ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第7話

「今日は随分と人が多いな…………」

 

宴会から日にちが経ち街を歩くベルは一段と人の多い通りを歩きながら呟く。

 

「あ!!ベルだ!!」

 

聞き慣れた声が聞こえ振り返るとそこにはティオナ・ティオネ・レフィーヤの3人がいた。

 

「あ、御三方、丁度良かった。今日何でこんなに人が多いんですか?」

 

「あら、知らないの?今日は【怪物祭】よ」

 

「【怪物祭】?」

 

「うん!!モンスターの調教をあそこの闘技場で見せるんだって、【ガネーシャ・ファミリア】がやってるの!!私達も観て回るんだけどベルも一緒に行こう!!」

 

ティオナに誘われ一緒に祭りを見て回る事になったベルは屋台で適当な食事を買いながら闘技場に近付く。すると何やらギルド職員や【ガネーシャ・ファミリア】の面々が忙しなく動いていた。

 

「様子が変だね」

 

「何かあったのかしら?」

 

「あ、ロキがいる」

 

4人はロキの元へ向かい詳しい話を聞くと何でも調教用に檻に入れておいたモンスター数匹が脱走したとの事だった。

 

「じゃあ僕が倒しますよ」

 

「いや、アイズたんもすでに動いとるで」

 

そう言い上を指さすロキの指を追い上を向くとそこには闘技場の柱の上に立ちモンスターを見つけるアイズがいた。

 

「じゃあ近場のは任せます。遠くに行った奴は僕がやります。数はどれくらいですか?」

 

「全部で10匹、内6匹が遠くにいます」

 

「分かりました」

 

ベルがそう言うと腰に指していたシェイプロティエンを抜く。

 

「神器解放」

 

シェイプロティエンは形を変えていき鍔にドラゴンの紋章の入った緑色の片刃の片手剣になる。

 

「ロストヴェイン 神器解放」

 

「え?」

 

「はぁ!?」

 

レフィーヤ達の前には7人のベルが現れ内6人が何処かへ向かう。

 

「い、今のは…………」

 

「ベルたんなんでもありやな」

 

「今のは僕の力じゃありません。シェイプロティエンが変化したロストヴェインの特性【実像分身】です」

 

「実像分身?じゃあ偽物って事?」

 

「はい、まぁ、実体はありますけどね。兎に角これで逃げ出したモンスターは問題な……」

 

ベルが問題無いと言おうとした時、突然地面が揺れ少し離れた場所で巨大なモンスターが現れた。

 

「何だあれ!?」

 

声を上げたのはモンスターを管理していた筈の【ガネーシャ・ファミリア】の団員。

 

「逃げ出したモンスターじゃないんですか?」

 

「あんな奴知らねぇ!!見たこともないぞ!!」

 

その言葉にベル達は即座に動き出し未知のモンスターの場所へ急ぐ、その道中、ベルは死角から放たれた大剣を躱し飛んできた方を見るとそこにはオラリオの冒険者の頂点【猛者】オッタルの姿があった。

 

「【猛者】!!いきなり何すんの!?」

 

ティオナが抗議の声を上げるがオッタルは返事を返さず大剣を取るとベルに切っ先を向ける

 

「手合わせ願おう。ベル・クラネル」

 

「状況が分かってて言ってるならアンタは冒険者失格だ」

 

「…………………………………………」

 

ベルの言葉にすら反応せずオッタルは静かに構えを取る。

 

「3人は先に行ってて下さい、後から追います」

 

「でもっ!!」

 

「行くわよレフィーヤ、どの道【猛者】の相手なんて私達には出来ないんだから」

 

ティオネの言葉にレフィーヤは歯噛みしながらその場を去る。

 

「悪いが時間が無い、手加減はしないぞ」

 

ベルがそう言うと瞳が赤から黒紫色に変化し右目付近に謎の紋様が現れオッタルに接近した。

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