ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第37話

18階層の大地が捲れ所々に黒紫色の炎が燃えている。

 

その中心には殲滅(アサルト)モードのベルと冒険者・異端児関係なく殆どの者が倒れていた。

 

「うっ」

 

「グハッ…………ハァ……ハァ……ハァ……」

 

「ば、化け物が」

 

「軟弱な人間ども、この俺に楯突く愚かしさを知れ」

 

「……………………ベル、目を覚ませ」

 

フィンは折れた槍を杖代わりに息も絶え絶えで立ち上がる。

 

「ベル?違うな。俺は()()()()()、魔神王に仕える【十戒】の統率者」

 

「メリオダス?」

 

(ベルの力はブリタニアと呼ばれる世界にいた【七つの大罪】と言う騎士団の力と同じ物のはず。確かその騎士団の団長の名前がメリオダス、だが十戒の統率者?元は十戒の統率者だったと言うことか?それとも【七つの大罪】が何かしらの解散の後十戒の統率者になったと言うことか?)

 

「消えろ、弱者」

 

ベルはシェイプロティエンを振り下ろしフィンはその場に倒れ伏した。

 

「……………………アイツラは何処に行ったんだ?と言うか、ここは何処だ?またゴウセルの幻術か?」

 

ベルは周囲を見回しそう呟くと翼を展開し何処かへ飛び去った。

 


 

立っている者が誰も居なくなった18階層、そこにベルの空けた穴からフェルズと捕まっていた異端児達が姿を現す。

 

「これは…………」

 

「何があったんだ?」

 

『兎に角彼らの救助を優先する。話を聞くのはそれからだ。君達は姿を見られない様にこれを着てくれ』

 

フェルズはそう言うと外套を取り出し異端児達に着せ負傷者の救助に当たった。

 

数日後

 

負傷した【ガネーシャ・ファミリア】及び【ロキ・ファミリア】の面々は【ディアンケヒト・ファミリア】の尽力により奇跡的に1人の死者も出さずに済んだ。しかし

 

「どういう事か説明してもらおうか、フィン」

 

ベルに襲われた【ガネーシャ・ファミリア】はフィンに説明を求め団長であるシャクティと主神のガネーシャが【ロキ・ファミリア】の本拠に訪れていた。

 

「……………………正直に言おう。僕もベルが何故ああなったのか分からない」

 

「ふざけているのか?そんな返答で私達が納得するとでも?あの強制任務(ミッション)に出た団員の殆どが奴に重傷を負わされ消耗品や武具の類、更に強制任務(ミッション)は失敗、赤字や損害等と言う言葉では片付けられんぞ」

 

「分かっている、ひとまず今回の件で君達が被った損害は僕達で補填しよう。更に今回の件が終わったら君達に無償で手を貸す。これでどうかな?」

 

「………………………………悪くは無い、ガネーシャはどうだ?」

 

「うむ、ガネーシャも文句は無い、だが1つ聞きたい、ベル・クラネルは何故あの場にいた全員を襲った?」

 

「それは僕にも分からない、何せ一部始終を見ていた者の証言は要領を得ず話が通じそうな者は皆死んだからだ」

 

「そうか」

 

「でも、何となく予想は付く。恐らくベルは異端児達を助けようとしてああなったんだ」

 

「……………………そうか、ならガネーシャはベル・クラネルを信じる!!どうか助けてやってくれ」

 

「勿論だ」

 

フィンはそう言うと【ガネーシャ・ファミリア】への賠償の話を終え2人は自分達の本拠に戻って行った。

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