個性:ブロリーmad   作:ハーメルンのブロリスト

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探しましたぞ、ヒーロー殺し

竜崎side

 

3日目 17:30

 

「ん"ん"ん"ん"ん"ーーッ!!!!ヒーロー殺し、早く現れロットォォォォッ!!!!」

 

「気を静めろブロリー。ただいまならず者らが現れそうなポイントを一生懸命見張っております、もう暫くお時間を」

 

「…………チッ、面白くない」

 

渋々落ち着くブロリー。エンデヴァーに許可を貰って2日目からヒーロー殺しが現れそうなとこにならず者や奴隷共に監視させてるが未だに報告はない。

 

「ま、出ないなら出ないでいいじゃねぇか〜。無駄に働かなくて済むしよ」

 

「ふん、さてはこのベジータ様にビビって逃げたか」

 

その可能性は低いとも思うけどな。

 

「……………………。楓丸ァ、クズの気配を近くに感じる」

 

「何?」

 

ブロリーがそう告げた瞬間、スカウターが警戒信号を発する─────上か!

 

「ナッパ、避けろ!」

 

おふざけ無しでベジータの台詞が飛び出してしまったが焦凍、エンデヴァーとそのサイドキックは上から強襲してきた怪物の攻撃を避けた。翼を生やした怪物はそのまま飛んで行く。怪物が飛んで行く先からは黒煙が上がり始めていた。

 

「んん?USJの時の脳無にそっくりでございます……………まさか!?」

 

「ハハハハハハハハッ!!親父ィ、ヴィラン連合が死にに来たようだなァ!」

 

親父ィの言葉を受けて張り切りだすブロリー。確かに脳無そっくりだ。十中八九間違いないだろう。

 

「焦凍、付いて来い!ヒーローと言うものを見せてやる!」

 

エンデヴァーがそう言った瞬間携帯が震える。焦凍の携帯も同じくだ。差出人は緑谷……………位置情報?意味を考えようとした時に報告係のならず者が現れる。

 

「申し上げます!シャモの小僧が監視している担当箇所にヒーロー殺しが現れましたァ!」

 

「ダニィ!?」

 

「(こんな時に出やがったか。しかも、シャモを配置したのは丁度緑谷の位置情報の近くだ。もしや緑谷の奴………………)シャモ以外のならず者と奴隷共は監視任務は終了して市民の護衛にあたれ。シャモ、お前はヒーロー殺しの無力化に移れ」

 

スカウターの通信機能を使って指示を飛ばす。こんな時にヒーロー殺しまで来やがった……!チッ、今日はなんて日だ。そう考えていると焦凍が方向転換して走り出す。

 

「どこへ行くんだ焦凍ォ!!」

 

「江向通り4-2-10の細道。そっちが済むか手の空いたプロがいたら応援頼む。楓丸もいればすぐ解決できんだろ。友達がピンチかもしれねえ」

 

「ちょ、待っ」

 

俺の制止の言葉も聞こえなかったのか焦凍はあっという間に氷で滑走して行ってしまう。

 

「全くせっかちめ………エンデヴァー、とりま羽根つきは俺がパパっと無力化します。個性を用いた戦闘許可を」

 

「…………良いだろう。プロヒーロー、エンデヴァーの名において個性を用いた戦闘を許可する!」

 

許可もらった瞬間、俺達は舞空術で飛び出して羽根つきの脳無を追跡する。速度は俺程ではないのですぐ追いついた。

 

「楓丸ァ、『デデーン☆』で墜として良いですかぁ?」

 

「ダーメ、落ちる先に一般ピーポーがいたら二次被害がある。あいつは俺がやる。ついでにこれ借りるぞ」

 

「ちょ、それ僕の剣…………」

 

トランクスが装備していた剣を鞘から抜くと加速して脳無の前に回り込む。

 

「わりぃな、空の旅はここで打ち止めだ」

 

『────!』

 

