竜崎side
「えー、グー〇ル先生によるとクワガタは夜行性なので昼間は樹上や幹、枝の隙間に隠れてるらしい。よし、いっちょ探してみっか!」
「するわけねぇだろ」
「ゑゑ!?」
洸汰君に拒否されました。訳が分からないよ(インキュベーター)
「さっきも言っただろ。ヒーロー目指してる奴とつるむ気なんかねぇ」
「ほんとに子供かオメー」
つるむなんて今日日聞かねぇぞ。
「洸汰君だっけ。ちみそんなにヒーローが嫌い?」
「嫌いだ」
おう、即答やんね。
「ヒーローとかヴィランとか言って殺しあって。個性とか言ってひけらかして…………みーんなイカれてるよ」
「…………………」
ヒーローと言うかこの社会そのものがって感じか。まぁ過去に何かあった系だろうな…………流石に会ったばかりで深く突っ込みはしない。ただまぁ。
「…………ま、別にそれでも良いんじゃね」
「…………何が良いんだよ」
「嫌いなものは嫌いで。無理に好きになろうとするのも違うしな」
そう言われるとは思ってなかった、って顔だな。だってそうだろう?嫌いだと思っているものはどうしたっても変わらない。
もっとも何か切っ掛けがあれば─────話は別だろうが。
「でもまぁ、イカれてるってのは少し同意だな。ヒーロー何て見ず知らずの他人の為に命掛けるからな。よく目指そうと思うわ、頭おかしいんか(ブーメラン)」
「そんなに言うなら何でヒーロー何かになろうとすんだよ」
「俺?俺はそこまで高尚な信念はねーよ。ブロリーmad広めるのにヴィランが邪魔だから血祭りにしたいと思って。ああ、知らないかも知れないけどブロリーmadは」
「名前だけ知ってる。マンダレイが教育に悪いからってパソコンとかにフィルター掛けてるから見た事はないけどな」
……………………うん、まぁ確かに変態親父ィとか一部教育に悪いのは認める。だが、ちょっと恨むぞマンダレイ。
「まぁ、そういう訳。あとまぁ、ヒーローやれば未来の視聴者も守れるし…………幼馴染と最高のヒーローになるって約束もしてるんでね。取り合えず直近の目標としてはオールマイトは殺…………じゃなくて越えることかな」
「(コイツ今何か物騒な事言おうとしてただろ)…………ふん、やっぱヒーロー目指そうとしてる奴はイカれてるな」
「全くだ。…………でも、それと同時にヒーローってのは最高にカッコいい職業だと俺は思う」
「……………………」
納得がいかないって顔だな。まぁ、いつか分かるかもしれない。自分にとってのヒーローって奴が出来たらね。何て考えていると、洸汰君も枝の隙間とかを見始める。
「あら、何だかんだ探してくれるんか。やっぱ子供は昆虫採取好きだってはっきり分かんだね」
「べ、別にそんなの興味ない!………………けど、凄く高く売れるんだろ。だったら欲しいゲームとかあるし丁度良いと思っただけだ。言っとくけど、僕が見つけて捕まえたらお金も僕のものだからな」
「どうぞ。にしても、素直に興味あるって言えのに子供は素直じゃないねー」
「う、うるさい!」
「しっかし見つかんねーな―」
あれから暑い中探し回るが見つからず。今は昼飯タイム。普通のカブトムシやオオクワガタとかは数匹見つけたんでならず者に持ってこさせた虫かごに入れて今は洸汰君が肩から掛けている。
「さっきのが間違ってたんじゃねぇの。この森にいるって情報が」
「ムグムグ…………いや、それはない。パラガスが言うならまだしも科学者は信用できる」
「ふーん………………ごちそうさまでした」
お昼は某ひみつ道具『グルメテー〇ルかけ』で洸汰君はサバの味噌煮を満喫した。これで洸汰君も共犯者、小〇館に訴えられたら巻き込んだろ(悪魔の微笑み)
「……………こんな獲り方あるんだ」
「ん?どうした?」
もしもの時の連絡用に俺の予備のスマホを渡していた洸汰君がネットで何か見つけた模様。
「蹴り採集っていう、木に衝撃を加えて落として捕まえるって言う方法があるって」
「蹴り採集ねぇ」
そんなのあるんか?取れるとは思えんが……………………まぁ、やってみるか。
「どうする?洸汰君が蹴るか?」
「いいよ。そっちがやっちゃう方が普通に考えて良いだろ」
まぁ俺の方が威力強いしね。んじゃまぁ、適当なのを選んでからの気を高めて────────
「ふんっ!!」
ドォン────!!
