個性:ブロリーmad 作:伝説の超ブロリスト(自称)
竜崎side
体育祭は俺の優勝で幕を下ろした。有給取って見てくれてた両親も喜んでくれて何より。その日はお約束通りサイヤ人達やならず者ら、勿論両親も一緒に叙〇苑で飯を食った。ここぞとばかりにサイヤ人共が爆食いしたせいでお店の在庫を骨の髄まで喰らいつくし、翌日の営業中止に王手を掛けると言うトラブルもあったが…………………まぁ、お店も儲かっただろうし良しとしよう(強引)
にしてもお会計の金額を見た時は一瞬ヘタレ王子になりかけたが、両親も負担してくれたのと俺の貯蓄の偉大な潜在パワーが破産の危機から己の身を守ってくれたので大丈夫だった。しかし、あんな馬鹿長いレシート初めてだったな。
「いやー………………前世だと高級焼き肉なんて夢のまた夢だったな」
そんな訳で熱狂も冷めずに翌日の休日、俺は1人でぐだぐだなう。たまには嵐から離れて静かに過ごすのも乙なものよ。
「さて。透と飯食うのは明日て今日は完全オフだしどうすっかなー」
人通りが多くなってきたので帽子とグラサンを被って変装する。ここら辺だと何があるのか調べようとポケットからスマホを取り出そうとして手が滑ってスマホが前方にスライディングしてしまう。
「待て待て待て!」
慌てて追いかけると誰かさんの足元に当たって止まる。そのまま拾って俺の方に差し出してくれる。
「………どうぞ」
「いやー、すみませんねうちのスマホが。しかも摩擦でも無くなったかのように結構滑ってしまって。世の中には、科学では説明のつかないことがまだまだあるようだな(意味不明)……………………ん?」
拾ってくれた人物に見覚えしかなかった。
「おま、轟?」
「その声…………竜崎か?」
「そうかー、お母さんのとこに行ってきたんだ」
「ああ」
どうやら轟は精神病棟に入院しているお母さんのとこに行ってきた帰りだったようで。公園のベンチで話してくれた。
「なるほど、オールマイトに言ってた『清算』ってやつか。出来たか?」
「どうだろうな…………けど、漸くスタートラインには立てた。そんな気がする」
そういう轟の顔はどこか憑き物が落ちたような表情をしていた。こっちの方が全然いい。
「これからもお母さんのとこに行ってやれよ。きっと喜ぶだろうぜ」
「ああ。そうするつもりだ」
「ついでにブロリーmadでも勧めておいてくれ。偉大なお笑いパワーを秘めた動画を見れば少しはいい薬になるんとちゃうんか(名案?)」
「フッ………………気が向いたら今度言っとく」
あ、笑った。何か轟が笑っているの初めて見た気がする。そんな風に笑うんだ。
「そう言えば、体育祭までの数週間で竜崎が投稿してる動画を見た。お前の個性対策目的だったけどあんまり意味なかったな」
「だろーね、俺自身はブロリーmadには出てないし。ま、今度娯楽目的で見てくれ」
「それなら昨日見た。今度はしっかり内容も見て………………面白かった」
「イェイ☆」
や っ た ぜ。
「いいぞ……………その調子だ。DON☆DONブロリーmadにハマれ、轟焦凍よ。ふぅぅ〜〜っふっふっはぁはぁはぁはぁ〜〜〜はぁぁ〜〜〜っはぁはぁはぁはぁはぁ〜〜〜〜ファーーーッ↑はぁはぁはぁはぁ〜〜〜〜wwwwwwファーーーッ↑↑はっはっはっwwwwwwwww」
「…………ほんとに元気だな」
あ、また笑った。何か新鮮やね。
「…………竜崎。ありがとな」
「ヘアッ?」
急にどうしたと言うんだ?
