塩の魔神のしょっぱい備忘録   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。まず初めに。三日ぐらいなんも音沙汰無くて申し訳ありませんでした。今日から更新再開します。

 虚空劫灰のプラーナ自体は前回の翌日にクリアしてたんですけど、内容が衝撃的すぎて……主にキングデシェレトの配下に魔神が三人もいたからアトラスがどうのとか、コレイ関連の話とか、博士の真意とかいろいろ……とりあえず何とか理由付けはできたので、今後の展開も問題なくやれると思うのでエタるつもりはないです。それはそうと、サンドローネ実装だそうで!!本当におめでとうございます!なので擦り抜けたばかりの僕はニコもローエンも諦めることにしたぜ!!!(血涙)

今回は凄い拮抗してたってことは書いた方がいいよねってことで結局書くことにした香菱イベントです。楽しんでいただけたら幸いです。


毒は食べても大丈夫だから毒味っていうんだよ?

「璃月までは清泉町を経由して、アカツキワイナリーを経由する道がいいですよ。直線距離ならドラゴンスパインを突っ切るのがいいんですが、おすすめはしません」

 

「なんで?ハクアは偽ドゥリンを追いかけて入ってたよね?」

 

 

 モンド城を後にして、私が先導してシードル湖沿いの道を歩きながらそう説明すると、蛍が首をかしげてた。ヴィーは私と蛍の後ろをとてとてと歩いてついてきている。人型で固定されているのにまだ慣れてないんだろうね。

 

 

「別に入ってもいいですけど、一分も経たないうちに体力が継続的に奪われて氷漬けになりますよ。炎元素で松明か焚火でもするか、もしくは体力を継続的に回復できるバーバラみたいなキ……人間がいないと死にますよ。マジで」

 

「はえー、パイモンよりしっかりガイドだ」

 

「オイラよりは余計だろ!!でもなんでそんなに詳しいんだ?」

 

「そりゃ、何度も死んで……げふんげふん。ま、まあいいじゃないですか。だってほら、私ですよ?汐風騎士ですよ?」

 

「理由にならないんじゃないかなあ?」

 

 

 蛍が呆れてる。愛想笑いはレアだな。心のフォトギャラリーに納めとこう。

 

 

「うわあ、ハクアが気持ち悪い顔してるぞ……」

 

「パイモンを食べようとしてる……?」

 

「パイモンって美味しいのです?」

 

「オイラは美味しくないぞ!?」

 

「じゅるり……もちもちして美味しそうだよ!自信もって!」

 

「食べませんよ……え?」

 

 

 なんか、多くね?と振り向くと、パイモンを見つめながらよだれをだらだらと垂らした中華風の少女がいた。しゃ、香菱(シャンリン)だあ!?蛍はギョッとしてパイモンを庇って前に出て警戒している。すると警戒されていることに気づいたのか香菱はよだれを拭うと、きりっとした顔になる。

 

 

「あたしは香菱!いろんな国を巡って珍しい食材を探している料理人だよ!璃月港から来たんだ!貴方達は…?なんというか、愉快な仲間達?」

 

「おい!オイラを見て言っただろ!……あ、いや。メイド服着てたり仮面被ってたり変な奴ばっかりだったぞ……」

 

「変なやつとは失礼な」

 

「しつれいなーなのです!」

 

 

 なんか私の方をじっと見つめてきてるけどなんですか。一応仮面被ってるからバレるわけ……あれ、この仮面ってそう言えば海灯祭で真白空我真君のものとして毎回売られてるから有名なんでしたっけ?

