セクハラ提督と大淀先生のちょっとためになる話   作:同人誌は純文学

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第二話:論理と本能のあいだで

 大淀の「席について」という言葉を無視し、提督のスキンシップはさらに加速する。

 

提督「なぁ大淀、論理的思考力ってなんなんだ? 」

 

 そう言いながら、提督はいつものように大淀の制服の裾からスルスルと手を滑り込ませた。

 

大淀「っ……! 提督、っ、何をして……!? 質問に答えればいいと思っているんですか、その手は!」

 

(この人……っ、羞恥心という概念を母のお腹に忘れてきたのではないですか! 脇腹を撫でないで!、くすぐったい……!)

 

 大淀は顔を真っ赤にしながら、提督の手を上から押さえつける。しかし、提督の目は妙にキラキラとしていて、「知的好奇心」と「セクハラ」が絶妙にブレンドされた特異なオーラを放っていた。

 

大淀「……はぁ。わかりました、教えます。教えますから、その指の動きを止めなさい。論理的思考(ロジカルシンキング)とは、一言で言えば『筋道を立てて、矛盾なく考える力』のことです」

 

 大淀は乱れた息を整えながら、ホワイトボードを指差した。

 

【大淀のミニ講義:論理的思考のキホン】

・三段論法(演繹法)

 「AはBである」「BはCである」ならば「AはCである」と導く手法です。

〈例〉

 大前提:提督は人間である。

 小前提:人間は仕事をする。

 結論 :ゆえに、提督は仕事をすべきである。

 

・具体と抽象

 バラバラの事象(具体)から共通点を見つける(抽象)、あるいは、難しい概念(抽象)をわかりやすい例(具体)に落とし込む力です。

〈例〉

カレー、牛丼、ラーメン(具体)=「提督が適当に済ませる昼食」(抽象)

 

提督「なるほどねぇ……。じゃあ、俺が今大淀に触ってるのも、論理的に説明できるのか?」

 

大淀「……それは単なる本能の暴走、あるいはコンプライアンス違反という名の直情的な行動です。論理の欠片もありません」

 

 大淀は冷たい視線を送りつつ、ニヤリと不敵に笑った。

 

大淀「さて、理解したところで『問題』です。私の服の中に手を入れている今の状況を、論理的に解決してみてください」

 

【大淀からの論理クイズ】

<問題>

 大淀は「職務中に不適切なスキンシップを行う提督には、夕食のカレーを1週間『激辛』にする」というルールを自分の中で決めました。

今、提督は大淀の服の中に手を入れています。

 

 この後、提督が「明日からも美味しい中辛のカレー」を食べるためには、三段論法を用いてどのような行動をとるべきか答えなさい。

 

大淀「さあ、スーパージーニアスな回答を期待していますよ? 答えを間違えたら、今すぐ憲兵隊という名の『外部監査』を呼びますからね(暗黒微笑)」

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