ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
「……………………このまま残りも掃討する」
ベルは自壊する精霊の分身を見ながらリド達に告げる。
「で、でもよぉベルっち、ここから他の祭壇までかなりの距離があるぜ?今から行って間に合うのか?」
リドは当然の疑問を投げ掛ける。
「当然、間に合うさ、だって一本道だからね」
『???』
ベルの言葉に異端児は首を傾げる。複雑なクノッソスの作りを一本道と称しベルは地図を広げ何かを確認する様に地図を上からなぞる。
「……………………良し」
ベルはそう言うと地図を投げ捨て異端児達に離れておくよう合図を送りシェイプロティエンが形を変えていく。
「神斧リッタ 神器解放」
巨大な戦斧に神斧リッタに姿を変えるとその戦斧から莫大な熱が放たれ外壁の肉が焼け煙を発し炭となり金属の壁が姿を現す。
「お、おいベルっち…………まさか」
「まだ夜だから万全とは程遠いけど、オリハルコンやアダマンタイト程度なら何枚あろうがブチ抜ける」
そう言うベルの右手にはバスケットボールを2回り程大きくした太陽が浮かんでいた。
「【
振り抜かれた右手から太陽が射出され壁にぶつかる、ドロドロと幾重にも重なった壁が太陽によって溶けていく。強固な壁にぶつかっても威力が衰えない太陽はそのまま次の壁に激突し更に壁を溶かす。
『ベル、聞こえているか?』
不意に聞こえたのはフィンの声。
「ええ、聞こえてますよ」
『精霊の分身の討伐が完了したならとある場所に行って欲しい』
「了解、その場所は?」
『ラウル達の元だ』
「ラウルさん?」
『ああ、精霊の六円環は本命じゃない、真の本命は古に使われたその対象の方、つまり』
「ニーズホッグ…………」
『その通りだ』
「直ぐに向かいます」
ベルはリド達に突き進む太陽に着いていくよう指示を出し自分はラウル達の元へ向かう。
「捉えた」
ベルが指を鳴らすと同時にベルの姿が消える。
ラウルはソイツを目にした瞬間、言いようのない絶望を感じた、敵は伝説に存在する大怪物、一方その場にいる者と言えば凡才のラウルを初め【ロキ・ファミリア】の2軍が最高戦力、勝てる見込みはなく、けれども倒さなければいけない相手。
(何処も手が空いてない!!ベルが間に合うか!?否、それより先に自分達が死ぬ!!)
必死に頭を回すラウルの健闘も虚しく、敵はその巨大な牙を剥いた。
死を前に尚も抵抗する為に剣を握る。そんな些細な抵抗ごと希望を砕こうと開かれた大口を
「【
四角形の結界が阻みベルが現れる。
「ベル!!」
「後は任せて貰う」
「お願いするっす!!皆!!自分達は他に人質にされてる人達を助けに行くっすよ!!」
ラウルの指示の元その場にいた団員達はもと来た道を戻りその場にはベルとニーズホッグのみが残された。