ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
フィンの言葉と通り【アマゾネス狩り】の一件はベートに任せる事にしたベルはアイズと共にダンジョンを捜索する事にした。
「さてさてさ〜て、何か手掛かりが見付かれば良いけど」
「頑張ろう…………ベル」
2人はモンスターを倒しながらダンジョンを調べるがやはりそれらしい物は見つからず気が付けば中層まで足を運んでいた。
「う〜ん、これと言って目欲しい物は無かったな」
「うん、モンスターの異常発生以外何も無かったね」
「う〜ん、これ以上行くと日帰りで帰れなくなるし今日はこの辺で帰りましょうか」
「うん」
2人は上層に向かって帰ろうとした時、背後から足音が聞こえ振り返る。目の前で聳える大木の向こうから段々と大きくなる足音を聞いていると現れたのは人間の幼女程の身長のモンスターだった。
「あ」
モンスターはベル達を見た瞬間声を漏らしアイズはそのモンスターを斬り倒そうと剣を抜くがベルはそんなアイズを止める。
「ベル?何で止めるの?」
「…………彼女は敵じゃない」
ベルはそう言うと少女のモンスターへ近付き膝を付くと腰に下げていた雑嚢から干し肉を取り出し少女に渡す。
「……………………」
少女は恐る恐る干し肉を受け取ると口いっぱいに頬張った。
「……この子は…………」
「さぁ、君はここで何してたの?」
「???分からない」
「名前は?」
「名前?」
「僕はベル・クラネル」
「……………………アイズ・ヴァレンシュタイン」
「ベル……」
「うん」
「アイズ……」
「……………………」
「もしかして名前無いのか?」
「名前…………無い」
「じゃあ名前考えないとね」
ベルは暫く考えた後、少女を見て1つの名前を思い浮かべた。
「ウィーネ、君の名前はウィーネだ」
「ウィーネ…………うん!!ウィーネ!!」
「ベル………この子どうするの?」
「…………………………………取り敢えず団長に相談しよう」
ベルは立ち上がりウィーネに手を伸ばすとウィーネはその手を掴みもう片方をアイズに差し出す、アイズは躊躇いながらもその手を掴み3人は仲の良い親子の様にしてダンジョンを出て行った。
【ロキ・ファミリア】本拠 団長室
「で、その子を連れ帰って来た……………………と」
「「うん/はい」」
フィンは椅子の背もたれに凭れ掛かりリヴェリアは眉間を抑えガレスはウィーネの横で豪快に笑っていた。
「………………………………それで?何をしたいんだい?」
「この子の保護を」
「却下だ」
ベルの言葉にフィンは即答で返す。
「まず1つ、その子が無害であると言う確証がない」
「この子は無害ですよ」
「それを証明出来るかい?」
「………………………………」
「2つ目、これはファミリア全体の話になるが、団員の殆どはモンスターに仲間や家族を殺されている者が殆どだ。後は分かるね?」
「そんな人達がウィーネに手を出さないとは限らない」
「そうだね、最後はファミリアの外面の話だ。ここまで大きくなった僕達のファミリアでモンスターを匿っていると知られればどうなるか想像が付かない」
フィンがそう言うと部屋は沈黙が支配した。
「だが、僕としても彼女に興味が沸かない訳じゃないし外に放り出す訳にもいかない。そこでアイズ、ベル」
2人は首を傾げる
「ウィーネに部屋を上げるから君達、ウィーネが部屋から出ないように頼むよ。リヴェリアとガレスも協力してくれ」
フィンはそう言うと2人は早速ウィーネを部屋に運んだ