ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第12話

ひとしきり泣いたアイズと共にベルは無事ダンジョンを脱出した。

 

「ベル、これ美味しい。はい、あーん」

 

「あ、あーん…………うん、美味しいです」

 

「敬語…………嫌」

 

「アハハ、マイッタナ」

 

ダンジョン脱出から明らかに距離感が近くなったアイズにベルはタジタジになり男性冒険者は怨敵を見つめる目でベルを睨み女性冒険者は不思議な物を見る様な目で見る。

 

「どうなってんのかしら?」

 

「アツアツだよね~♪」

 

「ベル・クラネル〜!!良くもアイズさんを〜!!」

 

短い時間で最早周知の事実となった2人の関係、本来なら喜ばしい事なのだが幹部陣は色々と複雑な心境だった。

 

「まさかあの二人がああなるとはのぉ」

 

「しかしどんな事を話していたのか帰還直後にはアイズの目に涙の跡があった。悲しみの涙では無い様だが。兎に角これであの子も前に向ける様になったなら良かった」

 

「ああ、もしかしたら二人の結婚式もそう遠くない未来で起こるかも知れないね。それまでにあらかたの面倒は片付けたいんだけど」

 

フィンはため息を吐きながら腕を組み椅子に座る。

 

「現状を整理しよう。謎の宝玉とやらを狙った赤髪の調教師、次に新種のモンスター、現在対処しなければ行けない中で重要なのはこの2つかな」

 

フィンの言葉にその場にいる全員が頷き更に会議を進めた。

 


 

同じ頃、ベルはアイズに誘われダンジョンに来ていた。

 

何でもベルと一緒に戦いたいとかで断る理由も無かったベルは同意し共にダンジョンへ来たのだが。

 

「………………………………誰だ?」

 

ベルは10階層で何も無い空間に剣を向けアイズを背中に隠す。

 

「いやはや、まさか見破られるとは」

 

そう言って現れたのは全身を胡散臭いローブで隠した人物、肌の露出は一切見られず変化させているのか中性的な声から男か女すらも分からない。

 

「何の用です?」

 

ベルはその人物を警戒しぬがら尋ねる。

 

「そう警戒しないでくれ。【剣姫】の方にはルルネ・ルーイに依頼をした者と言えば伝わるかな?」

 

「ッ!!」

 

「君達に依頼をしに来た」

 

ローブの人物はそう言うと丸まった羊皮紙を投げ渡しベルはそれをキャッチすると封を開ける。

 

「【24階層の異常の調査】?」

 

「ああ、現在24階層ではモンスターの大移動が起きている。その原因を協力者と共に調査してきて欲しい」

 

「………………………………良いでしょう。その変わり僕達のファミリアに手紙を頼みます」

 

「了解した」

 

ベルは謎の人物に手紙を預けるとアイズと共にまずは協力者との集合場所になっていると言う酒場に向かった。

 

「あれ?【剣姫】とその恋人じゃん」

 

指定の酒場に行くと客の1人がアイズに反応する。

 

「ルルネさん……」

 

「ああ、あの時倉庫街にいた……」

 

「おう、あん時は助かったぜ。お礼に1杯奢らせてくれよ」

 

ルルネがそう言いアイズが指定の席に座り合言葉を言うとルルネはひっくり返った。

 

「あ、あんたらが援軍!?」

 

ルルネが声を上げると客が全員立ち上がりベルは乱闘かと少し警戒する。

 

「ルルネ、本当に彼女達で間違いないんですか?」

 

そう声をかけてきたのは【ヘルメス・ファミリア】団長アスフィ・アル・アンドロメダ、彼女の周りに客が集まりベルは漸くこの場にいた客全員が協力者だと気付きある程度自己紹介と依頼内容を確認し出発した。

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