シロコに姉認定されるシロコ(転生者)   作:フドル

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思いつくままに書いた結果、シロコ登場までの前置きがそこそこ長くなったけど……短編だしいいか!

あ、あとクロコ以外にもテラー勢がいます。

そんなことよりケイちゃん可愛すぎないか?


ん、シロコを強くする

 あまねく奇跡の始発点。それは数々の奇跡を辿った先にある文字通りの奇跡の産物。

 

 数多ある世界線でそこまで辿り着けたものは少なく、大抵はどこかで捻れて歪み、終わってしまった。

 

 シロコ*テラーはざっくりと説明するならそんな捻れて歪んだ世界から他の世界を滅ぼすためにやってきた存在だ。しかしここでの彼女は他の世界線の彼女とは違う点があった。

 

 彼女は青年だった頃の記憶を持って砂狼シロコに憑依転生を果たした人間だったのだ。前世の記憶にはこの世界……ブルーアーカイブのことも入っていた。

 

 元青年はこの記憶があれば悲劇を回避することが出来ると転生を自覚した時は本気で考えていたし、この世界はあまねく奇跡の始発点を通過するものと信じていた。

 

 結論から言うと……というかテラーになっている時点でお察しなのだが、元青年は失敗した。彼が手にした原作知識は都合の悪い展開を阻止出来る魔法ではなく、知っている未来へのレールを外して先の見えない未知へと進路を変更させるものだったのだ。ただでさえ綱渡りが多かった原作なのに下手に弄れば歪むのは必然とも言える。

 

 それに元青年が気付いた頃には手遅れで、挽回しようと動いても空回りするばかりで結局大切な者達はみんないなくなってしまった。そして元青年も限界までみんなと過ごした校舎を守るために戦い続けてボロボロになり、ニュースで先生の蘇生は不可能と知った時は原作シロコとは違って自責の念にかられながらアビドス校舎の一室で今世を終わらせようとしていた。

 

 しかし元青年の前には色彩が現れた。これに触れれば自身はテラー化するが、元青年はこの滅びは自分が呼んだものと考えているため他所の世界線に迷惑はかけまいと触れようとはしなかった。まぁ元青年がもう満足に動ける身体じゃなかったので色彩側からの接触を避けられず、結局元青年はシロコ*テラーになってしまったが。

 

 とはいえシロコ*テラー改めクロコとなった青年は特にこれといった何かをするつもりは無かった。もしかすると自分が大人しくしておけばここのキヴォトスは平和のままかもしれないと考えたからだ。それでも自分達をこんなことにした原因の一つであるカイザー系列の企業だけは逆恨みで潰すつもりであったが。

 

 が、ここでクロコが色彩の期待した動きをしなかったことと、良かれと思って捻じ曲げてしまった結末が姿を見せ始めた。他にも色彩と接触してテラー化した生徒が現れたのだ。それもまたクロコみたいに動かないと困るからか二人同時に。自暴自棄となった彼女達は原作のクロコと同じようにキヴォトスを滅亡させようと動き出す。

 

 それが他の自治区内なら勝手にやっとけとクロコは考えていたが、アビドスにも被害が来るとなると話は変わってくる。アビドスを……正確には校舎を守るためにクロコはテラー化した生徒達の鎮圧に参加し、傷付きながらもテラー化した生徒……聖園ミカと空崎ヒナを無力化した。

 

 そしてそのタイミングでクロコ以外には信じられないことが起きた。蘇生不可と言われた先生がクロコ達が戦っていた場所まで歩いてきたのだ。しかしそこで限界だったのか、先生は損傷した顔で下手くそな笑みを無理矢理作るとその場で倒れてしまう。痛む身体に鞭を打って慌てて駆け寄った三人だったが先生は身動き一つせず、クロコ達の呼びかける声にも反応しない。不安に思ったクロコが先生の脈を測り、そこでやっと先生が既に死んでいることに気付いた。

 

 だが先生が三人に何を言いたかったのかはクロコ達には全て伝わっていた。その証拠に持っていた愛銃が音を立てて地面に落ち、次にクロコを除いた二人のすすり泣く声が響き始める。

 

 その後は原作通りに色彩が先生へ触れ、蘇った先生は色彩の嚮導者となった。違う点は別の世界線へ一緒に行く生徒がクロコ以外にもいるということだろうか。

 

 まぁ二人とも先生についていきたいだけで他の世界線のキヴォトスを滅ぼすつもりは既になくなっていたが。彼女達視点ではなんかくっついてきた扱いの無名の司祭共の監視を潜り抜けて三人であの世界線を知っているのは自分達だけだからと腹を割って様々なことを話し合い、時に殴り合いや撃ち合いになりながらも仲を深めた。その際に壊れかけていたそれぞれのメンタルもある程度回復したことで自暴自棄で周り諸共滅ぼすことはダメだと結論を出せるようになり、自分達は他世界線を滅ぼすのではなく、自分達みたいに捻れて終わってしまわないように向こう側が団結して協力せざるを得ない試練として立ち塞がることを決めた。

