ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第17話

精霊の魔法が発動し辺りにあった物は全て吹き飛び抉れた大地だけが残った。その中央にある紫色の正方形を除けば。

 

「リヴェリアの魔法が一撃で…………」

 

「ベルの魔法が無かったら大ダメージ…死人が出てもおかしくなかった」

 

「【地ヨ唸レ】」

 

全員無事な事に安堵する【ロキ・ファミリア】を他所に精霊は再び別の魔法を唱える。

 

「そう何度も黙って見てるわけにはいかないな【魔力封じ(マジック・シール)】」

 

ベルが唱えると同時に精霊の詠唱も完了する。

 

「【メテオ・スウォーム】」

 

数秒の時が流れるが一向に何も起こらず【ロキ・ファミリア】は勿論精霊自身も困惑している。

 

「お前の魔力を封じた。これでお前が幾ら詠唱しようと魔法が発動することは無い」

 

「魔法封じの魔法…………」

 

「そんな物まで…………」

 

「兎に角好機だ!!攻め立てろ!!」

 

フィンは好機を悟り全員にそう言うと前衛が再び走り出し後衛は魔法詠唱を始める。

 

「ベル!!道を開け!!アイズ達に触手1本触らせるな!!」

 

「はい!!【殲滅の光(エクスターミネイトレイ)】【「無限」付呪(エンチャント・インフィニティ)】」

 

巨大な光線が精霊の触手や芋虫型モンスターを文字通り殲滅しアイズ達はその拓けた道を走る。

 

精霊も破壊された触手を再生させ新たに妨害しようとするが尽くベルに阻まれる、更に

 

「【焼き尽くせスルトの剣 我が名はアールヴ】【レア・ラーヴァテイン】」

 

リヴェリアの放った魔法に精霊は面を食らい思考に空白が出来る。しかし精霊の前にベルが現れその魔法を斬る。

 

「【全反撃(フルカウンター)】!!」

 

魔法は進路を変えリヴェリアの元へと戻るがそれより早くベルは今度はリヴェリアの前に立つと再び剣を構える。

 

「【全反撃(フルカウンター)】!!」

 

2度に渡る【全反撃(フルカウンター)】により威力が跳ね上がった【レア・ラーヴァテイン】が無防備な精霊に直撃する。

 

その炎は精霊にダメージを与えるだけでなく視界を塞ぎアイズ達の姿を隠す。

 

やがて炎が煙に変わるとその煙からアイズ達が飛び出す。

 

精霊は慌てて再生した触手で壁を張り防ごうとする。

 

「【魔力増強(パワーアンプリファイ)】」

 

後衛から魔法が飛びアイズに命中する。同時に内から漏れ出す魔力に驚きつつもアイズは詠唱を唱えた。

 

「【目覚めよ】」

 

魔法の嵐が吹き荒れアイズに力を与えるとそのまま剣で壁を貫き精霊の前に辿り着く。

 

「………………………………ごめん」

 

アイズは精霊に一言そう言うと精霊の体を貫き精霊は安心したかの様に安らかな笑みで灰となった。

 


 

「遠征は帰りこそ注意すべきって聞きますけど全く持ってその通りでしたね」

 

ベル達は59階層の戦いの後帰還しようとしていたのだが、途中猛毒を持つポイズンウィルミスの毒に掛かった団員達が動けなくなった事で18階層で立ち往生していた。

 

「皆の容体は?」

 

「芳しくないです。僕には症状の維持が精一杯で…………」

 

「私の方もだ。アレを特効薬無しで解毒出来たのは【ディアンケヒト・ファミリア】の【戦場の聖女(デア・セイント)】だけだからな」

 

「そうか、となるとやはりベートを待つしか無いな」

 

「それに今回の遠征の費用とんでもない事になりそうですね」

 

「全くだ。次回の遠征は費用の補填が第一優先になりそうだよ」

 

こうして【ロキ・ファミリア】【ヘファイストス・ファミリア】の合同遠征は【ロキ・ファミリア】の懐を食い漁り、同時にフィンの中で何者かの陰謀を匂わせながら終わりを迎えた。

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