 

 

「私達、どこかで会ったことある?それにその仮面……もしかして、真白空我真君……」

 

「そんなわけないじゃないですかあ!ほら、どこにでもいる、真白空我真君に憧れてるだけの旅人ですよお!ね!ねえ!?」

 

「パイモン。ましろくうがしんくんってなんなのです?」

 

「おっ、ヴィー。オイラに聞くなんていい心がけだな。それはだなあ……わからないぞ!」

 

「使えない非常食なのです……」

 

「え、やっぱり食べれるの!?非常食ってことは熱しなくても食べれる可能性が……?モチモチしているし、噛み応えよさそう…!」

 

「オイラは非常食じゃなああい!!」

 

 

 私が誤魔化している横で、パイモンに尋ねて期待外れの答えが返ってきてため息を吐くヴィーと、それに怒るパイモンという面白い図が広がっていて。マスコットは惹かれ合う……?見れば、蛍がお腹を抱えて微笑んで声を殺していた。

 

 

「蛍?大丈夫ですか?」

 

「ふふっ…。い、いや……お兄ちゃんとの二人の旅はこんなに騒がしくなくって、つい……よろしく、香菱。私達、璃月港を目指してたんだ。お話、聞いてもいい?」

 

「もちろんいいよ!代わりと言っちゃなんだけど、魔龍ドゥリンについて教えてほしいな!」

 

「ピィ!?」

 

 

 まさかの交換条件に、当事者だったヴィーが短い悲鳴を上げて肩を跳ねさせる。そんな反応してるとバレますよ。とか余裕こきながら水筒の水を飲んで落ち着かせていると。

 

 

「あ、じゃあ私は真白空我真君?について知りたいな」

 

「ぶふっ」

 

 

 思わず水を吹き出してしまった。みんな不思議そうにこっちを見ないでくれますかねえ?あと蛍、なんでまずそれを聞くんだ。やめてくれ、ノリで決めてしまった名前が10年も忘れられずに璃月の人々から敬われているの本当に心臓に悪いんだから。

 

 

「どうしたの?ハクア」

 

「い、いえ。水が気道に入っただけで……って、待って蛍」

 

「ハクア……って、え!?まさか、白亜さん!?どうしたのそんな格好で!?往生堂の制服は!?胡桃が泣くよ!?それに先日フォンテーヌでの一周年記念祭典に出てたって掲示板の新聞で見たのに、なんでモンドにいるの!?」

 

「……はあ。口止め忘れてました」

 

「知り合いなのか?でもイントネーションが違うような……」

 

 

 万が一のために顔は隠してただの旅人って(てい)にしたかったんだけどなあ。香菱がまとわりついて質問の雨を浴びせてきたので、諦めて仮面を外し、純白の上着のボタンも外して肩掛けにして下の往生堂の制服を見せる。これが今の私のスタイルだ。

 

 

「……改めまして。璃月港の往生堂の従業員、白亜です。知り合いに出会う何て想定外でした……」

 

「仮面外した方がご主人様らしいのです!」

 

「おわあ!?とんでもねえ美人だぞ!?芸術品みたいだ!?」

 

「………」

 

「いや私より美形なんて山ほどいますから……どうしたんですか蛍」

 

「すごい、美しすぎて絶句するなんて本当にあるんだね……てっきり、傷跡とかあるから隠しているんだとばかり……」

 

「かっこいいやつですね!今から作りましょうかね?」

 

「グゥオパー貸そうか?白亜さん」

 

 

 そう言って差し出されたのは、呆れたようにこちらを睨んでいるグゥオパーこと竈の魔神マルコシアス。旧友は私をじっと見つめると、無言でモグモグモグモグと唐辛子を食べ始めた。一応意思疎通はできるのに何も言わない辺りガチだ。

 

 

「待って、本当に待って。殺意凄いですって軽い火傷じゃすみませんって待って私が悪かったからそんな唐辛子いっぱい食べないでってかどこから出して私と同じ謎空間ですかねいや本当に待ってあっつい!?」

 

「ご主人さまあ!?」

 

 

 爆発的な火炎放射が放たれ、私は炎上。たまらずシードル湖に飛び込んだ。一張羅が焦げたらどうしてくれるんですかこの野郎。え、どうせ私は焦がしても美味しくなるだけだって?いやそれはそうですけど、なんならよくボロボロにするから替えぐらいいくらでも持ってますけど、じゃあなんで燃やして……あ。