 

 試練といってもこんな過剰戦力で良いのかとクロコは先生を支えるように隣に寄り添うミカやヒナを見ながら思ったが、それは口に出すことはなかった。

 

 これは向こう側が大変だなぁなんて当時のクロコは考えていたが、そんなクロコの心配を吹き飛ばすようにあちら側の先生と生徒達は激戦の末、クロコ達の撃破に成功するのだった。

 

 

 

 

 

 

 まさか一発目でやられるとは思っていなかったのが本音だが、あまねく奇跡を辿った先生と生徒達なら自分達とは違って結んだ絆も強いだろうし、勝つのも当然かと納得したクロコは誰にも見られていないことを確認してからやられて倒れていたフリをやめて起き上がり、二人の先生と向こうの生徒達を見た後でその場から気配を隠して静かに立ち去った。

 

 クロコ達がこの世界線へ攻め込む際に乗り込んだアトラ・ハシースの箱舟はここの生徒達の奮闘によって間もなく墜ちる。そろそろここの先生によって脱出シークエンスが開始されていることだろう。あの場にいれば脱出させられる可能性があるためクロコは逃げてきたのだ。

 

 クロコはここで自分達の先生と共に終わるつもりだった。それが良かれと思って原作を捻じ曲げた自分なりのケジメだと考えていたからだ。

 

 原作でも脱出可能人数はこの世界線の先生達の分しかなかったので、それを知ったらテラー化した二人もクロコと同じく先生と共に終わることを選ぶはず。なのに逃げてきたのはこの世界線の先生が原作みたいに自分の分を犠牲にして選ぶ対象に万が一にも選択されたくなかったから。というか一応クロコ以外の二人は自力で飛べるのであの場にいれば飛べないクロコが確実に選ばれる。

 

 生徒として先生には好きとまではいかないけど好意はあったので、あの人の隣で終われないのは残念だとクロコは考えながら歩く。しかし突然誰かに腕を掴まれたことでそれは中断された。

 

「ねぇ、シロコちゃん。どこへ行くつもりかな?」

「どこって……落ち着いて終われる場所?」

 

 クロコの腕を掴んだのは続々と生徒達が脱出していくなか、クロコがあの場からいなくなっていることに気付いて追いかけてきたミカ*テラー。純白が黒に染まった翼を腰に携える彼女は泣いた跡が残る顔で笑顔を作りクロコに問いかけるが、クロコの言葉を聞くと拗ねたように頬を膨らませた。

 

「……先生から最期の伝言だよ。私達は『長生きして』だって。だから私達は先生の分まで生きないと」

「……でもどうやって? いくら私達でもこの高度は無理」

 

 視線をミカから逸らし、アトラ・ハシースの窓から外を見れば遥か下に地面が見える。そんな高度から紐なしバンジーをするといくらキヴォトス人といえど地面のシミになること間違いなしだろう。ミカは飛べるといってもそれは自分だけならという前提が必要なので、クロコがくっ付けば多分飛べずに落ちる。

 

「それについては大丈夫‼︎ 既に対策はしているよ!」

「そうなんだ……」

 

 箱舟の限界が近いのか、少し前から床は傾き爆発音と振動が止まらない。まともに移動する時間もないだろうが一体どうするのだろうかとクロコは自信満々に胸を張るミカを見ていると、ミカは祈るように両手を組んで目を少しだけ閉じた後、真横の窓を自慢の怪力で殴り破壊した。

 

「……えっ?」

「じゃあ行くよー!」

「……嘘でしょ?」

 

 箱舟内の空気が外へと吸い込まれていくなか、その流れに逆らわずミカはクロコの腕を掴んだまま外へと身を投げた。当然腕を掴まれたクロコも共に外へダイブである。

 

 突然のことに思考がやっと追い付いたクロコは可能な限り目を見開かせて笑顔のミカを見る。その直後、二人を追い抜くように宇宙からとあるものが落ちてきた。

 

 その正体は隕石である。自分で呼び出したものなのか真横を通り過ぎる燃え盛る巨岩にミカはこれといった反応はせず、翼を畳んで身体にかかる空気抵抗を少なくして隕石に向かって追いかけるように加速。そして隕石の表面にたどり着くと、腕を伸ばして隕石を掴むどころか指をめり込ませた。

 

「あちちっ、あちっ! やっぱり隕石は掴むものじゃないね!」

「……えぇー」

「ちょっとシロコちゃん! その反応は酷いよ‼︎」

 

 大気圏突入の際に空気との摩擦で炎を撒き散らす巨岩。それに指を突っ込んで反応が熱いで済むのはおかしいとクロコはドン引きである。そんなクロコに可愛らしく怒るミカだったが、誰が見ても無茶言うな案件だろう。

