「ご、ご、五目飯!」
「そこまでにしましょう。ここからは真剣に仕事モードに入りましょう」
「さて、ここの区画長にお話を聞きましょう」
「そうね、もしかしたらゼノの目撃があるのかもしれないし」
先輩方二人は、堂々と区画内を歩き区画長のいる場所に向かう。
後輩の私はその2歩後ろを自信なさげに歩く。
未だに自分自身の能力を制御できない私なんか……
自信なんてない……、足を引っ張るんじゃないか……
でも、トガ君も頑張っているんだ。私も頑張らないと!
区画の中を進んでいると、一回り大きなテントが建っていた。中には自衛隊の方が二人と、顎髭の中年男性が立っていた。顎髭の男性はちょっと強面の方で、見るからにこの世界で頼りになりそうな人だった。自衛隊の方二人も、自分とあまり年齢が変わらないのに、しっかりしてそうで頼もしい……
「はじめまして、私はここの区画長の
「区画長、そういう言葉は……」
「すみません変態おやじで、私は
若い男は区画長のセクハラ発言のフォローをしながら、自分たちの自己紹介をした。
「おいおい、
どうやらこの2人は親子らしい。よく見てみると顔が似ている。
「いや、さっきの発言、母さんが聞いていたらどうなっていたことか」
二人の親子喧嘩が止まらない……
「あの、急いでいるんですが……」
少し引いた様子で、
私たちはここの区画に現れた世界樹の根のこと、最近この辺りで何か問題が起こったか、色々と聞き出した。
「ここ最近ですと、その世界樹の根が生えたことぐらいですかねぇ」
「わかりました。ありがとうございます」
「よし、じゃあ
「はい! じゃない! なんで父さんが決めてんだよ」
「いいだろ暇なんだろ」
「いや、やりますよ。でもなんでアンタが決めてんのって話!」
「おい、親に向かってアンタはないだろ。なんだよせっかくお前に、女性との関わり持たせてやろうと思ったのに……」
「下心丸出しじゃないか! ありがとうございます」
「すみません早くしてくれますか?」
大きめのテントを離れ、私たち4人は問題の場所へと向かっていた。
「お父さんと仲がいいんですね!」
私は
「いえいえ、仲良くないですよ! 子離れできないエロ親父です」
すごく照れながら否定してきた。まるで高校生の様に
「でもいいじゃないですか! このめちゃくちゃな世界で、すぐ傍に信頼できる親がいるなんて! あ、決して嫌味じゃなくて」
「あはは、
「えへへ、ありがとうございます。 私も近くに信頼できる仲間がいますので! 親子の絆ぐらい温かいので!」
避難されている方たちのテントが沢山ある中、それは不気味な存在を放っていた。ここまで大きな世界樹の根は初めて見たかもしれない……
「これね……もう根というより立派な木ね」
「どうですか
少し離れた場所で、
「ぬめぬめしている……ローションみたい」
「ろ、ローションですか。なんかエロいですね」
「ちょっと、
「す、すみません。じょ、冗談ですよ」
やっぱり親子って似るんだなぁ~
「もしかしたら、近いうちにこの根からゼノが出てくるかも」
「ゼノって最近目撃情報が出ている化け物のことですか?」
「はい、世界樹の根から現れることがあるのです」
「しかもこんなにでかいとなると、やっばいやつが現れるかも……、前に
「そ、そんな化け物が現れるのですか! それなら早くミサイルでも撃って取り除かないと!」
「大丈夫! そのために私たちが来たのですから!」
自信満々に