ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第36話

ダンジョン18階層、フィン達は【ガネーシャ・ファミリア】と共に暴徒と化した異端児達を止めるべく動いていた。

 

「君達の仲間は今僕の仲間が救出に行ってる、だから落ち着いてくれ」

 

「黙れ人間!!もう騙されんぞ、俺達はこれまで何度もお前達を信じ裏切られて来た!!もう人間の言葉なんぞ信じるものか!!」

 

(裏切られて来た?【イケロス・ファミリア】の異端児誘拐か、全く、本当にややこしい事にしてくれた物だ)

 

「仕方無い、ならひとまず力尽くで話を聞いてもらう事にするよ」

 

フィンはそう言い槍を構え異端児を取り押さえようとした時、ダンジョンの壁が崩れ何かがフィンの横を通り過ぎ18階層の時が止まった。

 

「な、何だ?」

 

凄まじい土煙を上げる何かに目を凝らすと人間だったであろう肉片が壁にめり込んでいた。

 

「アイツは…………」

 

最初に声を上げたのはフィンと対峙していた異端児グロス

 

「知り合いかい?」

 

「俺達が人間を信じられなくなった全ての元凶だ、多分」

 

完全に肉片となった事でグロスも判断しかねていた。次に18階層を支配したのは得体の知れない恐怖と重圧だった。

 

その出処が人間が飛んできた穴からであると知るのに時間は掛からず人間も異端児もそしてそれ以外のモンスターすらその穴から目を離せなかった。

 

やがてヒタヒタと穴の奥から足音が響き1人の人物が歩いて来る、その人物を見た瞬間フィンはその人物の名前を呼ぶ。

 

「ベル?」

 

その姿は何時もの私服では無く裸に漆黒の闇を纏う様な姿をしていた。

 

「何だ、もう死んだのか」

 

普段のベルの口からは絶対に出ないであろう言葉が飛び出すと同時にフィンとシャクティは異端児を無視しベルに武器を向ける。

 


 

事の発端は少し前

 

「ああああああああああああああああああああ!!」

 

猛狂う魔力がクノッソスの一角を吹き飛ばし【イケロス・ファミリア】の団員の大半が壁に叩き付けられる。

 

魔力の嵐が止み【イケロス・ファミリア】の団長ディックスが顔を上げた時、ベルは衣服の代わりに漆黒の闇を纏っていた。

 

「何だぁ?着替えただけか?ここはガキが来ていい場所じゃねぇんだよ」

 

ディックスはそう言いベルの頭に手を置くとベルはディックスの腹に触れるとディックスは大きく吹っ飛び壁にめり込む。

 

「人間風情が、気安く触るな」

 

ディックスは水薬を飲み傷を癒すと立ち上がりベルに槍を向ける。

 

「このガキ、いきなり何しやがる…………まぁ良い、どうせここを知られた時点で殺すしかねぇんだ!!」

 

ディックスはベルの背後を取り槍を振り下ろすがベルの頭に刃先が触れた途端折れる。

 

「は?」

 

呆然とするディックスの頭を踏み付ける。

 

「この!!離せ!!」

 

そう言いベルの足を退けようと藻掻くが微動だにせず更に力が入り地面に沈む。

 

「言ったはずだ、気安く触るなと」

 

そう言いベルはディックスを蹴り飛ばしフィン達のいる18階層の出入り口に穴を開けた。




ベル君 怒りの余り殲滅モードになっちゃった
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