 

「ん、ミカ。ヒナは?」

「あ〜、話逸らした。まぁ良いけど。……ヒナちゃんは自分の方法で脱出しているから大丈夫だよ。シロコちゃんだけ思い詰めた顔をしていたからどんな状況になっても無理矢理連れていける私が来たってこと!」

 

 自分達がいたキヴォトスで戦った際は三つ巴だった上にミカも自暴自棄で自滅上等な戦い方をしていたとはいえ、よく目の前の存在に勝てたなとクロコは考えつつ、頬を膨らませて怒るミカに対して話題を逸らすために残ったもう一人のことを問いかけた。

 

 トリニティ出身のミカにはクロコの考えはある程度お見通しだったが、気にせずに話題変換に付き合い、真面目な顔で残ったヒナのこととついでに何故自分がクロコのところに来たのかも伝えた。そんなミカに対してクロコはこちら側に脱出権を使う必要がないことから先生全裸ルートはなくなったのかと思いつつ、そんなに分かりやすかったのかと思わず自身の頬を片手で揉んだ。そうしている間に隕石は地上へ近付いていく。

 

 これこのまま落ちたら周りの被害が凄いことになるんじゃないかとクロコは今更ながらに思ったが、衝突まで後数秒といったところで軽い掛け声と共にミカが柔らかい身体を活かして踵落としを繰り出し隕石を粉砕。同時に指を隕石から引っこ抜き、テラー化の影響で巨大化した翼を羽ばたかせて落下の勢いを殺す。踵落としの衝撃で落下エネルギーが弱まったことに加え、地上から近かったこともありクロコとミカの二人は無事に地上へ着地することに成功した。尚、その出鱈目な光景にクロコは軽く思考を放棄した。

 

「到ちゃ〜く☆ 無事に着地出来てよかったよ〜」

「それはいいけど……この残骸どうするの? 処理費用とか結構かかるよね?」

 

 喜ぶミカの背後には積み上がる隕石の残骸。クロコの言葉にも動じる様子がなかったミカだったが、数秒後にあることに気付いてしまったのかビシリと身体を硬直させた。

 

「……どうしようシロコちゃん。私、こっちだとお金がない」

「……ん、頑張って」

「わ〜ん! 見捨てないでシロコちゃん‼︎」

 

 顔から冷や汗を流して残骸を指差しながらクロコの方へ振り返るミカ。それ以外にも無一文のヤバさを理解したのか、指先はプルプルと震えている。

 

 これは捕まれば巻き添えを受けると素早く判断したクロコは即座に自身の真横に転移のための門を開いた。理由は勿論逃げるためである。

 

 逃げるつもり満々のクロコを見てミカは見捨てないでと手のひらを見せながら両腕を突き出し、子供が親に抱きつくような仕草で突っ込んでくるが、それよりも早くクロコは門へ身を投じてその場から逃走。直後に閉じた門の位置を抱きしめるようにミカの腕が風切音を伴いながら空を切り、腕が通り過ぎた勢いで風が吹き荒れる。

 

 そもそも見た目は可愛いのに駆け出した足裏の地面が蜘蛛の巣状に粉砕される踏み込みの突進を受け止められるわけないだろ。似たような攻撃を受けたヒナがビルをいくつもぶち抜いて吹っ飛んでいったの忘れてないからな。ゴリラ超えて最早ダンプカーだよと失礼なことを考えながらクロコは転移した先の路地裏でため息を吐くのだった。

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなでクロコ達が攻め込んだ世界線はあまねく奇跡の始発点として先へ進み、この世界に根を下ろしたクロコ達プレナパテス勢は各地へと散らばった。原作で言っていたパラドックスうんぬんも起きる気配がないので恐らく先生がどうにかしてくれたのだろう。

 

 クロコを含めたテラー勢はそれぞれ居心地が良い場所に行くか、根無草として各地を放浪しているかに別れ、ミカはそのままトリニティに居着き、自身のことを魔女と呼ぶ生徒に大喜びで絡みに行って逆に困惑させ、ヒナは何故か便利屋68のアルバイトを生活の中心に置いて一日に最低一回は社長を白目にしているようだ。

 

 そんな中、クロコはアビドス自治区を中心に各地を放浪していた。必要な金は原作と同じように放棄された自転車を修理して売って得るか、お金が沢山ある金庫の中に転移して幾つか頂戴している。それって銀行強盗じゃないかと思われるだろうが、偶然転移をしたら目の前にお金が落ちていたから拾っただけで決して銀行強盗ではないというのがクロコの主張だ。そんなところにお金を置いている人が悪い。

 

 そうやって生活資金を獲得し、ある程度は今の生活も落ち着いてきているのだが、クロコは未だにこの世界のシロコを筆頭としたアビドス勢とは会っていない。原作と違ってミカと共に隕石降下をした後に転移でその場を離れたのでシロコとの会話も当然スキップされている。ちなみに先生も結局全裸になったらしい。