脳無は叫びながら鳥のような形状の足で俺を蹴り飛ばそうとしてくる。それを避けつつ俺は剣に気を込める。剣は緑色のオーラに覆われて刀身が輝き始める。

 

「お前呪術0見たことあるか?乙骨は刀に呪いを込めて使ってたんだぜー」

 

『────!!』

 

どうやら俺との雑談に応じる気もなさそうで。ならもう結構。横に一閃。両足が切り落とされる。

 

「地に落ちろ、虫けらが」

 

翼も気弾で打ち抜く。バランスを崩したところで真下に誰もいない事を確認して俺は顔面を掴んで一気に急降下。道路に直撃する寸前でヌッと道路と水平向きに現れた岩盤に叩きつけた。このお約束による攻撃で脳無は気絶した模様でピクリとも動かなくなった。

 

「やはりUSJの時と比べると雑魚か。チッ、面白くない」

 

「あー、確かに黒い奴の方が強そうだったな」

 

ブロリーに言われてみれば確かにあっさり終わったな。USJの個体の方が強そうだった。こいつはグレード的には低い奴なのか?

 

「おーい竜崎君!大丈夫か!」

 

現れたのはエンデヴァーのサイドキックの1人。エンデヴァーが万が一の為に気を利かせて回してくれたのだろうか。

 

「こっちはもう終わりましたんで拘束と引き渡しを任せても良いですか?ベジータ、引き渡しが終わるまで一緒にいてやってくれ」

 

「良かろう。貴様はさっさと轟のとこにでも行ってしまえ!」

 

「ちょ、ヒーロー殺しも倒す気!?流石に危険過ぎる!」

 

「違いますよ、あくまでプロヒーローが来るまでの時間稼ぎするだけっす多分。ヤバいと思ったらしっぽを巻いて逃げますよ。あ、虫けらと悟空、悟飯は逃げ遅れた市民の救出や怪我人の手当を。場合によっては仙豆も使って良い。ブロリーとパラガスはエンデヴァーの方の加勢に行ってくれ」

 

「腐☆腐 ここでエンデヴァーに借りを作って今日は銀座の寿司でも奢ってもらおうではありませんか!ブロリー、俺の案美しいだろう?」

 

「流石は親父と褒めてやりたいところだァ!さっさと行くぞォ!」

 

「オラたちも行くぞ!ちゃちゃっと終わらせて寿司食うぞ!」

 

「はい、お父さん!」

 

「楓丸、死ぬなよ」

 

「あの、僕の剣………………」

 

気合の入ったパラガスとブロリー、悟空と虫けらと一緒に俺も上空へ飛び出す。……………黒煙が上がっているのが見える。こうやっていきなり平穏な日常が脅かされて罪なき人々の心に傷を負わせるのか。

 

「……………許せねぇ」

 

俺は轟の気を辿る。緑谷の気も近くにある、これはもう着いているな。………………待て。もう1人見知った気を掴んだ。こいつは……………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯田?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

======================

ヒーロー殺し『ステイン』が動けなくなっていた飯田にトドメを刺そうとしていた時、迫る炎がステインを遠ざけた。

 

「サボってんじゃねぇぞ!」

 

黄緑や緑の肌と紫の髪の宇宙人──────シャモ星人がキックでステインを吹き飛ばした。

 

飯田と同じく動けなくなっていた緑谷が振り向くとそこには轟がいた。

 

「緑谷、こう言うのはもっと詳しく書くべきだ。遅くなっちまっただろ」

 

「俺たち宇宙の悪魔さ!」

 

続けて緑谷、飯田、伏していたプロヒーローのネイティブの真下から傾斜のある大きな氷塊を出現させ、さらに炎で滑らせて自身の傍へ引き寄せた。

 

「数秒意味を考えたよ。ピンチだから応援呼べって事だろ。大丈夫だ、数分もすりゃプロも来る。たぶん楓丸もな……………こいつらは殺させねぇぞ、ヒーロー殺し」

 

