ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第26話

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ」

 

イシュタルは本拠の地下に移動する。

 

「やはりタナトスから1匹借りておいて正解だった。こんな所で使うとは思わなかったが試運転には丁度良い」

 

イシュタルはそう言うと怪物の鎖を解き放った。

 


 

「はぁ!!」

 

ベルは春姫を背中に背負い迫り来るアマゾネス達を殴り倒していく。

 

ある程度倒し終わると建物を出る。同時に地面が揺れひび割れると同時に巨大な牛の頭に女の上半身が付いた不気味な怪物が現れた。

 

『ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

「キャアアアアアアアアアアアアア!!」

 

「モンスターだ!!逃げろ!!」

 

「うわあああああああああああああああ!!」

 

突如現れたモンスターに娼婦や客が逃げ出し歓楽街は一気に混乱に陥る。モンスターは鳴き声を上げながらベルに向かって突進して来るがベルはそれを軽々と避ける。

 

「何だコイツ?」

 

「フハハハハハハハハハハハハ!!見たか!!これこそ春姫に次ぐ第二の切り札【天の雌牛】だ!!貴様の様な一介の冒険者に倒せる様な代物ではない!!」

 

イシュタルはモンスターの背後で得意気にそう宣言する。

 

「はぁああああああ!!」

 

ベルも魔神族の紋様を出しシェイプロティエンに黒紫の炎を出しモンスターを斬り刻む。無数の傷がモンスターに刻まれるが次の瞬間には再生し傷が塞がる

 

「チッ、面倒な」

 

『ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 

牛のモンスターは鳴き声を上げながら突進を繰り返し周囲の建物を破壊していく。

 

「皆さんを助けなくては」

 

「【付呪・獄炎(エンチャント・ヘルブレイズ)】!!」

 

再びモンスターを斬り付けベルは自身に注意を向けさせる。

 

『ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!?』

 

更に今回はシェイプロティエンに付呪(エンチャント)された獄炎が傷の再生を阻害し確実にダメージを与える。

 

「このまま押し切る!!」

 

そう言うベルの周囲に黒い玉が現れそれがモンスターに向かって飛んでいくと玉はモンスターの体を貫き無数の穴を開ける。

 

「【トリリオン・ダーク】!!」

 

再生が追いつかない速度で放たれる攻撃にモンスターはボロボロにされやがてその巨大を横たわらせ灰となった。

 

「ば、馬鹿な…………ありえん。魔石を厳選し与え続けたモンスターだぞ…………それをこんな一方的に…………」

 

唖然とするイシュタルの前に春姫を背負ったベルが現れる。

 

「終わりだイシュタル、彼女を解放しろ」

 

「あ、ああ、あああああああああああ!!ふざけるなふざけるな!!こんな所で!!こんな所でええええええええ!!」

 

「自分の為にしか生きられず自分の事しか考えられない。それがアンタの罪だぜ、イシュタル」

 

ベルはその手の中の剣を振り下ろしイシュタルの命を絶った。

 

「……………………ベル様」

 

「これで自由だ、モンスターが倒れた直後だったし、イシュタルはモンスターの死体の下敷きになった事になるだろう。後は自分次第だ、じゃあな」

 

ベルはそう言うと春姫に背を向けその場を去ろうとするがそんなベルの服の裾を春姫が掴んだ。

 

翌日 【ロキ・ファミリア】本拠

 

「と言うわけで、新しく仲間になった春姫ちゃんや!!仲良うしてやってな」

 

「サンジョウノ・春姫と申します。宜しくお願いします」

 

春姫はベルの仲間になる事を選び【ロキ・ファミリア】の団員となった。

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