 

 まぁ、クロコには彼女達に会うつもりなんて全く無いのだが。彼女達に許されてしまえば自分がどうなってしまうかわからないから。

 

 自分を助けるためにした行動の後始末を任せっきりにするのは流石に駄目だと後から考え直した結果、結局隕石片付けの手伝いに行った際に、誰かからの差し入れロールケーキを口に突っ込んでいたミカ*テラーことミカーからシロコがクロコのことを探していたことと、一度でも話したら胸の中がスッキリすることをモゴモゴ言葉で言われていたが、クロコが欲しいのは罰であって救いではないので曖昧な笑みで誤魔化しておいた。決してロールケーキのせいでミカーが何を言っているのか聞き取れなかったわけではない。あと余りのロールケーキは美味しかった。

 

 そんなこんなでアビドス勢から距離を置きつつ、隕石の後始末も済み、先生全裸事件で騒ついていたキヴォトスが落ち着き始めた現在、クロコは一人部屋で悩んでいた。

 

 クロコは知った。捻れて歪んだ先の苦しみを。ならこの苦しみを他の世界線シロコに味わわせたくないと考えてしまうのは当然のことだろう。

 

 クロコは転生者、それも憑依転生だからなのか魂の容量は多い。黒服を筆頭としたゲマトリアからは二つの魂が一つの身体に反発せず収まっているあり得ない事象と称されたそれを利用し、脳の演算領域を拡大させることでアトラ・ハシースが行っていた空間移動の演算を自力で実行出来る。最初期は演算の仕方が分からなかったので不可能だったが、アトラ・ハシースの演算を体験したことで獲得に成功した。

 

 だからアトラ・ハシース墜落の際もあちこちに転移していればミカーに連れていかれることもなかったのだが、それをしなかった理由はクロコもよくわかっていない。

 

 それはともかくクロコは自力で空間移動及び世界線を越えることが出来るわけだが、流石に世界線を跨ぐのは演算の負荷が強すぎるのでどれだけ頑張っても決めた一つの世界線しか移動出来ない。同じ世界線に行くための観測をやめれば多数の世界線へと飛べるが、それをした場合一度手を出した世界線に戻れない可能性が高くなるし、節操なしに手を出すクズ男みたいになってしまう気がしたので計画段階で捨てた。

 

 つまり救えるのは実質一人のシロコだけ。そして仮に辿り着いた先で出しゃばり、変に手出しをすれば再び自身の手で青春の物語を歪ませてしまうことだろう。

 

 ならどうするのか。悩み抜いた結果、クロコはあることを思いついた。

 

「向こうの私を強くすればいいのでは?」

 

 あっちのシロコが強ければある程度はゴリ押し出来るのではないかとクロコは閃いた。原作知識もないシロコがただ強くなるだけなのだから原作から乖離することもないだろう。

 

 変に手出ししないと言っときながら第一案がコレな時点でお察しになるだろうが、クロコとなった青年はそこまで賢くない。そもそもクロコが姿を見せた時点で色々アウトとなることに加え、シロコを強くして万事解決ルートは他の学園編ではほぼ役に立たないことに気付いていない。

 

「ん、名案」

 

 テラー化仲間のミカーとヒナーに知られると即座に指摘されるであろう矛盾と穴だらけの自身の閃きにクロコは笑みを浮かべつつ、スマホを取り出して二名しか登録していないモモトークを起動させた。そして連絡先に登録されているミカーとヒナーへちょっと他の世界線に行ってくるとその理由や動機を投げ捨てて簡潔に伝える。

 

 直後にどういうことなのかと問いかける連絡が両者から返ってくるが、通知を切っているクロコは気付かず善は急げと準備を進め、空間を開いて第一歩を踏み出し──。

 

「チョワヨー、チョワヨ〜、アッ‼︎」

「ん、間違えた」

 

 ──すぎたので慌てて脚を引っ込め、涙目のモチモチほっぺ生物達から視線を逸らして改めて目的地へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界線どころか作品を乗り越えかけたクロコだったが、なんとか目的地である世界線へ到着することが出来た。

 

 演算が正しければクロコが訪れた世界線はシロコがノノミと共にアビドス高等学校に入学した頃あたりだろう。その証拠……とまでは言えないが、クロコの視線の先にはホシノから貰ったマフラーを巻いている小さい頃のシロコがとてとてと歩いている。

 

 後は彼女の前に出て適当に因縁をつけて勝負を挑み、シロコに圧勝。そしてひたすら煽れば負けず嫌いのシロコは強くなろうと奮起してくれることだろう。

 

 だというのにクロコは物陰に隠れ、シロコから一定距離を保って近寄る気配がない。コソコソして小さなシロコを追いかける姿はまさにストーカーのそれ。近くを通った住民からは不審者を見るような目で見られているが、クロコのターゲットであるシロコと容姿が似ているためか姉妹判定をされているようでギリギリ通報は免れている。

