個性:ブロリーmad 作:伝説の超ブロリスト(自称)
葉隠side
「ハハハッ!コンビニは穴場で良いな、銀行よりも襲いやすくて助かるぜぇ!」
厄日というものがあるならまさに今日だ。まさかコンビニに来たら強盗のコンビが現れるなんて………。1人がATMやレジを漁る中、もう1人は店員さんと私、あと隣にいるもう1人の女性のお客さんの手首を結束バンドで縛って見張っている。
「にしても、今日はヒーローが来るのが遅いっスね兄貴」
「今日はあちこちで色々と事件が起きてるらしいからな。ま、ヒーローが来ても返り討ちにするだけだ。今までもそれで3回返り討ちにしたからな!」
「俺達兄弟のお揃いの個性『武器強化』は手に持った武器の性能を10倍にするなんて単純だけど強すぎやすからね!」
………不思議と私の思考は冷静だった。恐怖が1週回って冷静になってしまったのかもしれない。
「(私の個性は決して戦闘向けじゃないから脱出も戦う事も出来ない……でも)」
『ほんの少しの勇気や愛があれば職業としての『ヒーロー』には成れなくても、誰でも『ヒーロー』になれるんだよ』
……………隣のお姉さん、凄く震えてる。そうだよね、怖いに決まっている。
「……大丈夫だよ!」
「………え……………?」
「きっともうすぐヒーローが助けてくれるよ、今日の占い1位だった私がいるから大丈夫だよ!」
「……………ふふっ、何それ。でも、ありがとう。少し落ち着いたかも」
私の言葉には何の根拠もない。けど、お姉さんは震えが少し収まったみたい。良かっ!?
「おいおいガキ。さっきから黙って聞いてりゃヒーローが助けてくれるだぁ?つまり、俺らが負けるとでも言いたいのか!?」
「あっ…………かはっ…………!」
首を絞められながらそのまま地面から足が浮く。く、苦しい……………息が……………!
「や、やめてください!まだ子供ですよ!」
「うっせぇ黙ってろ!兄貴!ムシャクシャするんでこいつ痛めつけても良いか!?」
「良いけど、あと3分したらずらかるからな」
「へへっ、そんだけあれば十分だ。さぁ、どうやって痛めつけてやろうかなぁ……………!」
そう言って男は私の前でナイフをチラつかせる。怖くて今度は私の方が震えが止まらなくなる。思わず目を瞑ってしまう。
「(嫌だ……………!誰か……………
フー君……………!)」
「今だ!死ねぇ!」
「グホッ!?」
突然の衝撃とともに私は空中に放り出される。それを誰かが優しく受け止めてくれる。
「く、クソが……………いきなり何だ!?」
「悪りぃ悪りぃ。あんまり隙だらけだったもんだからつい」
目を開ける。目の前にいたのはいつも動画で見ている山吹色の道着を来た直毛の黒髪──────『カカロット』。そして私を抱えているのは──────。
「目には目を。歯には歯を。クズにはクズロットと言う訳だぁ!」
「……………フー君!」
竜崎side
透の気を辿って瞬間移動したかと思えば俺の目に飛び込んできたのは透が首を絞められている光景。指示するまでもなく悟空が動いて油断している相手を背後から攻撃してくれた。
「透、俺の傍を絶対離れるなよ」
「う、うん………」
透が頷いたところで先ほどの攻撃で倒れていた男が立ち上がる。
「く、くそっ…………何だガキ、見た事ねぇが新手のヒーローか?背後から攻撃何て卑怯な真似しやがって!」
「人質取って強盗してる奴に卑怯だの言われるとか、これもう分かんねぇな……………まっ、そんな事はどうでも良いさ。重要なのはお前らが俺の大切な友達を怖い目に合わせたって事だからな」
俺は目の前の男を指さす。
「そこのお前。先ずはお前から血祭りにあげてやる。それが嫌なら大人しく投降しな」
