ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
何も無い平原、穏やかな風が流れ暖かな空気があり小鳥や小兎が跳ね回っていた。人等1人も見受けられないその場所に突如として少年が現れる。
上質な鎧に名剣の様な片手剣を持っている。
「ありがとう、マーリンさん」
少年は誰も居ないその場所に礼を言うと何処かへ向かって歩き始める。
彼の名前はベル・クラネル、少し前まで異なる世界で壮絶な冒険を終えその仲間の魔術師の力により今帰って来た。
やがてベルは一つの村の外れの家に辿り着きその扉を開く。ドアから風が入り埃を巻き上げる。その拍子に机の上にあった1枚の羊皮紙が舞いベルはその羊皮紙を拾い上げる。どうやら手紙の様だった。
「………………………………」
一通り手紙に目を通すとその紙を机の上に置き何処かへ向けて歩き始めた。
やがて少年が辿り着いたのは巨大な塔が街の中央に存在する巨大な都市オラリオ、その街門。何度か質問に答え問題無いと判断され街に入る。
「わぁ〜リオネスと同じ位栄えてる街だな、ワクワクして来た!!」
ベルはまちの発展具合に感心しそう言うと街を歩き始める。
「さてさてさ〜て、英雄の街らしいし是非とも英雄になってみたいけどその為にはファミリアに入らないといけないし探してみるか……………………すっかりメリオダスさんの口癖が移ってる」
ベルはギルドに向かい目欲しいファミリアを選定してもらう。
「えっと…………最有力は【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】か…………【ロキ・ファミリア】から行ってみようかな」
ベルは目的地を決めるとギルドで受け取った地図を頼りに【ロキ・ファミリア】の本拠へ向かった。
所変わって【ロキ・ファミリア】の本拠、団長フィン・ディムナは今日も今日とて凄まじい量の書類と向き合っていた。
真剣な様子でペンを走らせていると階下から凄まじい音が響き何事かと様子を見に行く。扉の前には無数の団員が集まっており中にはリヴェリアやガレス、ベートと言った幹部陣も混じっていた。
「何の騒ぎだい?」
フィンが団員に声を掛けると団員が全員フィンを見て道を開ける。そこには無残にも木片鉄片となった門の残骸と門番を小脇に抱える鎧を来た白髪赤目の少年ベルが立っていた。
「た、頼も〜?」
何とも気の抜けた声を上げそう言う少年にフィンは目を細める。
「君は何者かな?」
「入団希望です」
気不味そうにベルはそう言う。
「僕の目がおかしくなっていなければその手に抱えているのはうちの門番だと思うんだが?」
「あ、はい、入団希望だって言ったら腕試ししてやる〜!!って言われて軽く小突いただけのつもりだったんですけど」
「良いんちゃう?」
アハハと笑うベルにフィンは何と言ったら良いかと考えていると背後から主神ロキが現れる。
「ロキ…………そうは言うが」
「その少年の言葉に嘘はなかった。うちが保証するで、可愛い顔しとるし」
ロキはベルを舐め回す様に見るとそう言いフィンはため息を吐きひとまず入団テストをしてみる事になった。