ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
2人はボロボロの体を引き摺り互いを支え合う様にしてクノッソスを進む。レイが念の為先導し危険から遠ざけてくれる。
最早敵は居らず2人でその場にへたり込みたい体に鞭打ち皆の居る場所まで体を引き摺る。
「あ!!2人とも!!」
最初に顔を合わせたのはラウル達救助班、ラウル達に会った途端2人は糸が切れたように倒れ込んだ。
ディオニュソス改めエニュオとの戦いが終わり数日後、ベルは本拠で休息を取り戦いでの疲労を癒していた。
今回の戦いは公になる事は無くギルドの記録にはただ一言【地下掃討作戦】の文字が人知れず記されただけだった。
「そんな所で何してるんですか?」
そんな声が響きベルが振り返るとそこにはレフィーヤがいた。
「別に、ちょっと休んでただけですよ」
「そうですか」
2人の間に暫く沈黙が広がり心地良い風が吹き抜ける。
「今日は貴方にお願いがあって来ました」
「何ですか?」
「私の記憶を返して下さい」
「………………………………」
レフィーヤの言葉にベルは何も言葉を返さずレフィーヤが更に言葉を続ける。
話はリヴェリア様とアイズさんに聞いてます。私の心を守る為に貴方に記憶を奪ってもらったって、その記憶は多分あのフィルヴィスさんと言う同胞と関係があるんですよね?
「………………………………」
「お願いします。私の記憶を返して下さい」
「後悔する事になるぞ?」
「それでも構いません」
「…………………………………………」
ベルは何も言わず指先から紫色の光を放つとその光がレフィーヤに向かって飛び頭に命中する。
「あ、ああ、あああ〜!!」
同時にレフィーヤの封じられていた記憶が蘇りフィルヴィスとの日々が蘇る。
「ごめんなさい、ごめんなさい、フィルヴィスさん」
涙ながらに謝罪の言葉を繰り返すレフィーヤにベルは彼女が泣き止むまで何も言わずそこに居続けた。
「そう言えば団長が呼んでましたよ」
ひとしきり泣いた後レフィーヤは外の景色を見ながらそう言われベルはフィンの部屋に向かった。
「団長、ベルです」
「ああ、入ってくれ」
フィンにそう言われ中に入るとそこには【異端児】が数人おり体の何処かに【ロキ・ファミリア】のエンブレムを身に着けていた。
「よぉ、ベルっち!!見てくれよこのエンブレム、イカすだろ?」
「私はまだ慣れません///」
「ベル〜!!」
「皆!!でも何で?」
「今回の件は彼らも大いに活躍してくれた。その報酬として望む者には【ロキ・ファミリア】が調教したと言う名目で外での自由権を与えた」
「…………そうなんですか、良かったね皆」
「ああ、これもベルッちのおかげだ、アリガトな」
リドは照れ臭そうにベルに礼を言い【異端児】達は自由ヘの一歩を踏み出した。