「総再生数1000万回、キング噂になってるわ。」
「…ドッキリ企画って言われてる。せっかくキングが歌ったのに…」
「優勝も取れなかったしね。」
「……何で僕の前で言うの?」
ミヤコさんが褒めてくれてるにも関わらず俺より不満そうな二人に俺は苦笑してしまう。
初出演のカラオケ大会では狙い通り強烈な印象を与えたらしい。優勝は元々取れないって分かっていたが、視聴者投票ではぶっちぎりだったことから目的は達成出来ただろう。だからこそ優勝者が俺じゃなくてもそれでよかった。
なお、少し番組は炎上気味である。この反応を見る限り音痴に産まれたってわけでは無さそうで一安心である。
「……それで事務所なんだけど、本当に苺プロ入らないの?」
「まだ入らないよ。」
「えっ?他の事務所はいるの?」
「入らないよ。幼稚園に行くんじゃないの。」
「入りながらできるんじゃ。」
「……そうなの?」
と言うように子供の演技をしている。でもまだ事務所に入るわけにはいかない。将来的には入るだろうけど、今はまだ種を撒いている期間だ。もう少し自由に行動したい。
「…しかし、本当に歌の天才っているんだね。」
「これが今売り出し中のアイドルグループのセンターの子供じゃなければ大喜びなんだけど……」
歌声と声においても認知されたと思う。だからこのタイミングでこの曲を歌ってみようか。
「♪」
俺が前世から産まれたときからある有名な曲。SMAPの『世界で一つだけの花』。俺が前世で好きな曲の一つだ。振りつけも簡単だからすぐに歌える。まぁ、ずっと同じ曲ばっかり練習してたし、他の曲歌いたくなっただけなんだけど。歌うんなら皮肉の意味もこめてこれかなって感じた。
「あっ。新曲だ。」
「……この子は本当に。」
ミヤコさんは呆れながらも好きな曲をアカペラで歌うのであった。
幼稚園入園後は暫く平和な日々が続いていた。ルビーの踊りは組が違うのもあり、見れてはいないけど園児会には母さんも見に来たから恐らく起こっているはず。
その間俺はカラオケ大会で着々と実績を作っていた。元より実績を作るための俺のカラオケ大会にルビーが毎回来るくらいか?
を作るためのルビーが俺のカラオケ大会に毎回くるくらいか?
地方でのカラオケ大会にも参加依頼が来る程売れており、壱護さんの送り迎えで色々な地方へ送り迎えされることが多い。なんなら大人相手のカラオケ大会にも参加させてくれるなど大盤振る舞いを見せている。
そして母さんが二十歳に近くなり、それに加え、運命の東京ドーム公演が決まった。