「……………………」

 

ステインは静かに轟を見据える。品定めするかのように。

 

「轟くん、そいつに血を見せちゃ駄目だ!たぶん血の経口摂取で身体の自由を奪う!皆やられた!」

 

「それで刃物か。俺なら距離を保ったまま………ッ!?」

 

「油断大敵。私の好きな言葉です…………なんて。油断すんなよ」

 

「悪い、助かった」

 

「竜崎君!」

 

瞬間移動で現れた竜崎が轟の頬を掠める筈だったナイフを人差し指と中指で挟んで止める。そのまま注意がてら轟の頭をコツンと優しく叩いてステインと対峙する。

 

「……………『ブロリスト』か」

 

「何だ知ってたか。でも悪いがお前にやるサインはないんでね!」

 

そう吐き捨てて竜崎は飛び出す。ステインもナイフと刀の二刀流で攻撃してくるのを竜崎も剣で受け止める。負けじとステインを押し返すと竜崎も剣を振るうが避けるかガードされる。

 

「やるな…………轟、氷のブッパで冷凍しちまえ。俺に当てる気で構わん、絶対当たらねぇからよ」

 

「信じるぞ、その言葉………!」

 

そう言うと轟は氷を形成。地面を伝って2人に迫っていく。意図を察知したステインは離れようとするが竜崎が空いてる手で肩を掴む。

 

「そう邪険にするなよ………!」

 

「ッ……………!」

 

そして竜崎は氷漬けされる前に手を離して瞬間移動で轟の傍に戻る。

 

「やったか?」

 

「おいおい、フラグ立てんなよ」

 

その言葉通り氷が切り刻まれる。ギリギリ避けたようだ。

 

「自ら視界を遮るとは愚策だな………」

 

「そりゃどうかな」

 

「やってみなきゃ分かんねェェ!!」

 

上から迫る小型ナイフを竜崎の気弾が撃ち落とす。さらに刀で追撃しようとしてくるのを2人で警戒していると、緑谷が飛び出して超パワーで壁に押し付け、跡を残しながら距離を離していく。

 

「緑谷!」

 

「何か動けるようになった!」

 

「時間制限か」

 

「いや、あの子が1番後にやられた筈……………!」

 

ネイティブの言葉を受けて竜崎は気弾で牽制しながら思考を巡らせる。

 

「人数が多いと効果が薄い、摂取量………………あとは血液型か?」

 

「血液型…………ハァ。正解だ」

 

「ま、分かったところでって話だけどな。それよりも……………緑谷、轟。飯田とそこのプロヒーローを安全な場所に避難できるか?こいつは俺が相手する」

 

「「!?」」

 

突然の竜崎の提案に2人は驚愕する。無論、2人はその案に賛成するはずがない。

 

「だ、ダメだよ竜崎君!1人でなんて無茶だよ!」

 

「緑谷の言う通りだ、1人では危険すぎる。殿なら俺も残る」

 

「それこそダメだ。俺には分かる、こいつまだ本気(・・)じゃねぇ。殿するにもこの俺が最適解だ。シャモ、お前もサボってないでこいつらを守ってやれ」

 

「サボってるんじゃねぇぞ!周囲を警戒してたんだ!」

 

そう話している内にステインが迫りくるのを竜崎は迎撃。ステインも必要だと感じたのかギアをあげて刀やナイフを振るってくる。竜崎もさらに気を高めて剣を振るう。

 

ギアの上がった殺陣が緑谷、轟、飯田の3人には捉えきれず、竜崎の言葉が嘘ではない事を実感せざるを得なかった。轟は悔しそうに拳を握りしめたが、すぐに飯田をおんぶする。

 

「下ろしてくれ轟君、あいつは僕が……………兄さんの仇を『委員長』………っ………………」

 

ただ一言、竜崎は飯田に少し語気を強めてそう声を掛けた。不思議とその一言で頭に血が上っていたのが引いて冷静になってきたのを飯田は感じた。

 

