ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
レイが翼をはためかせベルを運ぶ、時折レイのエコーロケーションで道を確認しながらノンストップで進んでいく。
「レイさん、あっちに」
「え?わ、分かりました」
すると今までレイに道を任せていたベルがそんな事を言いレイは戸惑いながらもベルの示した道に進む。
「ベルさん?何故此方の道に?」
「呼んでるんです」
「呼んでる?一体誰が?」
「………………………………」
ベルはそれ以上何も言わなくなりレイは再び道なりに進み始めた。
クノッソスの何処か
アイズと怪人レヴィスが激しい戦闘を行っていた。レヴィスを人間ではなくモンスターとして倒す事を決めたアイズはモンスター特効である【復讐姫】を使用し漆黒の風を巻き上げ互いを削り合っていた。
互いに身の丈に合わぬ力を解放し互いにぶつかり合っていた。
「ああああああああああああああああああ!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
互いの叫びが木霊し風と肉塊が消えては再生しを繰り返す。
しかしその最中レヴィスの肉塊から送られてくる魔力の量が減少しアイズも黒風の制御を次第に出来なくなっていく。
「うああああああああああああああああああああ!?」
完全に制御を失ったアイズは黒風が吹き荒れ竜巻の様になりアイズの姿が見えなくなっていた。
(暗い痛い辛い。誰か助けて)
意識が暗くなっていく、様々な負の感情がアイズを包む。漆黒の意識の中で少女が囁く。
『あ〜あ、だから言ったのに、貴女は救われない、貴女の隣には誰も居ない。友達も、家族も、英雄も』
「私…………私は」
その瞬間、アイズの風を強引に破りアイズの手を取る者が現れる。
アイズの意識が浮上し手を取った相手を見ると衣服が布切れの様になり傷だらけのベルがいた。
「ベル?」
「はい、助けに来ましたよ。アイズさん」
瞬間、黒風が消えアイズの目から涙が溢れた。
「アリアの守護者、今更現れて何のつもりだ?」
「このふざけた戦いを終わらせる」
「ほざけ!!」
レヴィスはベルに標的を変えベルに迫る、ベルは剣で攻撃を受けるが凄まじい威力の攻撃に吹き飛ばされてしまう。
「大丈夫ですか?」
疲労で動けなくなったアイズの隣にはレイが立ちアイズの様子を伺いベルの戦闘を見守っている。
「ベルさん…………やはり連戦の影響が…………」
「連戦?」
「ベルさんは精霊の分身の他にニーズホッグと言う存在とも戦ってここに来ました。加えて貴女を助ける為に暴風の中でズタズタにされている。体へのダメージは計り知れません」
レイの言葉にアイズは自責の念に駆られるがレイはそんなアイズを優しく包む。
「大丈夫です。貴女の英雄は決して負けません」
「………………………………うん」
2人はベルの勝利を信じ2人の戦闘を見届けた。