もうすっかり日が暮れて、夜の風が今日の疲れを忘れさせないようにからだの周りを包み込む……。ただ、僕の身体は能力のおかげで24時間元気だ。この疲れは精神的なものだろう……
それから20分ぐらい経ったのかな? 暗闇の中から一つの大きな車が、災害後の凸凹道を無理やり突き進み、こちらに向かってくる。戦車というにはまだ小さいそれは、まるでキレて全速力で追いかけているゾウのように迫力満点だ。その凶暴なゾウの中から男が一人出てきた。
「やあ!
「あ、
中から現れたのは上司の
顔色はよくなっている。
「僕自身の仕事は終わりました。こうして夜に合流して事件解決に協力しようと思ってたんですけどね。まさか、こんなにも早く事件解決するとは……、そしてこの子が、
「でも、ハツカメの毒の解毒薬が出来たらどうするんですか?」
僕は
「安心してください。この子は世界樹対策課が、ちゃんと最後まで面倒見ますよ」
良かった……これなら心配いらないな
最初は
「ですが、今回は特別ですからね! 対策課も湯水の様にお金あるわけじゃないんですから」
道中僕は車内で眠っていたようだ。いつの間にか世界樹対策課日本支部に付いていた。もうすっかり夜中の時間帯だ。
「あ~~体痛いわ~、
「眠れなかったんですね、まあ、道路はまだちゃんと直せてないですし」
「というより、
「安心して、何もしてないから……、じっくりあなたのことを観察していただけだから♡」
安心できるか!
「まあまあ、とりあえず今日は帰って休みましょう。
「そうですね、帰りましょう」
僕はぐっすりと眠っている
「ねえ、
「どういうことですか?」
「いいえ、なんでもないわ。益々あなたに対して興味が出たわ♡」
「やめてくださいよ……」
常識人の
-34話ひとりの女として-
静かな研究所内にコツコツと足音が響く、本来なら研究員達で騒がしいこの施設に人が全くいないのは、この時間帯が深夜だから。
「しかし、この能力厄介ね……」
私の名は
この子が怪しいと思った私は、対策課に連れて検査することにした。
何故この子が怪しいと思ったって?
女の勘♡
この子の能力は近くにいる人の生命エネルギーを吸い取り、自分のモノにする力。事件後、区画の人たちが急に体の様子が変になったのは、
この件は私と局長、あと研究員数人だけの秘密。無意識に他人を傷つける能力だし、この子をこれ以上傷つけるわけにはいかないしね。まあ、車中で彼女の能力が効かなかった