どんな女がタイプだ?   作:ブラザー

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絶対小森ちゃんってこんなこと言われてたと思うんですけど(名推理)
だってヒロアカだぞ? ヒーロー系の作品って市民の民度低いイメージしかない。ワンパンマンもクソだし。




私のヒーロー

――葵は昔から私のヒーローだった。

個性が芽生えて、それが自分の好きだったキノコ。

親が『カビ』の個性を持つから私の個性が『キノコ』として発現するのは何ら不思議じゃない。

両親の個性により生み出された菌は、様々な発酵食品や医療に幅広く役立ったと聞く。

それと似た個性なのだから嬉しかった。

キノコでも人を助けられるような個性なんだって。

でもそれはあくまで私だけ。

まだ4歳くらいでも、子供はすぐに何処からでも情報を集めてくる。

その結果、よく食べることもあって生み出しやすいかなと思っていた椎茸を本を見てイメージしながら指に生やしていたらバレて酷いことを言われた。

その時、助けてくれたのが葵だった。

未だに個性に芽生えておらず、無個性なんじゃないかと言われていた男の子。ただ体だけは鍛えられていて、他の子と違って既に頼りになるような風格があった。

ううん、それだけじゃない。他の子たちと違って、彼だけは大人びていた。話したことは、無い。ただ誰の輪にも入ってなかった子。

纏う雰囲気だけが、どこか大人びていた。

私を守るように立ちはだかった彼が危ない目に遭うんじゃないかと私のことはいいから、と伝えるように首を振ったけれど。

 

『心配せず見ていろ、俺は無個性だが――無個性なりに鍛えてある』

『あ……』

 

彼が私の頭に手を置いた瞬間、私は自然と手を離していた。

確証はなかったのに。

ただ頼りになる人なんだと、そう思って。

彼は数十人は居た相手に単独で立ち向かい、無傷とはいかなかったけど制圧した。

その後に先生に叱られても、彼は自分を貫いていた。

かっこいいな、なんて思っちゃって、話し掛ける機会が中々なくて自分から近づけなかったけど、何かと言い訳が出来る時に私は何度も彼に近づいた。

 

彼と仲良くなったのは小学校に入学した時だった。

家が隣同士なのもあって自ずと近場の小学校。

小学生になっても似たようなことが起きたけど、その度に彼は私を庇って守ってくれた。

それに葵だけは一度も、私の個性が卑猥だのいやらしいだの、男性器みたいだの言うことはなくて。

いつも傍に居て守ってくれたから、私は私を嫌いにならずに、私は個性を嫌いになることはなかった。

だからずっと居たし、幼馴染という関係も嫌いじゃなかった。

 

葵がヒーローになるために体を鍛えていたのはずっと知ってた。日々体つきも良くなっていたし、見た目も良くなっていってた。

だから私は、葵は私の中では誰よりも強い人なんだと思い込んでた。

事が起きたのは3年生になった頃。

私を守るために返り討ちにしていた葵だけど、私に悪口を言っていた子の1人の兄が不良みたいな人で、河川敷で休んでたら突然襲ってきた。

葵なら負けることはないと私も思う。でも私が人質にされちゃったせいで動けなくて、ずっと傷つけられるところを見てることしか出来なかった。

これといったトレーニングもしてない。個性を使ったところで私は細かい制御が出来ないから葵も巻き込む。

悔しかった。苦しかった。辛かった。

ただやられるだけの彼を見るしか出来なくて、泣くことしか出来なくて、足を引っ張ることしか出来なくて。

結局私は、個性を発現させた葵に守られるだけだった。

葵は強い。弱いのは、私だった。

病室に運ばれたあと、どれだけ涙を流してたのか分からない。

眠る葵をただ見てるしか出来なくて、手を握るしか無かった。

命に別状はないと言ってたけど心配だったから。

でも。

 

「ブラザァ“ァ”ァ“ァ”ァ“ァ”ァ“ァァ“ァ”ァ“ァ”ァ“ァ”!!!!」

 

 

目を覚ました葵はよく分からないことを急に叫んだかと思えば、何かに突き動かされるようにベッドから動こうとしていた。

明らかに正常じゃなくて反射的に体を揺らしたら戻ったけど、尋常じゃないほどの汗だった。

理解した。

私が傍にいて、何も出来なくて、頭をバットで殴られたから錯乱しちゃったんだろうと。

 