 

 何故クロコはシロコに近寄らないのか。その理由は簡単で、今更大丈夫なのかとクロコは考えているのだ。要はひよっているのである。

 

「ん……、やっぱり一度戻るべき?」

 

 シロコから視線を外し、顎に指を添えて悩ましげに道を行ったり来たりするクロコ。そんな時だった。

 

「ん、何の用?」

 

 クロコの背後から知っている声が響いた。クロコの様子を見た誰かがシロコにそのことを伝えた結果、シロコがUターンして戻ってきたのだ。視線を外していたためにクロコはシロコの接近に気付かない痛恨のミスを犯してしまった。

 

 クロコが振り返り、自分を見上げるシロコと視線が合う。その途端クロコの中では様々な感情が浮かんでは消えていく。

 

 そして無意識のうちにクロコはシロコに接近。彼女の小さな身体を抱き上げ、感情のままに抱きしめる。相手の行動が突然だったことに加え、振り返ったクロコの顔が自身と似ていたことに驚いていて反応が遅れてしまったシロコはそれを回避出来なかった。

 

 クロコの口から小さな謝罪の声が零れ落ちる。それは本来なら押し殺していた自身が乗っ取ってしまったシロコに対する罪悪感。それが不純物(転生者)なんて混ざっていないシロコを見たことで溢れ出したのだ。

 

 そんな突然の謝罪に小さなシロコ改めチロコは困惑……するどころではなく、クロコの胸の谷間で顔面を塞がれて呼吸が出来ない状況からなんとか脱出しようと必死にもがいていた。謝罪の言葉も声が小さかったことに加えてクロコの両胸が耳栓代わりになっていたので何にも聞こえていない。仮に聞こえていても脱出に意識を割いていたので右から左に言葉が流れていたことだろう。

 

 地獄みたいな環境で戦い抜いたクロコの身体は鍛えられており、チロコではどうやっても脱出不可能。最終的に自力での脱出は無理だと判断したチロコはクロコの胸をタップすることで降参の合図を出す。

 

 必死さが滲むチロコの降参乱打に気付いたクロコは一先ずチロコを解放しようとした……のだが、その瞬間クロコの頭に電流が走る。これは勝負として使えるのではないか……と‼︎

 

 そう考えたクロコはチロコの後頭部にしっかりと片腕を回し、彼女の顔を胸の谷間に深く完璧に沈めた。そして残った手でひたすらにチロコの頭や耳を撫でる。

 

「ん、弱者は好き放題されるべき!それが嫌なら強くなるべき‼︎」

「〜〜〜⁉︎」

 

 勿論発破をかけることも忘れない。そのおかげかチロコの動きが激しくなっている。まぁ真実は降参拒否された上に息がヤバくなってきたから抵抗が強くなっているだけだが。

 

 身動きが取れない状態で相手に好き放題される。チロコ時代ならこれほど屈辱なことはないだろうと自身の名案にクロコは胸の中で暴れるチロコを見下ろしながら内心ほくそ笑んだ。チロコ側は自分に似た面影を持つ存在から急に抱きしめられて意味深な言葉と共に頭を撫でられて困惑だらけだが。

 

 その困惑も長くは続かず、限界が来たチロコは身体を脱力させた。それを確認したクロコは胸からチロコを解放し、ムフーと満足気に息を吐く。

 

「ん、今日はこれまでにしとく。次はもっと強くなっとくべき」

 

 遠くからここを目指して走っている足音を聞き取ったクロコはピクピク震えているチロコにそう伝え、近くのベンチに寝かせる。そして自分は物陰に入り、空間に門を開いて現在の拠点である世界線へ悠々と帰還するのだった。

 

「シロコちゃん! 大丈夫⁉︎」

 

 クロコがこの世界から消えた数秒後、親切な人からシロコがストーカーされていると聞いたホシノが慌てて走ってきた。ホシノは嬉しいのか悔しいのか分からない表情でベンチに倒れているシロコを見つけると側に駆け寄る。

 

「誰にやられたの⁉︎ シロコちゃん!」

「デカイ……胸」

「………………へっ?」

 

 仲間に手を出した報いを受けさせるためにシロコから相手の特徴を聞こうとしたホシノだったが、想定外の言葉が返ってきたことで思考停止。緊急事態だったためホシノに置いていかれたノノミが追いついてくるまで何ともいえない空気が二人の間には漂っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回の件で自信がついたのか、帰ってから待ち伏せしていたミカーとヒナーの両名にもっとちゃんと説明をしなさいと数時間かけてこってりと説教されたクロコは度々チロコのもとへ襲来してはチロコに勝負を挑み、負けたチロコの全身をわしゃわしゃ撫でたり擽ったりしては帰っていくを繰り返した。

 

