ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか 作:寝心地
ベルが【隻眼の黒龍】と戦い始めた頃、【ロキ・ファミリア】は出発していた。
4時間程走っているとベートの耳が何か音を捉えた。
「何か聞こえるぞ」
「何だ?」
「戦闘音だな、そこそこ近いぞ」
「行くぞ、ベート案内しろ」
フィン達は凄まじい速度でベートが捉えた音の方へ走る。次第に音はアイズ達の耳にも聞こえ凄まじい炎の柱や土煙が上がっているのが見えフィン達は速度を上げる。
森を抜け瘴気が立ち込める谷が広がっていた筈だった。
「なんじゃ…………こりゃあ?」
最初に声を発したのはベートだった、そこに広がるのは見渡す限り破壊の限りを尽くされた大地、地面は隕石が落ちた様な陥没が幾つもあり斬り付けられた様な跡や何かで貫かれた様な跡等様々な武器での破壊跡が広がっていた。
それだけに留まらず一面に普通の炎と黒紫の炎が燃える物が無いにも関わらず燃え続け爪や牙で引っ掻いた様な跡もあった。
「これ、全部ベルがやったの?」
「いや、【隻眼の黒龍】の物と思わしき爪痕や牙跡もある。ここで2人で激しい戦闘があった様だが…………何処に行ったんだ?」
フィンがそう言った瞬間、谷の中、その奥深くから爆炎が上がりいち早くアイズが駆け出す。
「アイズ待て!!」
リヴェリアもアイズの後を追い谷の中へ入っていく。
「ちょっ!?フィンどうする!?」
「当然後を追う、行くぞ!!」
フィン達もその後を追い谷の中に入っていく。
フィンは谷に入ると同時に時計を確認する。時刻は11時30分を過ぎていた。
アイズは【エアリアル】を使い走っていた、ダンジョンの様に分かれ道が無い道をひた走りアイズの目に最初に飛び込んできたのは指先に極小の太陽を指先に灯しそれを【隻眼の黒龍】にぶつけるベルの姿だった。
「ハァ……ハァ……ハァ……ベル」
アイズが声を掛けるとベルは振り返りアイズを見て驚いた様に目を見開く。
「アイズさん…………何でここに」
「此方の台詞、一緒に倒そうって約束したのに…………」
「………………………………すいません。コイツはアイズさんに戦って欲しくなくて」
「…………何で?」
「貴女を失いたく無かったから」
『ギュオオオトオオオオオオオオオオオ!!!!』
同時に黒龍がダメージから復帰し再びベルを狙う。
「存外タフな野郎だ」
「【
ベルが黒龍を再び迎撃しようとした時、アイズが魔法を唱えその剣を黒龍に向け放つ。
しかし黒龍の皮膚は固くアイズの斬撃は痛手にならなかった。
「【
ベルも魔法を放ち黒龍を吹き飛ばす。
「凄い」
「アイズさん」
ベルはアイズに手を差し出す
「手伝って下さい」
「…………うん」
アイズはその手を握り2人は共に立つ、同時にフィン達も合流し時刻は正午になった。
次回で最終回