ピリピリとした空気が周りに広がっていく……
「
僕も勿論、彼女の暴挙を止めようとする。この女に連れ回されたら、
「え、得体のしれないって……、ちょっと~
どういうことだ?
話すも何も、この子は喋れないんだぞ。
僕は彼女が何を言っているのか理解できない。
「
「いえ、ただ何か特殊な液体を出していたと……」
「この子があなたに喋ったのですね」
かなり強い口調に変え、さらに問い詰めていく。
「そうです。この子は人見知りで心に傷を負っていて私にしか話せないのです」
「そうなのですか、この子は喋れないのに」
僕の頭上に?マークが出来てしまった。
「な、何を言っているのですか。この子は私にだけ……」
まさか……ね
「そのまさかよ。
「うお、心の声でも聴けるのですか?」
何なんだこの人は、僕の心の声を当ててきたぞ。
「ち、違います。この子は手話で私に伝えてきたのです」
どうでる?
僕は
これは! 手話だ。
彼女は
「手話が分かるのであれば、私が何を伝えたかわかりますよね」
「
「それは、彼女の口の中を見たのよ。おそらく犯人がこの子にチクらないよう。喋れなくしたんでしょ。その後はこの子の近くにいて保護者面すれば……」
「ちょっとまてや! それじゃあ、私が犯人だってこと」
いきなり富士山が噴火でもしたのか、
「まあ、そうですね。あなたはうまく使って、別の者を犯人に仕立て上げたかったんでしょう、残念ながら脳みそが悪かったのね……かわいそう」
空気がピリついている……
女二人の言い争いが最高潮に達しているからだ。
「もうどうでもいいわ! ばれているならあんたら二人共殺してあげる」
ばれてやけくそになったからか、
「さあ、
「え、この後は僕がやるんですか?」
「勿論、私は
「逃がすか! ババア!」
「なにこれ! まるでスライムみたい♡」
「ちょっと今は見とれている場合じゃないですよ!」
「アハハ! そうよ、私は体からこのスライムちゃんを出すことができるの。この能力便利でね。人のカラダを溶かしたり、そのガキみたいにいじくる事もできるの」
「そのためだけに、この子の喉を……」
僕は心臓の奥底から怒りが込み上げてきた。
「ええそうよ、犯行現場見られちゃったし。この子を上手く使えば別のやつを犯人に仕立て上げることができると思ったわけ、そこのババアが言ったことそのまんまよ」
「ちょっといい加減にしなさい」
「お姉さん、お姉さんと呼びなさい! 頭の出来が悪い甘ちゃんさん!」
ええええ、そこ!?
でも、この人はそうか……
もしかしたらと、思っていたがやっぱりその部分気にしていたか
ただ、少しは
「そして
その言葉を聞いて、僕は少しニヤリと笑い戦闘態勢に入った。