 全身を撫でる、または擽るなんて効果があるのかと思うが、チロコとクロコは成長度合いが違うだけの同一人物であるため、クロコはチロコの弱い箇所を知り尽くしている。そんな存在がバテるまでずっと弱いところを攻めてくるのでチロコからすると堪ったものじゃない。

 

 対抗するにはクロコが言った通り強くなるしかないのだが、チロコには真正面からの撃ち合い及び体術でクロコに勝てるビジョンが全く浮かばなかった。一度ホシノを頼ったこともあったが、クロコは転移を使えるためチロコがトイレなどでホシノの側から離れた瞬間に襲来してきてわしゃわしゃされる。自宅のトイレから出てクロコが目の前にいた時はチロコであっても悲鳴を出しかけた。

 

 とはいえチロコはこの状況を悪くないと思っている。勿論負けっぱなしは悔しいし、ギャフンと言わせたい気持ちはある。しかしそれよりも気になるのがクロコの正体。

 

 チロコにはホシノ達と出会う前の記憶がない。それを気にしたことはあんまりないが、クロコという自分に似た面影を持つ存在が現れたら当然気になるわけで。

 

 あの人のことを知りたい。そうチロコが考えるのは必然だった。勝負中でも問いかけに答えてくれることはあるが、自身の親、または姉なのかという質問には曖昧に笑って誤魔化すだけだった。

 

 なので勝負に勝って聞き出す。それがチロコの目下の目標だった。まぁチロコの中では既に姉枠にクロコは入っているのだが。

 

 そうなったのは過去、クロコを待っている最中にヘルメット団から絡まれた時だ。数が多く、一人では勝ち目がないと考えてしまった時にクロコが現れ、一人で数十人のヘルメット団を壊滅させてしまった。

 

 グローブと一体化したタイプのナックルダスターを取り付けた拳の一撃はヘルメット団の特徴であるヘルメットを一撃で粉砕し、彼女達の斉射は腕を顔の前でクロスさせて踏ん張るだけで耐え切る。それどころかその状態で駆け出して距離を詰め、相手の懐に真正面から飛び込む始末。

 

 相手を睨む冷徹な瞳は恐ろしく、なのにヘルメット団を蹴散らした後でチロコに向けられた心配が浮かんだ顔は優しい。そのギャップはホシノと似通ったところがあり、チロコはクロコを安心してもいい相手だと認識した。

 

「ん、今日は私が選ぶ番」

「ん、好きにすればいい」

 

 しかし勝負をやめるなんてことはなく、ずっとクロコが勝負の内容を決めるのは不公平だと撫でられたり擽られたりしている最中に訴えてもぎ取ることに成功した交互に勝負の内容を決める権利。チロコの自宅の机を挟んだ向こう側に座るクロコへチロコはキラリと瞳を光らせた。

 

「今日の勝負は2つ。一つは一緒にお風呂に入って先に湯船から出たほうが負け。もう一つは一緒に寝床に入って先に寝たほうが負け」

「2つ同時は大きく出たね。でも私は手加減しない」

「ん、望むところ」

 

 チロコが指を二本立てて内容を伝え、異論はないのかクロコは頷いた。既に良い子は寝る時刻だったことも決定を後押ししたのだろう。

 

 いつもなら昼頃に来るクロコなのだが、今日はここ最近のチロコの様子に不安を感じたホシノ達が少し前まで一緒にいてくれたのでこんな時間になってしまった。何故かホシノ達がいるとクロコはチロコの前に姿を見せず、不思議に思ったチロコは過去に一度だけ問いかけたこともあるが、言いたくなさそうにクロコは笑うだけだった。その時の困ったような笑みは今もチロコの脳裏に焼き付いている。

 

 そのこともいつか聞くと心に決めつつ、チロコはクロコと共に風呂場へ向かい、服を脱いで先ずは身体を洗う。

 

 クロコの豪快に頭を洗うやり方を真似したりして洗った後、髪がお湯に浸からないようにクロコが束ねるのを待ってからタイミングを合わせて一緒に湯船へ浸かる。まずはクロコが座り、彼女の膝の間にチロコが収まる形になるが、湯船が狭いから仕方のないことだ。

 

「「ふぅ……」」

 

 お互いに同じタイミングで息を吐く。チロコはクロコの胸にもたれかかって完全にリラックスの体勢だ。その姿は後頭部に丁度いいクッションがあるから仕方ないと言いたげだった。

 

 しかしチロコのそれも数十分経つと引っ込み、今はソワソワしながら時々クロコの表情を見るを繰り返している。

 

 それもそのはず。入浴中にクロコは上半身がほぼ出ていたのに対し、チロコは肩までしっかりと浸かっていたのだから。つまり今のチロコの身体は隅々まで温まってポカポカなのだ。

 