 

 

「美味しそうな匂い~!白亜さん、お願い!一口!一口だけでいいから齧らせて!?」

 

「図ったなマルコシアスゥウウウウッ!?」

 

 

 目を光らせて手をワキワキさせながら追いかけてくる香菱から全力で逃げる。そこ!ぽかんと呆れている蛍とパイモンとオロオロしているヴィー!誰でもいいから助け……ぎゃあああ!頭噛まれたあ!!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、噛まれてパニックを起こした私がパーで頬をはたいて吹き飛ばしたことで香菱は正気に戻った。正座させた香菱を、腕を組んで見下ろす私。

 

 

「次!私を噛んだら今度は全力で殴りますからね?!」

 

「反省してます……あ、でも香ばしくて美味しかったよ?」

 

「今度はチョキで目を突きます」

 

「ごめんなさいもうしません」

 

「あははは……それぐらいで許してあげよう?白亜」

 

「でも本当に美味しそうな匂いだったな……」

 

「パイモンも目を突かれたい?」

 

「な、何も言ってないぞ?えへへっ」

 

 

 苦笑している蛍に免じて許してやろう。マルコシアスはあとで蹴ってやる。サッカーしようぜ!お前ボールな!!(憤怒)

 

 

「あ、あの……なんで、魔龍ドゥリンについて聞こうとしたのです……?あ、あれはもう騎士団の人たちに倒されたのですよ…?」

 

「うん、それは聞いたけど、肉片とか落ちてないかなって」

 

「え?」

 

「スライムも料理すれば食べれるんだよ?龍の肉なんて、めったに食べれないよ!!」

 

 

 ヴィーの問いかけに真剣に応える香菱の目は真っすぐだったが、正直それはお勧めしない。

 

 

「残念ながらあれは本物じゃなくて毒の魔神が化けただけの偽物です。肉片があったとしても、それは毒でしかありませんよ」

 

「え、毒は食べても大丈夫だから毒味っていうんだよ?」

 

「どんな理論ですか」

 

「毒を食らわば皿まで!って言わない?」

 

「皿まで食べる気ですか貴女」

 

「………粉々に砕いてふりかけにすればなんとか……?」

 

「危ないからやめなさい。……はあ、ピンばあやはどんな教育をしたらこうなるんですか……」

 

 

 え、なんですかマルコシアス。これに関しては歌塵浪市真君は関係ない、この子の食への探求心はすさまじいって?いやそれはわかりますけど限度が……。え、お前なら毒ぐらい料理できるだろ、協力しろって?いやまあできますけど、その肉片はどこに……そこにいるだろって?待ちなさい、ヴィーがダスタリオだって見抜いたのはいいけど、あなた香菱に甘すぎませんか?え、なに?帰ってくるたびに胡桃に貢いでいるお前に言われたくない?そんなこと当たり前でしょう!私はお姉ちゃんだぞ!!!!!!あとお母さんでおばあちゃんだぞ!!!……もうわけがわからないな?

 

 

「ねえ、あの白亜と会話?している狸?はなんなの?」

 

「グゥオパァーだよ!私の師匠と白亜さんは会話できるんだ!ふしぎだよね!」

 

「おいおい……不思議で片づけていいのかそれ?」

 

「にんげんこわい……」




絵面は狸のぬいぐるみを相手に無言で見つめ合っている美女の図。とんでもなくシュール。

今作の香菱はドゥリン目的でモンドに来てます。ヘウリアとマルコシアスは、主に料理関係でいがみ合ってた喧嘩友達。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ヘウリアとマルコシアスの過去は書いた方がいい?

  • 見たいから回想ください
  • 別にいい
  • 見たいけど短めに
  • 他の璃月過去組との話も!
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