顔を出したのも初めてだ。彼女が連れて来たということは、同じ執行官なのではないか?」

 

「……いやあ?いないとも言い切れませんが、私の知る限りあれは執行官じゃありませんよ」

 

 

 断言できないのは、正体不明の十位のせいだ。マジでなんなんだろうファトゥス第十位は。その後、蛍が帰ってきたことをジンがねぎらい、【淑女】たちがスネージナヤの外交官であると説明していて。視界の端に赤い帽子が見えたので、近寄る。モンドの切札、クレーだった。

 

 

「クレー、どうしたんですか?」

 

「あ、白いお姉ちゃん!クレーね、旅人のお姉ちゃんと一緒に頑張ったんだよ!褒めて褒めて!」

 

「偉いですねえ。お母さんにも負けてませんよ」

 

「うん!ね、ご褒美に白いお姉ちゃんでどっかーんしてもいい?」

 

「どっかーんはやめてほしいですね……」

 

 

 威力が予想以上だったらワンチャン欠損するから本当に勘弁して?そこにジンもやってくる。あ、そうだ。ダスタリオの説明しないと。

 

 

「ハクア。お疲れ様。無事に帰ってきて何よりだ。二匹目の魔龍はどうだった?」

 

「ああ、それが……恐らく、人造魔神です。毒の魔神ダスタリオを名乗っていました。アビス教団の手の者だと思われます。トワリンを焚きつけていたようです」

 

 

 まあこの時点でアビス教団が関わってることぐらいは明かしてもいいだろう。このあとファデュイがアビスが風神が入り乱れてしっちゃかめっちゃかになるし。

 

 

「なんと。ではすぐに討伐を……」

 

「あ、それはしておきましたので安心してください」

 

「そうか……さすがはハクアだ。大団長が太鼓判を押すことはある」

 

「私あの人のせいで騎士にされたの不服なんですけど」

 

 

 数年前に再会した際に騎士団に誘われ、借りもあったので引き受けちゃったのが運の尽き。ナド・クライに旅立つ前にもしものときは私に任せたと言ってきおってからに。いやまあ魔神の一人が残ってたら安心でしょうけど!

 

 

「あの……人造魔神、アビス、って…?」

 

「そうだな。協力してもらうのだからちゃんと説明しないといけないか。旅人、本部の私の執務室に来てくれ。クレーも、話を聞きたい。ハクアも詳しく頼む」

 

「わかりましたよ」

 

 

 このあと汚染された涙が浄化できる話のあとにウェンティ登場だっけ。もう数千年昔のことだからうろ覚えになってきたなあ。まあそれでもルネウはいなかったと断言できるんだけど。なんなんだあいつ。

*1
ファデュイ参事官




淑女と親しそうにしている従者の格好をした謎の女、ルネウ登場。淑女とセットなので、当分出番がありますね。ヘウリアの能力を無効化できるシャボン玉を操る模様。

なんでヘウリアが騎士やってるのかも判明。借りを作ると断れない女、ヘウリア。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

サブクエはどうする?ちなみに、少ししか考えてないので追加すると滅茶苦茶長くなります

  • 魔神任務だけでいい
  • 伝説任務もやろう
  • 関係者の伝説任務はやってほしい
  • 魔神任務でさらにアンケートとろう
  • 世界任務もやろう
  • 世界任務でさらにアンケートとろう
  • 別に(活報などで)アンケートして決めよう
  • ネタになりそうな他のサブクエも
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