 いつもならとっくに湯船から上がっているポカポカ具合。だがこれは勝負で、ここで出てしまえば負けを認めたことになる。それは嫌なのでクロコの顔色を窺っているのだが、クロコは余裕のある笑みを浮かべてチロコを見下ろしている。

 

 負けたくない。そんな思いでチロコはどっしりと座りなおし、持久戦の構え。まぁ限界が近いのに持久戦もクソもなく、数分も経たずに限界が来てクロコに救助されることになるのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 のぼせたのは事実だが、救助のために先に湯船から上がったのはクロコ。だから勝ったのは私! なんてチロコの主張は無慈悲にも却下され、回復してからベッドの上でクロコに擽られまくったチロコは笑い疲れて力尽きていた。

 

「ん、もう遅いから寝るべき」

 

 そんなチロコの隣に髪を乾かし終えたクロコがやってくる。替えの服がここにはないからか黒のドレスを再び着用したクロコはチロコがダウンしているベッドの端に座った。

 

 クロコが腕を伸ばし、倒れたままのチロコの前髪を払って額を優しく撫でる。絶妙な力加減で行われるそれはチロコにとって心地良く、笑い疲れたこともあって眠気はすぐにやってくる。

 

 更に布団をかけられたことで心地良さは倍増。これに逆らわずチロコは眠気に身を委ねて目を瞑ろうとし…直後にクワッと見開いた。そして上半身を起こすと抗議するように自身の隣をバシバシと叩く。

 

「寝ることも勝負! だからクロコも一緒に横になるべき‼︎」

「でも私が寝転ぶと狭いよ?」

「ん‼︎ ん‼︎」

「はぁ……わかった」

 

 頬をぷくりと膨らませ、同じことを繰り返すチロコに観念したのかクロコが布団をめくって隣に入ってくる。そんな彼女へチロコはすかさず抱きついた。

 

「ん、どうしたの?」

 

 これは自身の体温でクロコを温めて眠りに誘う極めて合理的なチロコの作戦で、決して甘えたいなどではない。教えると引き剥がされる可能性があるので、頭上から聞こえるクロコの声にチロコは言葉を返さず、腕に少し力を込めて彼女の身体に顔を埋めた。

 

 そんなチロコの様子にクロコは優しい笑みを浮かべると、苦しくない程度の力でチロコを抱きしめ返して小さな声で子守唄を歌い始める。

 

 疲れていたチロコがそんなものを受けて眠くならないわけがなく、子供扱いに不服な気持ちが芽生えるも、芽生えたそばからすぐに沈静化していく。ホシノやノノミと昼寝する時とはまた別の感覚や安心感を感じながらもチロコはまだこの心地良さを感じていたいと意識を保とうとするが、数分も経たずに眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 それから数時間後、チロコは窓から差し込む朝日によって起床した。寝惚けた状態で隣にいるはずのクロコを探し、見つからないことから帰ったのだと頭上の耳をへにゃりとさせたが、直後に何かを焼く音と良い匂いに気付いて身体を起こす。

 

「ん、起きた? 勝手で悪いけど冷蔵庫の中身を使わせてもらったから」

「クロコ? 何しているの?」

「朝ごはん。……もしかしていらなかった?」

「っ⁉︎ ううん、食べる!」

 

 机に並べられた料理にチロコの意識は完全に覚醒。慌てて席に着こうとするが、先に顔を洗ってくるべきと言われたので洗面台へ行き、色々と支度を済ませてから改めて着席する。

 

「ん、いただきます」

 

 手を合わせてからクロコの料理を食べ始めるチロコ。味噌汁や目玉焼きなどの朝ごはんらしいラインナップで味も普通だが、これをチロコのために作ってくれたことがスパイスとなってとても美味しく感じる。

 

「……クロコは食べないの?」

「……ん、私は先に食べたから」

 

 少し気になるのはチロコの対面に座るクロコの前には料理が並んでいないこと。クロコは既に食べたと言っているが、彼女が食器を使った形跡はなく、食材もチロコの分しか使用していないと少し調べればすぐにわかるだろう。しかしチロコはクロコの言葉に納得してこれ以上踏み込んだりすることはなかった。

 

 そんなことがありつつも朝ごはんを食べたチロコは学校に登校するための準備を進める。今回はいつもより遅い目覚めな上に朝食もいつもの時間がかからないゼリー飲料ではなくしっかりとしたものを食べたからか、少し慌てないと遅刻してしまう時間になっていた。

 

「ん、出来た」

 

 制服を着てから変な箇所がないかをチロコは鏡の前でチェック。あとは出発するだけなので玄関に向かうと、そこには何かを持ったクロコが待っていた。

 

「ん、お弁当」

「……いいの?」

「ん、そのために準備した。遠慮せずに食べて強くなるべき」

 

 手渡されたのは弁当箱。それを受け取ったチロコが表情には出ないが耳をピコピコさせて喜びを露わにしていると、用事は済んだのかクロコは玄関のドアを開けて先に出て行こうとする。