「…………すまない、轟君」

 

「話は後だ。緑谷、もう1人の方を頼む」

 

「で、でも……………」

 

「楓丸!………………一応確認だが死ぬつもりはないだろうな」

 

「当たり前だ。俺は今日生配信の予定があるんだ。投げ銭っちゅうボーナスタイムもあるのにこんなとこで死んでたまるかってんだ!」

 

動機は不純だがそう明るく、安心させるように笑いながら返事する竜崎。それでも緑谷は迷っていたが、迷いを振り切るように頬を叩くとネイティブを担ぐ。

 

「竜崎君!2人を安全な場所に退避させたらすぐにプロのヒーローを連れてくるからね!」

 

「(サムズアップ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜崎side

 

「させるか!」

 

「させるかをさせるか!」

 

飯田と名前知らんプロヒーローを追おうとするステインを巴投げする。逆シャアかな?

 

「ハァ……………『ブロリスト』、貴様は何故ヒーローを志す」

 

「あぁ?……………理由何ぞ単純だ。こぉんな面白いブロリーmadを広めるのにお前のようなヴィランが邪魔だからだ。あと扱い的には公務員だから社会的信頼度はSSでローンとか通りやすいし、副業OKだし。こんなにいい条件の仕事はないぜ」

 

「…………論外。死ね、贋物」

 

ナイフの一閃が首元を裂きそうになるのを剣で防ぐ。こいつ本気出してきやがったな。俺の剣とステインの刀が今まで以上に高速でぶつかり合う。

 

「貴様もインゲニウムも私欲を優先させる贋物でしかない!英雄(ヒーロー)を歪ませる社会のガンだ!」

 

「そんなの知るか、と切り捨てるのは簡単だが………………じゃあ、お前が言う本物って何だよ」

 

客観的に見れば目にも止まらぬ殺陣。壁に斬撃の跡が刻まれていくのを横目で見ながらそう尋ねる。

 

「……………良いだろう冥途の土産に教えてやる。ヒーローとは見返りを求めてはならない、自己犠牲の果てに得うる称号。そう言った精神を持つ者が真の英雄だ。現代のヒーローは英雄を騙る贋物。それを粛清するのが俺の役目だ……………!」

 

「ハッ…………」

 

思わず馬鹿にするかのような声が出てしまう。こりゃアレだ『理想と言う病を愛する』ってやつか。もういい病院紹介しても一生治らなさそうだな。目が染まっている。

 

「見返りを求めてはならない?ヒーローは命がけなんだ。現実的な話、金や名声だの見返りが無きゃやってらんねーよ。現実をよく見ろぉ、ステイン。お前の言う本物のヒーローは特撮と少年ジャンプの中にしかいないんじゃないか。そんな事も分からないお前の姿はお笑いだったぜ」

 

「黙れェ!」

 

何か琴線に触れたかステインの攻撃が苛烈さを増す。

 

「正さねば…………貴様のような贋物が蔓延るこの社会を正さねば!英雄を取り戻さねばならないのだ!!」

 

「っ……………!?」

 

俺の剣が根元から綺麗に折れた。地面に乾いた金属音が響く。顔を上げるとまさに剣先が振り下ろされようとしている所だった。

 

「じぁあな、正しき社会への供物。お前の後にあの2人もすぐ送ってやる。安心して死ね」

 

「……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ねだと?丁重にお断りする」

 

綺麗に折れた部分から光の剣身(・・・・)が形成される。そして、ステインの刀が振り下ろされるよりもさらに早く一瞬で溶接した。

 

「ッ……………!?」

 

「ステイン、俺の剣が折れた時1ミリでも勝利を確信したよなぁ!わざと(・・・)剣身を切り離して折れたように錯覚させただけなのに!俺への怒りで目が曇って気付けなかったかぁ!?」

 

「グッ………………!」

 

