「はぁ?」
ジェントル「まあそういう反応になりますよね。安心してください、これから詳しく説明しますので聞いてください。まず模倣についてですが、簡単に言えば一度見た対象の姿にできる。そういうものです。」
「なるほど、イースにもそういうのあるの?」
ジェントル「ええ、彼女にもありますよ、ですがそれはまた後で。次に頭痛の件ですが、貴女の神秘が不完全なことが原因です。今の貴女は言ってしまえばデータの入っていないコピー機のようなもの、対象が存在しない副作用で今の貴女は頭痛を感じているというわけです。」
「なるほど、逆に対象があればこの頭痛は治るってわけね。」
ジェントル「はい、その通りです。そしてその方法ですが、貴女には外に出てもらいます。」
「ん?なんで外に出るって話になんの?コピー先が欲しいって話ならそこのお姉ちゃんで解決なんじゃない?」
彼は私の質問に対して改めて苦笑いを浮かべて返答した。
ジェントル「そうなればよかったのですが残念なことにそうはならないのですよ。というのも、貴女やイースは初めに言った通り私が生み出しました。ですがその影響なのかこの世界本来のいわゆる天然の生徒とは神秘が違うらしく貴女の神秘の効果範囲外らしいのですよ。」
「・・・。でもほかの方法もあるんじゃないの?流石に頭痛のためなんかに旅したくないんだけど。」
不満げに返すとジェントルの雰囲気が変わった。
ジェントル「まあ他にもあるのでしょうが、それをすれば貴女を処分しなければならなくなります。」
「えっ」
唐突に言葉を失う。それに対し彼は変わらずに続けた。
ジェントル「いきなりで驚いている様子ですね。ですがそれが真実なのです。なぜなら、私はそのために貴女を作ったのですから。」
(あーそういうこと。私は結局は道具ってわけね。)
「ふーん、分かった。出りゃいいんでしょ?」
ジェントル「ええ、そうしていただけると助かります。私も愛らしい姿の貴女を処分するのは心が痛むので。」
「ふーん、どうだか。」
そのあと周囲の地域の説明を受けた。
ジェントル「あとはイースの説明ですね。彼女の神秘…いや機能は一時的に身体能力を上げるというものです。詳しくは本人に聞いたほうが早いですよ。」
彼の目線の先には銃のメンテナンスをするイースの姿がある。
「本人に…ね。」
その後に旅のための装備と拳銃を一丁渡された。
「戦闘はお姉ちゃんが担当なんじゃないの?」
ジェントル「私のまだ理解できていないのですがこの世界では銃を持っていることは服を着ていることより当たり前らしいですよ。」
(どういうことよ、大丈夫なのこの世界。)
ジェントル「出発は明日です。何か質問はありますか?」
「あー、じゃあ聞き忘れてたんだけど。私の名前って何?」
ジェントル「そういえば言っていませんでしたね、貴女の名前は「崇峰オセ」です。オセと呼んでもらいなさい。」
オセ「ふーんオセか…。まあいいんじゃない?」
こうしてイースとオセの生徒と触れ合う旅が始まった。
キャラ設定
・崇峰 オセ
自分の見た対象に擬態する「変身」の神秘を持つ少女。「ジェントル」により生み出された人工生徒。自身の神秘の安定のため生徒にふれあい、能力の対象を増やす旅に出ている。戦闘に関しては激弱でせいぜい逃げ回ることしか出来ない。使用する武器はグロック17
・守矢 イース
金髪に青のインナーカラーが特徴の無所属の少女。オセを守り共にさすらっている。本人に戦闘能力がないオセの護衛として作られたので、戦闘能力が強く作られておりどちらかというとその構造はオートマタに近い。また血液中の成分を改造し、一時的に身体能力を上げる「マッド・フロー・ブースト」という機能を持つ。物静かで何を考えているのか分からないが、製造された順番的に妹であるオセに対する優しさは持ち合わせている。使用する武器は銃身をカーボンに変えた銃剣付きトカレフM1940とベレッタM9