「お前と緑谷の言葉が無かったら俺は親父に囚われて中途半端なヒーローになってたかもしんねぇ。だから………………ありがとな」
「別に大したことは言ってねーよ。てか、俺こそ悪かったな。自由にうんぬんかんぬんは兎も角、ヒーロー辞めちまえとか結構キツイ事言ったし。…………実はさ」
俺は前に透がコンビニ強盗に巻き込まれた事を話した。
「そんな事があったのか……………」
「そ。当たり前だけどヴィランのせいで傷つくのはヒーローだけじゃないんだよね。幸い透は1ミリも気にしてないけど、もし心に傷を負って
「竜崎………………」
「だから俺はヒーローになる事にした訳。人の心を傷つけるヴィランを全力で血祭りにあげて、ブロリーmadで笑いを世界に広める為に──────心の底からブロリーmadで笑う事が出来る社会を作ってやるのが俺の計画なのだよ」
俺の大半の行動原理はブロリーmadが根っこにある。今語ったヒーローを目指す理由も変だと思うなら変で結構。だけど、俺は至って
「こぉんな理由でヒーロー目指すのも俺くらいだろうなー。ま、お笑いだろう?」
「いや、笑わねぇよ。確かに動機は変わってるかもしんねぇけど…………あんな真剣な表情で語ってるお前を見てたら笑う気にはならねぇ」
「何ぃ!?な、何て良い奴だ…………」
涙がで、出ますよ(大嘘)
「さて、もう昼か。昨日外食で豪遊しちまったばかりだし、今日は家にある高級ざる蕎麦でもするか」
「………!」
…………何か今反応した?
「ラーメン」
「………………」
「つけ麺」
「………………」
『僕イケメン!』
「「………………」」
「ざる蕎麦」
「………!」
『おーーーーーーーーーーーーーい!』
何か変な奴が出てきたが無視☆ にしても分かりやすすぎておもろいな。多分無自覚だから尚更。
「…………轟、良かったら一緒に昼飯でもいかがかな?大量にあるしおめー、ざる蕎麦好きだろ」
「!…………何で分かった?」
「顔に書いてあった」
「俺の顔に………?」
轟はスマホの内カメラで自分の顔を見始める。天然ってはっきり分かんだね。
「馬鹿なことやってねぇで行くぞ」
「あ、ああ。じゃあお言葉に甘えてご馳走になる」
「お邪魔します……」
「よく来たな轟焦凍」テレッテレー♪
俺の家にやって来た轟を効果音と共に出迎えたのはパラガスだった。
「パラガス、お前大人のお姉さんじゃないのに名前覚えてるんか」
「エンデヴァーのせがれだろう?ハッ、昼食でもいかがかな」
元々そのつもりである。
「……………で、いつからそこに?」
「科学者のコンピューターで楓丸が友達を連れてくる事が分かったからこそ律儀に30分前から待ち構えていたのだ。俺の狙いは楓丸の好感度をあげて給料アップして貰う事なのだからなぁ。ふぁ〜wwwふぁははははwww では、ごゆっくり」
残念ながら問題児がそう簡単に昇給など出来るはずがない。言わないけど。
「モア、轟の分も含めてざる蕎麦作っておいてくれるか」
「はい……ざる蕎麦作りにおいても一生懸命に………」
モアが厨房に下がった所で俺は轟をリビングへ。向かっている間に轟が話し掛けてくる。
「両親はいないのか?」
「共働きだから平日は殆ど1人だな」
「………………寂しくねぇのか?」
「……………………」
轟の言葉に俺は何も返さず歩く。轟も黙ってついてくる。無言の時間が20秒くらい続いたところでリビングの扉の前に着く。
「…………轟。寂しくないか、って訊いたな」
「………ああ」
俺はリビングの扉を開ける。そして轟の目に飛び込んできたのは───────
「おどれぇたぞ、ブロリー。おめぇホントほんと強ぇな」
「カカロットも中々強いと褒めてやりたいところだぁ!」
「お父さん!僕にもSwi〇ch2貸してよ!」
「ダーメだ!オラまだ3時間しか遊んでねぇんだ!」
「お前なんかお父さんじゃない!」
「何だとー!?」
「悟空!今悟飯がなにを思っているかわかるか!?怒りなんかじゃない!」
「ごちゃごちゃ言うな!死ねぇ!」
「クソマァ!」
「お前ら落ち着けぇ!」
「き、貴様と言う奴は……………」
「そう言う人だ…………悟空さんと言う人は………………」
おお轟、見るが良い。これがリビングを驚異のパワーで暴れまわっている馬鹿共の姿でございます。
「……………わりィ、さっきの質問はなかったことにしてくれ」
「おk」
うん…………そりゃ寂しさなんぞ感じんわ。これが日常茶飯事ならな………………。
「親父ィ。ざる蕎麦美味かったです」
「ああ、そうだな」
そんな訳で伝説の超ざる蕎麦を皆で美味しく食べ終わった。
「轟は美味かったか?」
「ああ。今まで食べた中で1番うまかったと思う」
そりゃ何よりでございます。
「にしても楓丸、おめぇ透以外に友達いたんか?オラてっきり透以外はいねぇのかと思ってたぞ」
「殺ゾ」
クズがぁ…………お前は俺を何だと思っているんだ。
「…………葉隠以外は友達がいなかったのか?」
「幼稚園の頃からこいつの頭の中はブロリーmadが殆ど占めているからな。友達を積極的に作ろうなんて考えすら無いんだろうよ。馬鹿の世界チャンピオンだ」
「……………ベジータ、どうやら死にたいようだなぁ」
「こ、殺される………!気配をゼロにコントロールして逃げるんだぁ………」
一目散に逃げだすベジータ。後で見つけ出してぶっ殺しておこう。この俺から逃げられると思っているのか?