『ううん……ごめんね……。私が居たからこんなになっちゃって……もう私は東堂くんの近くには居ない方が……』

 

こんなこと言いたくないのは自分でも分かっていた。

唇は震えていたし泣きそうだったし。

でも葵が傷付く方が嫌だったから。我慢しようと思って。

 

『いいや、むしろ感謝している』

『え?』

『怖い思いをさせてしまったのは申し訳ないと思っているが、お前が居たお陰で俺は個性を掴めた。これで俺はヒーローを目指せそうだ』

 

でも葵は、やっぱり私が悪いなんてことは一言も言わなかった。

本気で思ってないのは、長年一緒に居たから分かる。

葵は言う時は普通に言う人だから。デリカシーがないと言われたら、そう。だけど今はそれがただ本気なのだということが伝わって、嬉しかった。

それどころか。

 

『東堂くん……私、君の傍に居てもいいの……?』

『小森が居なくなれば俺は友達が0になるわけだが……お前は友達で居てくれるんじゃないのか』

 

私が離れなくてもいいのかと聞いたら、彼は寂しそうにした。

珍しい顔だ。

まるで私が離れることはないと思ってたような、そんな様子で。彼の近くには誰も居ない。友人は居ない。話す相手も居ない。私が傍にいるだけ。幼馴染の、私だけ。

彼の中で私は、必要な存在だったんだと分かった。

私が原因。私が居なければ葵が怪我をすることはなかった。なのに葵は私を嫌わずに、昔と変わらずに、傍に居ることを許してくれて。

この時、私は自分の気持ちにもようやく気づいた。

 

――私は葵のことが好きなんだって。

胸にトキメキが生まれて、気づいた時には恥ずかしくなって俯いて、胸に触れていた。

心臓がバクバクとした音を鳴らす。

この気持ちは、LIKEじゃなくてLOVEの方。

そう気づいた時には、もう私の中で全部が決まっていた。

今のままじゃ同じことを繰り返すだけ。守られてばかりで、本当に彼を危険な目に遭わせてしまう。傍になんて居られない。私が許せない。大切な彼の命を脅かすような人にはなりたくない。

だから。

 

『私……決めた。私も強くなって、東堂くんと一緒にヒーローになる。今度はもう何も出来ないままでいたくないから。これからもずっと傍に居られるように。約束する!』

 

強くなろう。

葵の傍に居られるように、並び立てるようなヒーローになろう。

これは誓い。

私の人生を掛けて、必ずそうする。

自分を“縛る”ように、強く心に刻む。

 

『そうか、ならば約束だ。俺もさらに強くなるとしよう。そして必ず最高のヒーローになると。今回のようなことは二度と起こらぬようにな』

『うん……一緒に頑張ろうね。これからもずっと!』

 

この時の約束は、私は決して忘れない。

葵も、忘れないで居てくれたら嬉しいな。

 

 

 

 

 

 

それからは訓練の日々が始まった。

私は元々身長もないし身体能力もそれほどいいとは言えない。

だから個性を重点的に鍛えることになった。

ちょっとずつ良くはなってると思ってたけど、6年生になる前には頭も発達するわけで自分が全然成長出来ないことに気づいた。

出来るようになったのは種類を増やすのと範囲を絞るだけ。

これは葵にも言われたことだし、あの時個性を使えなかった理由でもあったから私が範囲の指定を出来るように頑張ってたから。

けど、実力は上がったとは思えない。

キノコだとヒーローになるのは厳しいのかな、なんてちょっと自信を無くしかけていたら、葵は私に気づいたようで汗を拭きながら向き合っていた。

 

『時に小森。お前はまだ分かってないようだな。お前の個性はあまりに強力だということを。この俺を以てしてもお前の個性を防ぐ手段は2つしかない』

『2つもあるの……?』

 

励ましてるつもりなのか、よく分からない言い方だった。

人の個性を強力という割には彼は防ぐ手段を持ってる。

今思えばそれは葵が話してくれた呪力というものなんだと思うけど。

 

『まあ、聞け。それは俺だからだ。お前の個性であれば、あのオールマイトにすら勝つことが出来るだろう。無論、それはオールマイトが動かなければの話だが。やつはブーストだの怪力だの言われてるが、あからさまに全身強化可能な超パワーだ。息を吐くだけでお前の胞子を吹き飛ばしてもおかしくはない。それはあれが規格外(バケモノ)なだけだ』