「うわぁ!?」
「あ、わりぃわりぃ」
木を折らない程度に蹴ったが地面まで揺れたようで洸汰君は尻持ちついてしまう。手を差し出すと掴むか少し迷っていたようだが結局掴んで立ち上がる。
「………何も落ちてこない」
「所詮はネット情報。全部が全部正しいとも限らないしな。別の木で試してみ『ドスッ』…………………キタコレ?」
背を向けて去ろうとしたタイミングで何かが落ちて来た音。期待に胸を膨らませて一緒に振り返ると─────そこには球体型の物体が落ちていた。しかも『ブーンブーン』って音を鳴らしながら黄色と黒の虫が出てくる。くぉれは……………………。
スズメバチ君『もう許さないぞ、お前達(激怒)』
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「逃げロットォォォォォォォォォ!!」
===========================
「はぁ、はぁ、はぁ……………………し、死ぬかと思った…………」
「まさかスズメバチ君の巣が落ちてくるとはな。ギャグ漫画の展開みたいでお笑いだったぜ。ハッハッハ!」
「死にかけたのによく笑えるな(微キレ気味)」
何とか巻いた2人。楓丸はのほほんと笑っているがお疲れの洸汰はそこそこ不機嫌。クソ暑い中散々な目にあったのだから当然だ。
「(ちっ、金に目が眩んで付き合ったのが馬鹿だった。さっさと帰)………ん?」
ふと、洸汰は目の前の木から樹液が出ていて虫が集まっているのを見つける。カナブンやカブトムシ、そしてミヤマクワガタ──────白い目の個体がいた。
「(っ、ほんとにいた!……………………あいつはまだ気づいていない。なら、僕一人で捕まえて独り占めしてやる)」
幸い楓丸は奥の木を見に行っていて気付いている様子はない。洸汰は音を立てないように慎重に木を登っていく。ある程度上ったところで木の枝に足を掛けて、洸汰は静かに手を伸ばす。
「んー…………!」
万が一にでも逃げられないように慎重に手を伸ばす。カブトムシには目をくれず狙いは白い眼のミヤマクワガタ────!
ガシッ
「(や、やった!)」
ぱっと明るい表情を浮かべる洸汰。集中していたが故に捕まえて気が緩んだのだろう──────木の枝から足を踏み外す。
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
高さは約3m。落ちて頭を打ってはただでは済まないかもしれない。その痛みが恐くなった洸汰は目を思いっきり瞑る。
「いやー、あっぶねあっぶね」
だが、いつまで経っても衝撃が来ない。かと思えば楓丸の声が聞こえる。目を開けるとそこにはご本人が自分を抱えていた。
「な、何で」
「間に合ったかって?見つかんねーから戻って来ようとしたら丁度落ちてるのが見えたかんなー。界王拳使ってスライディングセーフと言う訳だぁ!」
「そ、そうじゃない!……………………何で助けてくれたんだよ」
「あん?」
「だ、だって…………………」
結構きつい態度取ってたし、と言いそうになったが言葉には出来ずもごもごする洸汰。楓丸は特に気にすることもなく手を差し出す。
「良く分からんが、ほら立てるか?」
「う、うん……………………ありがと」
「どういたしマシマシ。……………………それよりもゲットしたみたいだな」
「あっ………………うん!」
「やったな。洸汰君の物だ」
楓丸に言われて改めて実感したのか洸汰は年相応の嬉しそうな表情を見せる。
「おお、ほんとに目が白い。いやー、運のいい奴め。んじゃまぁ、戻るか……………………と言いたいところだが。出て来いよ、いるのは分かっているぜ」
「え……………?」
「はっ、流石は楓丸。バレていたようだなぁ」
そんな声とともに正面から現れたのはパラガス、ベジータ、ブロリー、トランクス。さらに背後には悟空、悟飯、ピッコロも。2人は完全に囲まれていた。
「おい、そこのクソガキ。痛い目にあいたくなきゃ大人しくそいつをよこすんだな」
