ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第16話

【ヘルメス・ファミリア】との合同クエストから日にちを開け【ロキ・ファミリア】は再び遠征の時を迎えた。

 

集合場所に集まり今回合同遠征を頼んだ【ヘファイストス・ファミリア】と共にベルは準備を進める。

 

「お前が【ロキ・ファミリア】に入ったと言う新入りだな?ふむふむ、歳の割に中々強い物を持っとるな」

 

声をかけてきたのは【ヘファイストス・ファミリア】の団長椿、ベルは立ち上がり挨拶を交わすと遠征へ出発した。

 

下層の上の辺りまでは楽々と攻略し遠征隊はあっという間に50階層に到達し野営をしていた。

 

ベルはそんなキャンプの1つで焚き火を起こし料理をしていた。

 

「べ、ベベベベベベベベベベル、そ、そそそそその焚き火にある物は…………」

 

「あ、これですか?シチューです。今度はちゃんと…………」

 

ティオナはカクカクとした動きで後ろを向き凄まじい速度で走り去って行く。

 

「……………………やっぱりメリオダスさんの料理がトラウマになってるんだなぁ〜、まぁ僕も最初に食べた時は1週間寝込んだし」

 

ベルはそう言いながらシチューを小皿で一口食べる。

 

「うん!!美味しい!!流石バンさんのレシピだ」

 

ベルは頷きシチューを大皿に装い勢い良く食べ始めた。

 

翌日 一行は途中レフィーヤがヴァルガングドラゴンが開けた穴に落ちると言うハプニングがありつつも1人も欠ける事無く58階層まで進み59階層に続く階段の近くで小休憩を取っていた。

 

そんな階段の近くでフィンは手を地面に置き何かを考えていた。

 

「どうしたフィン?」

 

「嘗ての最強【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が残した記録によると59階層は第一級冒険者をも凍てつかせる極寒の地だったらしい。だがその冷気が59階層に続く階段から少しも感じられない。そんな事あると思うかい?」

 

「確かにな」

 

「防寒布は無しだ」

 

フィンが指示を出し終わると全員で59階層へ降りる。

 

「寒いどころか蒸し暑くない?」

 

「確かに、ちょっと暑いですね」

 

そのまま59階層に降りるとそこにあったのは極寒の地では無く熱帯林。

 

「……………………前進」

 

フィンはそう指示を出し更に先に進むと今度は砂漠の様な場所に巨大な蕾がありその下の方ではモンスター達が自らの魔石を差し出していた。

 

「団長、アレはヤバいですよ」

 

「ああ、僕の勘もそう言ってる」

 

ベルはフィンの隣に立ちそう言うとフィンもそれに同意する。同時に蕾は花開き女の上半身が現れた。

 

「あ…………アレは…………アレは精霊」

 

「精霊!?あんな薄気味悪いのが!?」

 

精霊はアイズに気が付くとクスクスと笑い始める。

 

『アリアアリア!!会いタカった会いタカった!!貴女も一緒ニ成リマショウ!!貴女ヲ食べサセテ』

 

「総員戦闘態勢!!」

 

フィンは直ぐ様全員に戦闘の準備をさせ前衛は攻撃を始めるが硬い触手や芋虫型のモンスターに阻まれ上手くダメージを与えられない。

 

「リヴェリア、ベル、少し待て。嫌な予感がする」

 

フィンがそう言うと精霊は突如言葉を紡ぐ。

 

「【火ヨ来タレ】」

 

「リヴェリア!!ベル!!今すぐ結界を張れ!!全員戻れ!!」

 

フィンの言葉に全員が後衛に戻る。

 

「【我が名はアールヴ】【ヴィア・シルヘイム】」

 

「【完璧な立方体(パーフェクト・キューブ)】」

 

二重に貼られた結界に何とか【ロキ・ファミリア】の全員が囲まれ次の瞬間

 

「【ファイアーストーム】」

 

精霊の魔法が炸裂した。

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