ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第27話

春姫が新たに【ロキ・ファミリア】に加わり【イシュタル・ファミリア】が壊滅した中で【ロキ・ファミリア】内の雰囲気は最悪だった。

 

事の発端はベルが春姫救出に動いている中、ダイダロス通りで敵の根城と思わしき出入り口を発見したフィン達は敵の凶行を止めるため中に侵入した。

 

しかし中では【闇派閥】が待ち構えており死傷者を出してしまった。更にそんな死傷者にベートは筆舌し難い言葉を投げた事で団員達はベートに怒り心頭になっていた。

 

このままでは激しい争いになると感じたフィンはベートを一時本拠の出入り禁止を言い渡した。

 

「と言うのが君が居なかった間に起こった事だ」

 

「成る程、それでこれからどうしますか?」

 

「まずは奴らがクノッソスと呼ぶ迷宮の鍵を探す。君達は【イシュタル・ファミリア】の本拠跡を中心に探してくれ」

 

「分かりました、春姫さんを借ります。元【イシュタル・ファミリア】の団員なら何か知ってるかも」

 

「そうだね、許可しよう」

 

フィンがそう言うとベルはフィンの部屋から立ち去り春姫を連れ歓楽街へ向かった。

 

「さてさてさ〜て、何か見付かると良いんだけどな」

 

ベルはそう言いながら春姫と共に残骸を漁る。

 

「「あ」」

 

残骸を漁っているとベートと見覚えの無いアマゾネスを連れて歩いているのを見付ける。

 

「待て、早まるなエロ兎」

 

「此方の台詞ですよ。散々ファミリア内を掻き回しておいて何やってんですか」

 

「誤解だ!!」

 

ベートは叫び隣にいたアマゾネスを抱え逃げ出した。

 

「あの、ベル様…………あの方は」

 

「……………………まぁ、あの人もちゃんと探してるんだろうし多目に見ましょう」

 

ベルと春姫はそれからもクノッソスの鍵を探し回るが一向に見つかる気配が無い。

 

「ありませんね」

 

「う〜ん、もしかしたら他のファミリアが持ち去ったのかも知れませんね」

 

ベルはそう言った瞬間、目を鋭くさせとある方向を睨む。

 

「ベル様?どうかしましたか?」

 

「ベル?」

 

春姫がベルを心配しているとそこにアイズが現れる。

 

「アイズさん、僕ちょっと行く所があるのでその間春姫さんの事お願いします。直ぐに戻りますね」

 

ベルは大した説明もせずそう言うと何処かへ走っていき訳の分からない春姫とアイズだけが残された。

 


 

歓楽街の薄暗い通り、その真ん中でベルは足を止め振り返る。そこにはオッタルが立っておりその隣にはフードを被ったフレイヤが立っていた。

 

「成る程、犯人はアンタ達か」

 

「あら、犯人だなんて嫌な表現ね、折角良い物を持ってきたのに」

 

フレイヤはそう言うと謎の宝玉を見せてくる。

 

「クノッソスの鍵か…………」

 

「フフ、そう。貴方達が血眼になって探している鍵よ」

 

「で?大人しく渡してくれるんですか?」

 

「そうねぇ、渡しても良いけれど私の…………」

 

「ありがとうございます」

 

「「ッ!!」」

 

オッタルとフレイヤは気が付くとフレイヤの手の中にあった宝玉が無くなりベルの手の中に収まっていた。

 

「ちょっ!?待ってよ!!話を聞いて!!」

 

「生憎ロキ様から貴女には気を付けろと言われてますので、拾い物してくれてありがとうございました」

 

ベルは礼だけ言いそそくさとその場を離れた。

 

「もう、折角【アマゾネス狩り】が行われようとしてるって教えて上げようと思ったのに」

 

その背後でフレイヤが不吉な事を言っているのに気付かないまま。

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