第35話 女子三人旅
どんなに大変な事があっても、どんなに辛い事があっても、明日はやってくる。目が覚めたら、いつの間にか朝日が顔を出している。私はゆっくりと寝返りをして、わきに置いている時計に目をやる。
「いけない! 遅刻する~」
私の名前は
「すいません。遅くなりました」
「大丈夫! ちゃんと間に合っているわ。でも、もう少し余裕を持った方がいいかも……」
今日は
「さあ、出発するわよ! 車の運転は……」
「あ、自分がやります。お二人は何かあった時に備えて、休んでいてください。」
「そ、そう。じゃあお願いします」
車内では無言が続いていた。
ピクニックに行くわけではないし
仕事だから……
だとしても気まずい……
何か話題を出して車内の空気を変えないと!
「そ、そういえば、今回のお仕事はどんなことするんでしたっけ?
会話の始まりを作るために出た言葉がこれ、ちょっとおバカキャラに見られたかな?
「あの、聞かされなかったのですか? 今回の任務はある区画で、世界樹の根が大量発生した件の調査です。当日前に確認してください。」
お、怒られてしまった……
「まあまあ、
でも、ちゃんと今回の仕事内容しってたんだけどね……
「ちなみにあと何分くらいなの?」
「あと、20分くらいですかね」
「よし、しりとりしましょう」
その手があったか!
車の時間つぶしといえばこれだ!
この定番ゲームを出すなんて、流石
「あの、今やる必要あります?」
しかし、
このままじゃ折角の希望の光が……
「リンゴ!」
「!!」
「は、
彼女は、ただ一、言この言葉を放った。
これは! しりとりの『り』から出た『リンゴ』
始める気だ。しりとりを!
「ご、ごま」
「え、これもしかして、次私?」
戸惑う
「そうですよ~さあさあ」
「ま、薪!」
とうとう彼女の壁がガタガタと崩壊した。
私は少しうれしくなった。
ちょっと彼女との距離が近づいた気がしたから
「きびだんご」
「ごぼう!」
「う、馬!」
「孫」
しりとりをしている間に目的地の区画についた。
「さあ、降りましょう! 道が凸凹でお尻がイタタタ……」
「
「ええええ!? まだ続けるんですか?」
「当たり前でしょ! さあさあ、『ご』で始まる言葉!」
「か、
私は真面目な
「
ほれ怒られた……
「しりとりの続きは道中でも出来ます。あと、帰りの車の中でも」
やる気満々じゃない……
でも、私は嬉しかった。意外と