ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第38話

「それじゃあ、どうやってベルを元に戻すか計画を立てよう」

 

フィンは幹部を全員集め会議室でそう切り出す。

 

「待てフィン、エロ兎野郎を戻すって何だ?俺達は何も聞いちゃいねぇぞ」

 

「ベルに何があったの?」

 

事情を全くと言って良い程知らないベート・ティオナ・ティオネ、それと事情を知っているが詳しい事を知らないアイズはフィンを問い詰める。

 

「正直、僕にも分からない。だから起こった事をそのまま話そう。ついでに、3人に黙っていた事も」

 

フィンはそう言い異端児の事、【イケロス・ファミリア】の事、ベルが暴走した事を話した。

 

「ん〜、つまり人間みたいなモンスターがいて、ベルはその子達を助けようとしてスキル?魔法?が暴走しちゃったって事?」

 

「まぁ、簡単に言うとそういう事だね」

 

ティオナがフィンの言葉をサラッと纏めフィンはそう言う。

 

「現状を把握しよう。ベルは現在魔神族の力に飲まれ自身をメリオダスと名乗っている」

 

「メリオダス?」

 

「ベルが異世界に居た時世話になったと言う【七つの大罪】の団長だな、さしづめその力に飲まれた、と言うことか」

 

「そうだ」

 

「勝算はどの位と考えるフィン?」

 

「………………………………ただの目算だから当てにならないかも知れないけど、Lv5以上のオラリオにいる全冒険者で立ち向かったとして0.1%あったら良いな、位だと思う」

 

「つまり?」

 

「僕達だけでは100%勝てない」

 

「ええ〜」

 

「ケッ」

 

「何か手はないんですか?」

 

「………………………………」

 

「………………………………1つだけ可能性がある」

 

「可能性?何?」

 

「鍵は君だ、アイズ」

 

「私?」

 

「ああ、詳しくは後で話そう。その可能性を探り当てる為にもう1つ難題をクリアしないといけない」

 

「ベルが何処に消えたのか、か」

 

リヴェリアは即座に答えフィンも頷く。

 

「ベルは飛行も可能だ、もしかするとオラリオの外に出ている可能性もあるが、僕はまだダンジョンを彷徨っていると思っている」

 

「何故じゃ?何か目的があるのか?」

 

「いや、現在ベルは自身を恩師であるメリオダス殿と思い込んでいる。ならば初見で18階層に放り込まれたのと同じ状況のはず」

 

「そっか、初心者…………ダンジョン初心者がいきなり18階層に放り出されたら上がるも下がるも難しい筈」

 

「ああ、と言ってもこれは僕の考えで違う可能性もあるし彼の能力ならダンジョンの特性を直ぐに理解し外に出るか僕達でも到達出来ない階層まで潜ってしまう可能性もある、出来るだけ速やかに行動に移した方が良い」

 

「じゃあ直ぐに行こう!!」

 

アイズはそう言うとテーブルに立て掛けていたデスペレートを取る。

 

「待てアイズ!!」

 

「いや、良いリヴェリア」

 

リヴェリアも慌ててその後を追おうとするがフィンがそれをとめる。

 

「フィン!!しかし…………」

 

「いや、まさにこの状況が僕の狙い通りだ」

 

「フィン、お前さん何を企んどる?」

 

「ロキ、今回の件で死んだ者は居るかな?」

 

「あん?そうやな、異端児の方は分からんがうちらの側は1人もおらん筈や」

 

「つまり、ベルは無意識内に殺人を避けていると言うことだ、その無意識を呼び覚ます事が出来るとしたら」

 

「成る程、愛するアイズだけ、と言うことか」

 

「最も絶対じゃない。僕達も準備が整い次第出発しよう」

 

フィンはそう言うと会議を終え準備を進めた。

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