ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第5話

「……………………ん?」

 

【ロキ・ファミリア】のメンバーと共にキャンプを守っているとベルは突然顔を上げフィン達が進んでいった通路をじっと見やる。

 

「どうしたベル?」

 

リヴェリアがベルの様子がおかしい事に気付き質問するがベルはじっと通路を見るだけで何も言わない。

 

「………………………………来る」

 

ベルがそう言うと同時に四方の壁から芋虫の様なモンスターが現れキャンプを襲う。

 

「なっ!?総員戦闘態勢!!」

 

リヴェリアの声に反応し【ロキ・ファミリア】のメンバーが剣を抜き芋虫を斬り付ける。

 

「ッ!!駄目だ!!」

 

ベルはその光景を慌てて止めるが間に合わず1人の冒険者が芋虫を斬ると体液が噴き出し切った冒険者の顔に掛かる。

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」

 

冒険者は断末魔の叫びを上げ倒れ動かなくなる。その顔の左半分は焼け爛れた様になっており肉の焼ける臭いが鼻を突いた。

 

「物体を溶かす体液!?全員距離を取れ!!決して体液を被るな!!盾を構えろ!!」

 

リヴェリアは的確な指示で団員達を動かす。

 

「ベル、出来るだけ敵を遠ざけたい。出来るか?」

 

「勿論です」

 

ベルはそう言うと指を鳴らす。すると【ロキ・ファミリア】の団員を守る様に立方体が出来上がる。

 

「【完璧な立方体(パーフェクト・キューブ)】」

 

「これは…………結界魔法か?これだけの規模のこれだけ強力な結界を魔法名だけで…………」

 

「それじゃあ僕はアイツら殲滅して来ます」

 

完璧な立方体(パーフェクト・キューブ)】の上に立つベルはそう言うと飛び降りる。

 

「なっ!?待て!!戻れベル!!」

 

リヴェリアは慌ててベルを呼び戻すがベルはそのまま突き進みシェイプロティエンを抜くと前方にいた複数の芋虫を切り刻む。

 

「何という早業…………体液が付くより早く剣を振っているのか…………それを何十も同時に、凄い奴だな」

 

リヴェリアはその技に素直に感心しベルは凄まじい速度で芋虫を殺していく。

 

「ふぅ、こんな所かな…………」

 

そういうベルの周辺はドロドロに溶けた地面だけで他には何も無かった。

 

「ふ〜む、魔石すら落とさないとは…………後でリヴェリアさんに聞いてみよう」

 

ベルはそう言うと【完璧な立方体(パーフェクト・キューブ)】を解く。

 

「助かったベル、だが次からは私に確認を取ってからにしてくれ、混乱を招く」

 

「はい、それと数百は倒しましたけど魔石の1つも落としませんでした」

 

「一つもか?」

 

「はい、1つも」

 

「……………………………………」

 

ベルの返事を聞いた後リヴェリアは何かを考え込む。同時に地震と轟音が響く。

 

「な、何だ!?」

 

そこに現れたのはベルが倒した芋虫の数百倍は大きい上半身が女体のモンスターが現れた。

 

「お〜、凄いのが現れたなぁ〜」

 

「呑気に言っている場合か!!奴からキャンプを守らなくては」

 

「その必要は無いみたいですよ」

 

ベルがそう言うとそのモンスターに向かって突撃する風の槍が見えその槍は女体型モンスターを倒した。

 

「今のは…………」

 

「アイズさんですね。奴を倒したみたいですし、そろそろ皆帰って来るでしょう」

 

それから少ししてフィン達が戻って来たがラウルが負傷し武器などの損害も大きかった為フィンは撤退を選択し全員が地上へ戻った。

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