 

『しかし逆に言えば個性を知らぬものからすれば初見殺しもいいところと言える。その個性を使えば人を救うことにすら役立てることが出来るのだ。ヴィランすら怪我を負わせず無力化出来るし尋問にも使える。お前ほど立派な個性を、何より志を持つ者を俺は知らん。なぜならあれほど酷いことを言われてもなお、お前はヒーローになると言ったのだ。ヴィランにならずにな、その強き心を俺は尊敬に値すると思っている』

 

言ってることは少し分かった。

ヒーローとしてはどうかと思うけど、毒キノコを体内で生成してしまえば確かに大半の相手には勝てると思う。

その前に倒されたら意味ないけど……。それにキノコをたくさん生やして見えなくすることも出来る。

でも葵は葵が思ってるより、私が葵の存在に救われていた事には気づいてないみたいだった。

尊敬してると言われるのは、凄く嬉しいノコ。

けど変なところで鈍感。それも、葵らしい。

 

『キノコだから、じゃない。拡げろ、自分の個性を。俺たちは生まれながらの強者ではない。故に強くなるには鍛える! ただひたむきに自分と向き合う! 自分の可能性を見つめ、自分の可能性を拡げるんだ。空を見ろ、空はどうだ、狭いか。あの曇りなき空はどこまで広がっている?』

 

蒼い空。

何処までも続いてるんじゃないかって言うくらい、太陽に照らされて明るい世界。

それはきっと、地球の反対側までも。

でも言ってることは分からなかった。空が何を関係してるのか、と。

 

『同じさ。狭い視野を持っていれば自分の選択も可能性も自ずと小さくなる。イメージ。だがそのイメージが大きな成長へと繋がる。いいか、小森。個性は身体能力の一部に過ぎんのだ』

『自分の可能性が拡がってるのと狭いと認識してるのでは意味が大きく異なるものだ。向き合い、そして信じるんだ。お前自身の強い想いを乗せ、その可能性を引っ張り出す。奥底に眠る個性の、その因子まで深く潜れ。キノコであるならば、キノコが持つ性質を使えないお前ではあるまい!!』

『イメージ。強い想い……』

 

隣に並びたい。

葵の近くに居たい。

守られるだけで居たくない。

そう、私の根本はそこだ。

原点(オリジン)を思い出す。

いつだって変わらない。もう変わることはない。

葵の傍に居続けられるように私は強くならなきゃならない。

世界が、大きく拡がる。

個性が成長する。

キノコに存在する菌糸。その糸を操作したり、サイズを変えたり。

確かそれを、それに似た現象として個性の“覚醒”と呼ぶものがあるのを何処かで私は聞いたことがあった。

 

『――成ったな』

『ふ、ふふふ……』

『む?』

 

両腕を組んで、まるで師匠面をするような葵がなんだか面白くて、私はただ笑った。

笑う私を不思議そうにする彼に、喜びを現すように抱きつく。筋肉質な体が私を受け止めて、自分の中で幸せな気持ちが溢れていた。

 

葵はいつだって導いてくれる。

昔から変わらない。

そう、いつだって彼は――私のヒーロー。

だからね、私は葵を離さないから。

ずっとずっと傍にいる。

 

元々私がアイドルが好きなのもあって趣味を共有したくて、濁してたから理由は分からないけどちょっと嫌そうにしていた彼を無理矢理連れて行った時に、沼にハマって同じ趣味を持った葵。

今ではアイドル好きの同志としてライブに行くことも多々あるくらい。ショッピングモールでデートしたり夏祭りに行ったり、色んなところを一緒に行って思い出をたくさん作ってる。

 

ある時から、変わったんだ。ただのヒーローじゃない。

テレビの向こう側にいるような、ステージの上にいるような煌びやかで美々しい衣装の少女が舞台上で脚光を浴びながら歌い踊るアイドルのように。

星のような輝きを、光を持つような女の子になりたい。そして強い女の子にもなりたい。

 

彼が好きなアイドルになって、傍に居るためにもヒーローになる。葵を魅了しちゃうような、最高に可愛くて強いアイドルヒーローなるんだ。

だから覚悟してて。

誰にも渡さない――私だけのヒーロー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中学に入ったら具体的な陰口が増えていった。