「父さん!ダメです、そんな事をしては!」
「ふ、ふざけんな!これば僕が捕まえたんだ!」
「ごちゃごちゃ言うな!俺を困らせたいか!」
「そーですよ。学者さんになるための本は高いんですから」
「勉強熱心な悟飯…………好き♡」
「…ふむ。洸汰君、この馬鹿共は無理やり奪うつもりらしい」
「やっと能天気なお前達でも呑み込めたようだなぁ。全ては楓丸の言う通りだ。俺達がどんなに金欠で毎月悩んでいるかクソガキには分かるまい」
「親父ィ。だったら毎月無駄に買っているグラビア本を控えれば良くないですかぁ?」
「ぶぁかもーん!!美しい大人のお姉さんの本が無ければ俺の偉大なムスコ♂がコントロールの壁を乗り越えて暴走してしまうぞぉ!いわゆる、生活必需品の1つと言う訳だ」
その場の全員からゴミを見るような視線を受けていることをいざ知らずパラガスは続ける。
「さて、もう良いか。渡す気が無いのであれば…………星となれ!」
パラガスのムスコ♂が洸汰に迫り来るが、前に立った楓丸が蹴りで相殺する。
「おいパラガス。てめぇ、子供から無理やり奪おうとするとか人の心とかないんか?(ドブカス風)」
「心配する事はない。今だけそこら辺に置いてきただけでございます。こぉんな暑い中無駄に長引かせるのも面倒だ。さぁ、やってしまえブロリー!」
「はー………………」
ため息をつきながら伝説の超サイヤ人になるブロリー。ギュピギュピ言いながら迫って来る。
「な、なぁ………あいつら楓丸兄ちゃんの個性なんだろ?だったら余裕で勝てるよな?!」
「基本的にはな。ただ、ブロリーは別格で今まで2626戦して26引分け、1300勝1300敗だかんな」
「な、何で自分の個性なのに負けるんだよ!」
「それがサイヤ人だ(?)………はー、めんどくせ」
楓丸が気を高めてブロリーと対峙する。筋肉モリモリマッチョマンが迫り、洸汰は怖くて楓丸の後ろに隠れる。そして目と鼻の先にまで来るとブロリーは2人を指さす。
「楓丸、それとそこのお前…………もう帰って良いよッ☆」
「ゑゑ!?」
「ダニィ!?」
「何だとー!?」
「そんなぁー!」
「なにぃ!?」
「嘘ッ!?」
まさかの言葉に親父ィ、ヘタレ王子、クズ親子、虫けら、モブキャラも驚きの声をあげる。
「別にブロリーは金欠じゃないのでクズ共と違ってお金も特にいならいー、です。それにこの俺がクズ共のように腐っていると思っていたのか?」
「フッ…………流石はブロリーだ。じゃあ、この馬鹿共へのお灸はよろしく頼むわ」
「血祭りー、です」
楓丸は洸汰をおんぶするとそのまま舞空術で飛び立つ。
「お金はオラのもんだ!逃がさねぇぞ!」
「どこへ行くんだぁ?」
「グワァァァァァァ!!」
悟空も飛んで追おうとするが先回りしたブロリーの踵落としで地面に戻される。
「カカロット、先ずお前から血祭りにあげてやる」
「くっ…………悟飯ー!」
「無理ですよ。じゃ、僕も帰りますね」
「このクソ野郎ー!」
「カカロットの息子、お前も今楽にしてやる。フンッ!」
「うわあぁぁぁぁ!」
「化け物め、よくも悟飯をやったな。10円!…………クソマァ!?」
「ままま待て!俺はもう戦わん!だからブロリー命だけは」
キ───ン……………ドカーン!!
「ふぉおお、おお………ダメだ!やめろブロリー!落ち着けぇ!明日まで、明日までお待ちください!明日になれば1人用のポッドでブラジルまで逃げれるはずです!」
「やです」
「ファーーーッ!↑(悲鳴)」
「あの、俺は………?」
「無視☆」
「ハアッ☆」
この後、ブロリーが2時間ほどボコボコにしている間にクワガタはオークションで数十万円で落札。管理はマンダレイがする事になったが全部洸汰の財産となった。ちなみに、ブロリーは暴れすぎて森を破壊し尽しピクシーボブに怒られてションボリーになったとか。
かくして、お笑いだったクワガタ狩りは幕を閉じ林間合宿に突入。はてさて、この先どうなりますことやら
続く
投降頻度ですが
-
毎週1話確実に投稿でいいぞぉ!
-
完成次第投稿しロットォォォォ!!