東方蟻来訪   作:すバール

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ウグはァ小説を書くのは疲れます。


第四話

「さぁ着きましたよ妖怪さん。ここが私達の住んでいる街です」

 

「(すごく大きいな)」

 

「さぁ早速、中に入りましょう」

 

( *・ω・))コクコク

 

ベルは頷き街の中に入る。すると程なくしてベルは気付く。街の人々から恐怖の目を向けられていることに。

──突然誰が「警備兵ぇぇ!」と叫んだ。瞬く間にその声が広がり数分した後に前から剣やら槍やら弓等を持った兵士達が前に現れ、そして陣形を組んでいく。

 

街の人々はその場から逃げ、永琳は止めようもするが兵士達に安全な所へ連行されて行った。ベルは何故こうなったのかが分からずボーッとしている。

 

その時、──第1射打てぇぇぇぇ!!──と言う声が聞こえた瞬間、ベルの上から矢の雨が降り注いできた。何者を貫く、慈悲なき攻撃。

 

「(ッ!!)」

 

しかしベルは驚いたものの矢と矢の間をスケートをするかの様に滑りながら避けていく。

 

兵士や弓兵は唖然としている。

 

今度は兵士が剣や槍を持った兵士達がベルを殺そうと迫ってくる。その数はざっと100を超えている。妖怪1匹にここまでするか?と考えるが、市民の命の事もあるのと大妖怪クラスの妖怪な為である。

 

しかしベルはそこら辺の兵士を睨むだけで気絶させていく。圧倒的強者の殺意。まだ力の半分も出していないのにも関わらず、失神する程の殺意であった。

 

100以上もの兵士達を気絶させたが、──"一人"──ベルの殺気に耐え、今も尚ベルを"倒す"と言う明確な意志を持ち佇まっている。

 

その誇り高き兵士──いや、騎士の名は"紅血のイグリット"。

 

二人はじっと睨み合い構えをとる。ベルは"我流の構え"をイグリットは誉れ高い騎士の"上段の構え"を。

 

そして、二人同時に踏み込んだ。その地面は抉れ空気が爆ぜた。ベルの荒鉤爪とイグリットの大剣がぶつかり合い、火花が散る。

 

何度も何度も。二人はぶつかり合いそして"楽しんだ"。強者として退屈していた日が瞬く間に楽しくなったのが二人は感じた。ベルは斬られその傷を治し、イグリットは殴られ気合いで立ち直る。そんな攻防が続いていた。

 

暫くして──終わりは近いとイグリットは思った。そして押され始めるのは──"ベル"の方であった。

 

「(くっ!強い!やるなァ!)」

 

「そこッ!!」

 

イグリットはベルが仰け反った一瞬の隙をつきベルの左腕を──切り崩した。そこからは血が溢れたがベルは自分が自己再生を持っている為、治そうとするが左腕が治らない事に気づいた。

 

「(何故だッ!)」

 

「妖力切れか、哀れ!!」

 

イグリットはそう吐き捨てベルの頭部から腰にかけて切り崩した。ベルは膝から崩れ落ち赤い瞳から光が落ちた。

 

一瞬の静寂。イグリットは高々と剣を掲げ。兵士達は雄叫びを上げた。

 

「ウォォォォォォォォォォ!!!!!」

 

兵士達は雄叫びを上げ共に嬉しさを分かちあう。遂にあの悪魔を倒した。その達成感がより一層歓喜に変わった。

 

 

 

 

 

 

───しかし、直後赤黒い稲妻が走る。

 

 

 

 

 

 

イグリットや兵士達の背後からとてつもない殺気に「何事か!?」と思い振り返ると片方の赤い目に亀裂が入っていて光がなく、左腕がないベルがそこにはいた。しかも立っている状態で。

 

ベルは片方の無事な目から赤い残光を発し、背中からテイルブレードを出して構えた。それはベルが無意識の内での力の解放。

 

ベルの力の解放──リミッター解除──。

 

イグリットはまた構える。

 

──瞬間、目の前からベルが消える。

 

「ッ!なっ!!」

 

イグリットの横腹にベルの渾身の一撃が入る。イグリットの鎧にはベルの拳の後がクッキリと付いていた。

 

「(さぁ、第2ラウンドだ)」

 

今度はベルのターンとなった。テイルブレードは不気味な音を立て次々と兵士達を屠っていく。ベルの今の姿はまるで悪魔さながらのようだった。兵士達を倒し終わると、ベルは自分を"一度殺しかけた者"に向き直る。