学校の授業で個性を使うことはあるから。

葵は個性が個性だから基本的に身体能力だけだった。

あくまで入れ替えるだけの力。

やろうと思えば人体ごとやれるかもしれないと言ってたけど、それはヒーローではなくヴィランだからやらないとのこと。

 

『小森の個性ってさ……アレに似てない?』

『ちょっといやらしいよな』

『エロすぎる』

『見た目もなぁ』

『個性が卑猥』

『絶対性欲強い。夜凄そー』

『恥ずかしくない?』

『完全に男性器のあれよね』

『絶対ひとりで似せたキノコ作って挿れてるよ』

 

その言葉の数々も慣れたもので、私は何も感じなかった。

だって、葵が居てくれたから。

陰口を叩く人たちを見て、葵がただ一睨するとその人達は黙る。

例え周りにヒーローにはなれないと言われても、ネタにされるか妙なクレームを入れられるのがオチだと言われても、変な風に見られるだけと言われても、大切な親から譲り受けた個性を下品だと揶揄されても、葵だけはそうは言わない。

それだけで十分。誰に何を言われたところで私の心は傷付くことはない。

――葵を除いて。

彼に否定されない限り、私は私のままで居られるから。

 

ただ変化があったのは、それだけじゃなかった。

中学に入ってから葵は成長期なのもあって、ますます大きくなっていった。

1年生の頃には180を超えていたし、3年になった今は190に到達している。

個性が芽生える前ならまだしも個性が増えた現代社会において葵が大きいのは珍しいことじゃない。

ただ違うのは、彼の場合は鍛えられている。

ゴツゴツとした筋肉。

恵まれた体格だけどそれは小さい頃から鍛えていた葵の努力の成果。

でも他の人から見たら、これほど筋肉質な人を相手にしたいとは思わないと思う。

正直オールマイトにも負けてないと思う。むしろ私としてはオールマイトよりも葵の方が上。

幼馴染と、恋する乙女ポイントで。

別にオールマイトが嫌いなわけでもなくて、平和の象徴としてNo.1になったのは凄いと思ってる。でも私の中で1番すごくてかっこいいのは葵だから。

オールマイトは二番目ノコね。

 

そしてひとつの悩み。

大きくなるにつれて性知識も身につけるわけで、昔はなんとも思わなかったのにドキドキすることが多くなっていた。

特に葵はなんという、その、割と直ぐに上半身裸になるというか。脱ぐというか。

その度にドキドキさせられる私の気持ちは少し考えて欲しい。

勝手に合鍵を使ってリビングに居座ることが多い私も私だけど、寝る時に目を瞑ったら彼の体が浮かんでは悶えることは結構ある。シャワーの音が聴こえなくて洗面台を借りようとした時に、風呂場から出てきた全裸の葵を見た時は特にヤバかった。

流石に両手で目を隠したけど、隙間から出来心で見ちゃって。

何処がとは言わないけど、大きくて。これがもっと大きくなるのかと思うと、思わず息を呑んだのは悪くないと思う。

そんなハプニングはそうそうないけど、上半身裸になるところは度々目撃するせいで、結局度々悶絶する。

こればかりは慣れないというか、惚れた弱みというか。

だって年々逞しくなるんだもん。

相合傘は身長差的に出来ないのは残念だけど、車が通った時の水たまりから私を守るためとはいえ抱きしめられた時とかもう、本当にヤバい。

 

ただそんな葵は、正直容姿が良いのでモテる。中学は少し離れたところにしたから同じ小学校の子は多分居ない。居ても興味無いから覚えてないけど。

しかし前の学校の人たちが居ないということは葵のことを誰も知らない。長いこと個性があることに気付かず、無個性だったということも知らない。

でもモテるのは私からしたら困る。どうせ外見しか見てないくせに。彼のことを知ったら離れていく人が居るのは知ってる。

 

――いいの。彼の良さは私だけが知ってればいい。

彼の優しさも、彼の頼り甲斐がある姿も、彼のかっこいいところも、彼の強さも、勉強が出来るところも、アイドルが好きなところも、お肉が大好きなところも、歯が綺麗なところも、寝顔が可愛いところも、匂いも、魅力的な部分は全部全部私だけが知ってたらいい。

 

