塩の魔神のしょっぱい備忘録   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ナヴィアを無事引けました。思ってたより強くてビビってます。
それはそうと感想もらえるのがモチベになってるのでわりかし瀕死で、今回は短くなりました。ちょっと回復期間設けたほうがいいかも?楽しんでいただけたら幸いです。


猛独が襲う夜

 ヘウリアを一蹴し、トワリンを下し、その際に失った肉体を再生するべくドラゴンスパインに舞い戻ったドラゴンスパインとほぼ同じ大きさを誇る魔龍ドゥリンへと姿を変えたダスタリオ。猛毒の腕で地盤を融解させて地下を流れる水脈から水分を吸収し、骨が露出している身体を肉付けしていく。その間動けないことをいいことに矮小なファデュイの兵士や、なにやら形成しようとして極寒の冷気で砕け散ったため単に殴りかかっていた謎の女を片手間に毒の触手を伸ばして蹴散らしながら、復活を果たした。

 

 

「グルルウ……あ、ああ、あー……アハァ。やっと、喋れるように、なったや」

 

 

 ダスタリオの擬態は、不定形となった肉体を変形させる。構造を理解しない場合はただのハリボテみたいな不出来なものになるが、今回は心臓と骨格を骨組みにして構成したもの。限りなく本物のドゥリンと同じ肉体だったため失った言語能力を、喉を調整して復活させたダスタリオは、そのまま眼下に視線を向ける。本来の自分の二倍はあったはずの霜鎧の王と呼ばれるヒルチャールが勇猛果敢に殴りかかってきていたが、自分の指より小さいという事実ににんまりと笑みを浮かべた。

 

 

「ちっちゃいねえ」

 

「yaAa!?」

 

 

 デコピンの様に弾かせた指を叩きつけられ、悲鳴を上げて四散する霜鎧の王。さらには地響きを敵襲だと勘違いしたのか、ドラゴンスパイン各地の遺跡重機も起動し、ミサイルを放ってくるが、今のドゥリン・ダスタリオには文字通り痛くもかゆくもなかった。前脚を振るう。それだけで肉体を形成する毒が飛沫となって飛び散り、流星群の様に降り注いだそれの直撃を受けた遺跡重機は融解し崩壊する。

 

 

「あいつらと同じだ、私はもう怖がることはないんだ…!」

 

 

 ダスタリオは水スライムの変異体である。スライムと言う魔物は太古のテイワットより存在しており、それこそ天理が舞い降りる前の龍王が支配する時代にも存在する。ダスタリオもそんなスライムの一つであり、元素龍の強大さを身をもって知っていた。スライムと言う脳もない本能のみの生物ゆえに痛感した圧倒的な力は、最下級の魔物であったダスタリオには天上のものだった。それは魔神となってもなお、変わらない。圧倒的弱者から中途半端な強者へ昇華したが故の弊害。

 

 

「もうあいつらの命令なんか聞く必要ないんだ…!」

 

 

 自分を復活させてくれた王子様と姫様への感謝は本物だ。しかしその配下である魔術師たちが自分が元スライムだとわかったら馬鹿にして侮ってくるのは我慢ならなかった。その筆頭だったトワリンを支配しようとしていた輩は、彼がそうだと確信した瞬間に捕食した。例え王子様たちにとっての部下だろうが関係ない。気に喰わないから殺す。それができるのだからやる。例え魔神になっても頭空っぽなのは変わらなかった。

 

 

「姫様、どこかな?見てくれたかな?褒めてくれるよね?……本当に私を捨て駒だと思ってたらどうしよう」

 

 

生前、終ぞ持つことはなかった圧倒的な力。それが、大人しかった彼女を変える。

 

 

「もし本当にそうなら……殺しちゃおうかなあ」




その日、モンド城の人々は悪夢の再来を見た。雪山より飛翔する、雪山と同じ巨体を有する悍ましい魔龍が吠え、家の中に閉じこもるしかない人々。

それをモンド城から離れた小高い丘で確認し、剣を握るのは異邦の旅人。


「みんな……いくよ!」

ダスタリオの末路は?(ストーリーに関わるかどうかは未定)

  • 新たな邪龍ドゥリンとして倒される
  • 倒されるも弱体化しグレメリーに回収される
  • 本音を吐露してヘウリアに同情されて救済
  • 博士に目を付けられてファデュイに鹵獲
  • アルベドが何とかする
  • グレメリーに処刑される
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