 

「ん、じゃあね。また少ししたら様子を見にくるから」

「あ、待って──」

 

 外へ出て行ったクロコに途中まで一緒に行こうと提案するためにチロコも続いて外へ出たが、そこにクロコの姿はない。こんな短時間では最短の曲がり角に行くのも不可能で、突然消えたとしか表現出来ない状況。

 

 実際にはチロコの視界内から出て早々に門を通って転移したのだが、クロコはチロコに門を見せたことはないので消えたと認識するしかない。

 

 少し探してクロコは近くにいないと判断したチロコは受け取った弁当箱を鞄に押し込んでから登校し、いつものようにホシノ達と学校で過ごす。違う点があるとすれば、昼食でチロコがクロコから受け取った弁当箱を取り出したことだろう。

 

「あれ? シロコちゃんがお弁当って珍しいね」

「ん、お姉ちゃんに作ってもらった」

「へぇ〜、お姉ちゃんからかぁ……。お姉ちゃん?」

 

 シロコちゃんもお弁当を作るようになったんだと感心していたホシノだったが、いきなり出てきたお姉ちゃんという言葉に疑問が芽生えた。ノノミも同じことを思ったのか、そんな人いましたっけと首を傾げている。

 

「ん、儚い未亡人系お姉ちゃん。まだ確定はしていないけど、絶対私のお姉ちゃん」

「よーし、シロコちゃん。とりあえず詳しいこと教えてくれない?」

 

 突然生えてきたシロコのお姉ちゃんという人物にホシノは慌ててチロコから情報収集を開始するのだった。




オリ主

 良かれと思って行動し、失敗した憑依転生者。この捻れて歪んだ結末は自分が呼び寄せたと今でも酷く後悔している。そのため原作クロコみたいにアビドスのみんなの武器を使ったりしない。出来るはずがない。テラー勢では一番メンタルのダメージが強い。

 一人で戦っている際に弾薬の調達もままならなかったので途中からはナックルバスター(メリケンサック)を愛用して使用している。

 チロコにだけは接点が無いので普通に接することが出来るが、ホシノ達と会う覚悟は出来ていないのですぐに逃げてしまう。

 ヘイローは原作クロコと同じもの。しかしヘイローの中心にはクロコのヘイローに守られるように小さなシロコのヘイローが浮かんでいる。


小さいシロコ(チロコ)

 いきなり出てきた不審者に警戒はしつつも勝負をする度に人となりを理解して警戒を解いた。強くなれと口癖みたいに言ってくるが、一緒にいる間は何かと世話をしてくれるし、甘えると普通に応えてくれるから姉認定した。


先生(あまねく奇跡在住)

 プレ先生から三人を託された。まずは比較的精神ダメージが少ないミカーの攻略に乗り出している。

 ヒナーが自力で脱出出来ることを知らずに自分の分を使って脱出させてしまい、原作通り全裸になった。


ミカ*テラー(ミカー)

 魔女呼びされると元の世界での罪を自覚出来るから喜ぶ。テラー化してからも戦い抜いたので通常ミカより遥かに強い。

 お姫様であるこの世界のミカに思うところはあるけど、何も言わない。言えない。

 トリニティに居ながらもナギサやセイアを避けていたが、我慢の限界がきたナギサが指揮する正義実現委員会に追いかけられた。殺すわけにもいかないので大人しく捕まると、腹を割って話す前にナギサから直々にロールケーキを口にぶち込まれた。その懐かしさに思わず泣いた。

 引き続きゲヘナは嫌いだが通常ミカより嫌悪感はマシになっているし、ヒナーは腹を割って話した仲なので友達。


ヒナ*テラー(ヒナー)

 風紀委員に戻る資格なんてないし、あそこには私と違って成功した自分がいるからと近寄らない。でも生活のために働く必要があるからとバイトをしていると、偶然アル達に出会った。

 どっからどう見ても普通の状態に見えないヒナーを見かねたアルに便利屋68に誘われ、以後はそこに居着いている。

 お礼として仕事を手伝い、成果を上げまくるので他者から向けられる便利屋68に対するハードルが日々急上昇。そのせいでアルが内心で思いっきり白目を剥いているのには気付いていない。








 以上です。続きは未定。

 あ、本編で抜けてましたがプレ先生はエデン条約で致命傷を負った設定です。



 ケイちゃんと臨戦アリスを二天井で迎え入れることが出来たぞ。リオとヒマリを合わせたら数万円犠牲になったぜ……。無料100連が無かったら致命傷だった確信がある。二天井確定した時は思わず「青しか出えへん……アロカスがぁ……」って呟きました。はい。

 ちなみにここのオリ主ことクロコはシロコの偽物だしニセコでよくないかと思いましたが、既に使われていたので断念しました。次案はテラコでしたが、それならクロコの方が分かりやすいとの結論に……。
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