「…………元々幼稚園とか小学校、中学位の内は友達はいなくていいと思ってたから作ろうとしなかったんだよ。俺って精神年齢結構高い方だから話合わないし。高校位になれば皆さん少しは大人になるだろうからそこら辺からで良いかなと思ってただけ。ただ、透だけはグイグイ来てさ。いつの間にか大切な親友になってたって感じ」
「そうだったのか。…………何か良いな、そう言う関係」
「まーね。そう言う轟の方はどうだったのよ?」
「何言ってんだ楓丸、轟に友達何ているわけねぇに決まって…………ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」
最低なクズ発言するクズロットを吹き飛ばして岩盤に釘付けにする。
「すまん、うちのクズが」
「……………いや、実際そうだった。子供の頃から友達を作らないでずっと右の力を伸ばすことだけに集中していた。親父を完全否定する為に…………一般的に見れば人生損してるよな………」
落ち込む轟。気絶している戦犯クズロット、お前は今日の晩飯は抜きで後でブロリーが八つ裂きだ。
「ま、まぁ今からでも友達作るのは遅くないだろ!?ほら、今まで損してたならここから一気に取り返そう!なっ?」
「……………………」
どうしたそんなに俺を見つめて。ノンケなんで愛の告白は勘弁してくれよ(タメ口)
「……………なぁ、竜崎…………良かったら俺と友達になってくんねぇか」
「いいよ(即答)」
「!………………ほんとに良いのか?」
言っておいて不安そうな顔しちゃって。やれやれだぜ。
「俺達は体育祭で本気でぶつかり合った仲じゃねぇか。それに話してると面白いし、良い奴だし断る理由がねぇ。仲良くしようや。しかし、正面から友達になってくれって言われたの初めてだな」
前世でも友達はいたけど自然とそうなってたって感じでストレートに言われたのは初めて。なんか新鮮。
「楓丸のどこが気に入ったんだァ?」
「…………竜崎と一緒に飯食いながら色々と話してると楽しいし………なんか落ち着く。また一緒に飯食いたいって思った」
ブロリーの問い掛けに轟はそう答える。なるほどねー。
「ま、俺で良ければいつでも飯に誘ってくれ。ウェルカムカムだからよ」
「っ!…………ありがとな」
うわ、めっちゃ嬉しそうやなー。何かこっちも心がポカポカするんじゃ。
「ははははははーっ!いいぞぉ!今のおまえのパワーで友達100人を目指してしまえー!」ピロロロロロロロ
「親父ィ。100人は多いー、です」
「ぶぁかもーん!!100人目指す勢いで友達を沢山作ろうと言う意味で言ったのだよ。言葉の真意を汲み取れないなんて君、頭悪いんだなぁ……………あ」
「どうやら死にたいようだなァ」
「明日まで!明日までお待ちください!」
本音が漏れて逃げる親父ィを息子が追いかけ回して部屋を騒がしくする。悟飯はゲームしていて、ピッコロも黙ってお茶を飲んでいてトランクスルーしてる。
「あー、そうだ轟」
俺はある事を思いついて轟に手を差し出す。突然の事に轟の脳内にクエスチョンマークが浮かんでいるのがよう分かる。
「これは庵〇監督が教えてくれた仲良くなるためのおまじないだよ」
「!………………そうか」
轟も手を差し出して握手を交わす。ありがとう、シン・エヴァ。前世で映画館で5回見て良かった。
「何か……………こういうの良いな。うまく言葉に何出来ねぇけど」
「心配する事はない。優秀なブロリストである俺には分かるのだからなぁ」
「………………そうか」
こうして天然の友達が1人出来たのだった。
「や、やめてくださ↗い↓!家がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!家そのものがぁぁぁぁぁー!」
「無視☆」
「あーーーーーーーーーーーーーーん!(泣)」
この後、暴れて壊れた所は修理させた。
続く……………
ちなみに、5回見たのは作者の実話です。