大きくジャンプして後退しようとするステインの太ももを伸びた(・・・)剣身が貫いた。地面がステインの血が滴る。

 

「俺は、科学者にトランクスの剣を勝手に改造させライトセーバー、ビームサーベル的な機能を勝手に組み込ませた……………まだ実用に向けた試験段階だったが上手くいって何より。油断させたとこを初見の技で行動不能に至らしめる。これが1番いい即死コンボやね」

 

「……………貴様ァ!」

 

『本物のヒーロー』らしからぬ卑怯な手段を用いたからか睨んでくるステインを俺は見下ろす。おー、怖い怖い。

 

「よく頑張ったがとうとう終わりの時が来たようだな。さぁ、死の恐怖を味わいながら俺に八つ裂きにされるが良い」

 

「死ねェ!!」

 

まだ隠し持っていたナイフで切り掛かって来るステイン。だが、その攻撃に先ほどまでの勢いはなかった。故に、もう勝負はついていた。

 

「これは飯田の分!」

 

「ガッ…………!?」

 

ラリアットでナイフもへし折りステインも吹き飛ばす。

 

「これは誰か知らんけどどっかのプロヒーローの分!」

 

吹き飛んだステインの肩を掴んで投げ上げサマーソルトキックを浴びせる。

 

「これは緑谷の分!」

 

吹き飛んだステインを地面に叩きつける。

 

「そして…………………余計なトラブルを引き起こされてイラっとした俺の分だァ!!」

 

最後に腹パンで大きく空中にかち上げた。空を舞い、やがて落ちてきたステインはゴミ置き場がクッション代わりとなったが、もうピクリとも体は動いてなかった。

 

「終わったな。どんな大義があろうとも所詮、クズはクズなのだぁ……………さーて、こいつ縛って連れてくか。あと武器も没収だな。あ、てかパンイチにしちゃお。どこに何隠してるか分からないからな」

 

色々と隠し持っていた武器や服は全て取っ払い、止血もしてやってそこら辺に落ちてた縄で縛る。これでお前は逃げられない。後でじっくり警察に調教♂してもらうが良い。そう思いながらパンイチのステインを引きずりつつ路地裏を出ると丁度緑谷らがプロヒーローを連れて戻ってきた。てか飯田は怪我人なんだから大人しくしとけよ、無理を言って来たのか?

 

「楓丸!ヒーロー殺しは……………倒した、みたいだな………」

 

「せやで」

 

「竜崎君1人で倒したの!?」

 

「勿論。で、こいつは警察に引き渡せば良いんだったけか?もう呼んでます?」

 

「俺が呼んであるからもう時期来る筈だ。来たら警察に引き渡すぞ。あと、救急車も呼んでるからお前さんも検査受けな」

 

「まぁ無傷だと思いますけど了解です、えーと…………」

 

「この人はグラントリノ、僕のインターン先のプロヒーローなんだ。避難している時にばったり合流出来て………………」

 

との事なので取り敢えず待つ事に。そんな時だ。

 

「3人とも…………僕のせいで傷を負わせた。本当にすまなかった……………何も…………見えなくなってしまっていた…………!」

 

飯田が涙ぐみながら頭を下げる。まぁ、俺と轟はノーダメなのだがそんな野暮な訂正はせず心の内にしまっておく。

 

「皆そうだけど、ヒーローである以前に1人の人間だ。敵討ちしたくなる気持ちは分かる。怪我が治ったとしてもお兄さんがこいつに襲われて死にかけたという事実は変わらないからな、俺もちゃんと気にかけておくべきだったよ。まぁでも、お兄さんみたいなヒーローになるなら♰悔い改めて♰(迫真)」

 

「僕もごめんね。あそこまで追い詰められてたのに全然見えてなかったんだ。飯田君は友達なのに…………」

 

「しっかりしてくれよ、委員長だろ。なりてぇもんちゃんと見ろよ」

 

「………あぁ…………!」

 