 

そしてまたベルは構える。

 

それを見たイグリットも構える。

 

一瞬の静寂。そして先に動いたのはイグリット。

 

さっきよりも早くそして鋭く大剣を振るう、しかしベルも先程とは比べ物にならない程に速くそして鋭かった。激カしていく戦闘は徐々にイグリットが押されてきている。

 

「グッ!」

 

イグリットが仰け反った時、ベルは動いた。その首を狩らんと。

──しかし、一人の女性によって止められる。

 

「やめて!!」

 

そう叫んだのは永琳。安全圏に避難された永琳だが、抜け出して何とか誤解を解き、和解をさせようとここまで来たのだ。そしてこの種を撒いたのは紛れも無く自分と言うことが分かっている為、ますますこの戦いをやめさせたかった。

 

そしてベルが荒鉤爪を振るう瞬間、イグリットの前に永琳は出た。ベルは咄嗟にその凶器とも思われる爪をしまい後ろへ大きく飛ぶ。

 

「イグリット!この子は怖がっているだけなの」

 

「だから、大丈夫。この子は優しい妖怪なの」

 

永琳がそう言うとベルに近づき落ち付かせようとする。そして落ち着いて妖力が戻ってきたのか腕や目を修復させていく。

 

イグリットはと言うと警戒態勢に入っているが決心したのか剣を鞘に戻す。そして、こちらに近づいてくる。イグリットは近づいて来るとまずもう一度確認を取る。

 

「永琳様、本当に大丈夫なのでしょうか?」

 

「えぇ、そう警戒しないで大丈夫よ」

 

(。'-')(。,_,)ウンウン

 

ベルは大きく首を振り、こちらは敵では無いことを伝える。

 

「その様ですね」

 

「先はすまなかった。どうかこれで許してくれ」

 

イグリットはそう言うと握手を求めて来た。ベルは戸惑ったが相手は鎧を来ているので大丈夫だろうと思い握手をした。

 

その後、永琳が会議でベルの処遇を聞いてくると言い、イグリットには妖怪を私の家まで送り届けてと伝え永琳は急ぎ足で会議に向かった。

 

その後イグリットが永琳の家まで送る途中でイグリットはベルに色々と質問をした。喋れないが何とか身振り手振りでベルは伝えているようだ。

 

「にしても、妖怪さん強いですね」

 

ソンナコトナイ…ヨ(^ω^;)

 

「顔に出てますよ」

 

そんな談笑をしながらイグリットはベルを連れ永琳の家まで送り届けるのであった。

 

─────────────────────────────────────────

 

--とある会議室にて--

 

「全く、永琳。この妖怪をどうするんだ?」

 

と一人の眼鏡を掛けた男性が呟く。それに便乗して他の男性や女性も意見を呟く。いくら永琳もこの国のトップに位置する者とは言え大妖怪クラスもしくわそれ以上の妖怪を連れて来るなど正気の沙汰ではなかった。

 

「申し訳ございません」

 

永琳は深く深く礼をした。

 

「表を上げよ」

 

永琳はそう言われ顔をあげる。そこにはこの国のトップである月詠様が鎮座していた。

 

「確かに。危険で野蛮な妖怪かもしれん」

 

「確かに兵士をなぎ倒しおったしかし、死傷者はどうだ?出ていないではないか?」

 

「だからだよ、人を思いやる純粋無垢な心がある。それだけで立派な奴ではないか」

 

月詠様は続けた。この世は生きる為に蹴落とし合って成り立っているそれは自然の摂理で美しい。しかし時には、助け合って生きるのも美しい事ではないか?と。

 

永琳は心が暖かくなるのを感じた。

 

「これにて、その妖怪は殺さず監視と言う名目にする」

 

「ありがとうございます!」

 

永琳は深く礼をして会議は終了となった。

 

──────────────────────────────────────────

 

「ただいま」

 

永琳が帰り、家に入るとベルが玄関で待っていた。

 

「あら、待っててくれたの?嬉しいわ」

 

永琳は久々に帰りを待ってくれる人が居ることが嬉しく笑みが零れている。

 

「明日は"能力検査"でもしようかしら」

 

永琳はそんな事を考えるのであった。




ベルの覚醒シーンは分かる人は分かるバルバトスのアレです。

しっかしメッチャグダグダかもしれません。お許しを。

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