もちろん成長してるのは葵だけじゃない。

大きくなるにつれて私の体も身長は150cm台であんまり伸びてないけど、胸もお尻も大きくなっていって、彼に抱きついたら視線が自然と私の胸に向けられたりしてることには気づいてる。

私と同じくらいアイドルに詳しくなった葵にダンスを見てもらう時、踊ってる時とか見せパンだけど見えるわけで、お尻や脚とか色んな部位にも目を向けられてることも。

女の子は視線に敏感ノコ。言わないけど。

その視線を向けられても、私はいいと思ってるもん。それどころか、彼にはそう見られたいとすら思ってる。

だからこれは心の中に仕舞う、秘密ノコ。

 

他の人ならそんな目なんて向けられたくないし嫌だけど、葵なら全然良い。それどころか私をただの幼馴染だと、友達と認識してるんじゃなくて異性の女の子と認識してるのが分かるから嬉しい。

もっと男の子らしくなってくれてもいいのに。

大人びてるから、視線が自然と吸い寄せれる……といった感じなだけでジロジロと見るわけじゃない。

男の子だから本能的に視線が動くだけなんだろうと思う。葵ならもっと見てもいいし、触れてくれてもいいのに。

でも告白は、まだしない。しちゃダメ。彼もきっと付き合ってくれない。私も彼も目標があるから。

その目標のためには恋に時間を割く余裕はなくて、今の関係が心地良いとも思っている。

それはそうと、スキンシップは取るけど。

だって、放っておいたら余計な虫がつくもん。そんなの許せない。

彼のことを深く知らないくせに、優しくされたからという理由だけで彼に好意を持つ女は居る。

葵は見た目が良いだけじゃなくて、見かけによらず身嗜みにメチャクチャ気を使うマメなタイプ。

筋肉質だから頼りがいも感じる。逞しい肉体が惹き付けるんだと思う。多分何らかのフェロモン。

しかも勉強も出来るし、毎日いい匂いがする。

本人いわく、毛の処理や制汗は欠かさず、アイドルに会いに行く場合は必ずシャワーを浴びてから参加するほどで、全身からは常にいい匂いを発しているくらい。

匂いだけはどうしようもないけど、本当は独り占めにしたい。

 

だからせめて、牽制。

彼は私のだ、誰にも譲らない。

そう強い想いを込めて葵に対して笑顔を浮かべながら周りの()を牽制する。

男の子には分からない、女子同士だから分かる攻防戦。

まぁ、葵って自分でIQ53万と自負するくらいに頭が滅茶苦茶良いから気づかれないようにするのは中々大変ノコ。

 

だからこそ、長年思ってきた。

もしかしなくても私の幼馴染、頭も良くて強くて優しくて頼りになるようなイケメンとか完璧なのでは……?

こんなの女子が放っておけないでしょ……。

 

「どうした、小森。考えごとか。相談ならば乗るぞ、同志だしな」

「んーん、葵って制服はちゃんと着るのになーって思ってただけノコ」

「苦しくて仕方がなくてな。制服は規則だ、しっかりせねばならん」

 

こういったところはちゃんとしてるから、余計にモテる。

本当に困る。なんだかんだ中学3年生となると1年生の時とは違って知人程度の関係にはなってるから。

今のクラスメイトは特に陰口とか悪口は言わない人たちだけど。

……葵に対してゴリラとか言ってたノコね。葵が気にしてないから許すノコ。

 

でも確かに葵の筋肉を考えたら学校の制服は厳しいかも。

雄英なら流石に専用の作ってくれると思うけど、葵は異形型ってわけでもないのに異形型の制服だし。

服は……うん、仕方ないノコ。専用で作ってもらわないと。

でもだから葵の上半身が見れるとなるとそれはそれで得してるというか……葵のせいで溢れる煩悩について責任は取って欲しいノコ。

切実に。

いくら私がヒーローやアイドルを目指してても、女の子だから性欲くらいあるノコよ?

 

 

 

 

 

 





湿度マシマシ、ヤンデレ高め。まだまだジャブです。
ヒロアカは割と個性に引きずられる人は引きずられるしキノコは湿度80%〜95%を好むわけで湿度が低いと諸々悪影響あるからね、仕方ないね。湿度は高くしとかなきゃ……。ヤンデレが好きなだけと言われたらそう
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