ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第10話

「お〜壮観だな」

 

ベルは目の前に広がる冒険者の集団に声を上げる。

 

「この中から犯人を探すんだよね〜」

 

「大変ですけど頑張りましょう。それじゃあ此方に並んで…………」

 

レフィーヤが女性に声を掛けるが女性の中の何十人かがフィンとベルに群がる。

 

「フィン〜!!早く調べて〜」

 

「隅々まで見て〜」

 

「キャー!!可愛い!!貴方【ロキ・ファミリア】の新人君?」

 

「可愛い顔して優秀なのね〜」

 

「フィンさん、こういう時の対処法は?」

 

「そんな物無いよ」

 

されるがままになるフィンにティオネが暴れ出す。

 

「あのアバズレ共〜!!私の団長に触るな〜!!」

 

「………………………………ズルい」

 

「アイズさん!?」

 

2人はベルとフィンに纏わりつく女性を引き剥がす。

 

「ね?そんな物無かっただろう?」

 

それから何だかんだで検査は進むがそれらしい人物は見当たらない。

 

「居ないな、ん?アイズさん?レフィーヤさん?」

 

検査の合間に顔を上げるとそこに居るはずの2人の姿がない事に気付いた。

 

「団長!!レフィーヤさんとアイズさんが居ない!!多分犯人を見つけたのかも」

 

「ッ!!良し行こ…」

 

その瞬間、地面から【怪物祭】で街を襲った新種のモンスターが複数現れる。更に倉庫街の方から眩い光が上がる。

 

「こんな時に!!」

 

「ベル!!行ってくれ!!ここは任せろ!!」

 

「はい!!」

 

ベルは魔神化し背中から黒い翼を生やし凄まじい速度で光った倉庫街へ向かう。

 


 

一方アイズ達は広場に集まった冒険者の集団から離れていく冒険者の1人を見つけ話を聞くとハシャーナから宝玉の様な物を受け取ったがハシャーナの死を知り怖くなったらしい。その人物から宝玉を受け取った時、突如謎の女が襲って来た。

 

アイズはその人物と応戦したが苦戦しとうとう動けなくなってしまう程の重傷を負う。

 

「着いてきてもらうぞ、アリア」

 

女はアイズに手を伸ばしアイズが攫われそうになった時、その手を掴む人物が現れた。

 

()の女に気安く触るな」

 

「何だお前は?」

 

女は腕を捕まえる人物を見下ろしながら尋ねる。

 

「…………ベル?」

 

「大丈夫だ、直ぐに終わらせる」

 

ベルはそう言うと掴んでいた女の腕を握り潰す。

 

「ッ!!」

 

女は自身の腕が握り潰された事に驚愕し残った腕で反撃しようとするがそれより早くベルは女を殴り飛ばす。結果、ベルの手の中には女の左腕が残りその腕を投げ捨て飛んで行った女の後を追った。

 

「…………………………凄い」

 

レフィーヤはアイズが苦戦した女を圧倒するベルに思わず声を漏らす。

 

「………………出てこいよ。あの程度で死な無いだろう」

 

ベルは足を止めると何も無い場所でそう言う。その声に答える様に女が姿を現しその左腕は無傷だった。

 

「貴様、本当に何者だ?何故その様な不吉な力を持っている」

 

「お前も似たようなもんだろ」

 

ベルはそう言うと再び女に向かって歩き出し女は拳を握りベルを襲うがベルはものともせず拳を受け止め女を殴る。

 

「ガハッ!!」

 

「【神千切り(かみちぎり)】」

 

黒紫の炎を纏った無数の斬撃が女を襲い斬り刻むがバラバラには至らない。

 

「硬いな」

 

「クッ!!本当に何なんだお前は!!ここは退かせてもらおう!!」

 

女はそう言うと無数の新種モンスターを操りベルの邪魔をすると自身は湖に飛び込み逃げた。

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