飯田は涙を拭いながら返事をする。何か俺も漸く肩の力が抜けた。

 

その時だった。

 

「伏せろ!」

 

「え……わあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

羽ばたきの音が聞こえたかと思えば、現れたのは俺が仕留めてエンデヴァーのサイドキックに任せたあの羽付きヴィランだった。羽付きは緑谷を掴んで去ろうとする。

 

「どこへ行くんだぁ?」

 

まぁそんな事を許す訳もなく緑谷の気を辿って瞬間移動。一瞬で追いつく。

 

「まだ動けたのか。なら、とっておきだァ」

 

そのまま『デデーン☆』で完璧に無力化しようとした時、突如として羽付きの身体が硬直して落ち始める。落ち始めた羽付きの脳天にナイフが突き刺さる。

 

刺したのは───────ステイン。ただし、パンイチ。

 

俺は急いで緑谷を回収して、地面に着地したステインから距離を取って対峙する。

 

「偽物が蔓延るこの社会も…………徒に力を振りまく犯罪者も………全て粛清対象………………全ては正しき社会の為に…………!」

 

こいつ、まだ隠し持ってやがったか。まさかパンツの中か?まぁ、そんな事はどうでもいい。俺は気を高めて戦闘態勢を取る。と、そこへさらに人影が。

 

「でぇじょうぶか?楓丸の気がまた高まるのを感じたけど何かあったんか?」

 

「何でパンツしか履いてないのあのヴィラン?」

 

「悟飯、あんな汚いものを見るな!俺を見ろ!」

 

「チッ、羽付きを引渡し終わって別のとこに加勢に行っていれば、隙をついて脱走されていたとは。警察も使えん奴らだ」

 

「まだ戦っているのかァ?こっちはもう終わったよッ☆」

 

「何かが落ちる音がしたが、一体どうしたと言うんだ…………まさか!?」

 

「あの男が…………ヒーロー殺し!!」

 

「待て!」

 

現れた悟空、悟飯、ピッコロ、ベジータ、ブロリー、パラガス、エンデヴァーが瞬時に戦闘態勢を取る。だが、グラントリノが声をかけてそれを止める。

 

「贋物………………!正さねば……………誰かが血に染まらねば…!英雄(ヒーロー)を取り戻さねば!」

 

そう呟きながら、ジリジリとプロヒーローの方へ歩みを進めていく。ベジータは気迫に当てられてか膝をついてヘタレた。

 

「来い!来てみろ贋物ども!俺を殺して良いのは、本物の(オールm)

 

「今だ!派ァァァァァ!!」

 

スタインが言い終わるよりも前に後ろからの悟空のかめはめ波に呑まれる。こちらに向かってくるかめはめ波は俺が前面に出てバリアで受け止めた。そうして光が収まると、ステインはついにパンツも消えてすっぽんぽんで倒れて気絶していた。

 

「わりいわりぃ、隙だらけだったもんだからつい」

 

あっけらかんと言う悟空さ。危機は去ったが、人が話してる最中に背後からぶっぱなしたことに対しては何か微妙な空気がその場に流れる。クズロット的にはそんなことはどうでも良いのだろう。かく言う俺も倒せれば正直どうでもいい。

 

「えー…………取り敢えず拘束しますか、男性陣で。そこの女性のプロヒーローには見せない方が良い」

 

「あぁ、そうだな。こぉんな最低なムスコ♂を美しい大人のお姉さんに見せる訳には行かないのだからなぁ。…………ところで、あんなヒーロー殺しではなく今夜は俺の美しいムスコ♂と同じベットで絡みあーう☆のはいかがかな?」

 

こうしてヒーロー殺しステインとの熾烈な戦いはヒーローサイドの勝利で幕を閉じたのだった。

 

続く……………




Q この後パラガスは女のプロヒーロ―と絡みあーう☆出来たのか?

A この後起こったのは勿論いつものオチでございます
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