「ハッ!ガキの癖にイキってんじゃねぇよ!どんな個性なのかは知らねぇが、さっきも不意討ちしてきたあたり大した事ねぇんだろ!?」
そう言ってナイフをチラつかせながら男は俺に近づいてくる。やれやれ、せっかく選択肢を与えたのに……………じゃあ死のうか(暗黒微笑)
「女の前でカッコつけた事を後悔させてやるよ、クソガキ!」
ナイフを片手に突進してくるが、俺が手を出すまでもなく瞬間移動で目の前に立った悟空がナイフを気を纏った人差し指で受け止める。ナイフが何度も当たるたびに金属音が店内に響く。
「どうした?オラの皮膚には何の傷1つ付いてねぇぞ?」
「う、嘘だろ?!確かに性能が10倍になっている筈なのに……何なんだお前!?」
「孫悟空。それと、カカロット………にしても、久しぶりに強ぇ奴と戦えると思ったのにオラがっかりだ」
そう言うと悟空は腹パンをお見舞い。一瞬で意識を奪って気絶させる。
「所詮は下級戦士、無様なもんだ……………バカな事やってねぇで働け!」
「普段飯食ってばかりのお前に言われたくはないだろうな……………って、もう気絶してっか」
……………さて。あと虫けらがもう1匹。どさくさに紛れてこっそり逃げ出そうとしているが、もう出口はふさいでいる。
「どこへ行くんだぁ………?」
「ヒッ…………!?」
行く手を阻むように出口の前に立っているのは筋肉モリモリマッチョマンのブロリーである。
「く、クソッ!?何なんだよこの化け物め!!死ね!!」
「俺が化け物………?違う。俺は悪魔だァ!」
やけを起こしたのか腰の銃を手に取ると男は躊躇なく引き金を引く。透の耳を塞いであげながら見ていると、ブロリーは全ての弾丸を手でキャッチしていた。やがて弾倉が空になって銃声が止み、ブロリーは手を開いて弾丸を床に落とすと硬直する男の顔面を掴んで持ち上げる。
「何なんだぁ今のはぁ…………?」
「へっ、へっ、へへへっへへへへへへへ」
気が狂ったのか乾いた笑い声をあげる男にブロリーは掴んでいた手を離してそのまま顔面にパンチ。男は天井から生えてきた岩盤(ミニサイズ)に叩きつけられて気絶する。
「この俺が性能が10倍になった銃ごときで死ぬと思っていたのか!ハハハハハハハッ!」
「ブロリー達にボコされるお前らの姿はお笑いだったぜ」
気絶した男達を見下ろしながらそう呟いていると、コンビニの自動ドアが開いてサングラスを掛けたパラガスが入って来る。
「親父ィ。もう外の奴等に処置は済んだのかぁ?」
「ブロリー、よく見ろぉ。地獄に行ってもこんな仕事が出来るパラガスは見られんぞぉ」
どうやら外でコンビニ周りを囲っていた警察や野次馬らへの
「じゃ、パラガス頼むわ」
「腐☆腐 お任せください。良い子の皆、よーく見ておけ。スィッチON!」
パラガスがペン型の装置のスイッチを入れると青白い閃光が放たれる。
「やれやれ、パラガスが作らせたアレが役立つとはな……………皆は強盗に遭遇したけどこいつらが勝手に仲間割れして自滅した。俺とかブロリー達は最初からいなかった。だよね、店員さん?」
「あ…………ああ、そうだったな」
「じゃ、もうすぐヒーローが来たら記憶の通りに報告する事。じゃ、悟空帰るぞ」
「オラ腹減っちまったしさっさと帰っぞ!」
任務完了した俺達は瞬間移動でその場から去って行った。
「さぁ食うがいい!ベジータ様特製のたこ焼きだ!」
「フハハハッ!流石はサイヤ人と褒めてやりたいところだぁ!」
今日は両親が仕事でいないので夕食はたこ焼きだ。普段は料理できないくせにたこ焼きとお好み焼きだけ作れるベジータに作って貰った。味がめっちゃ美味しいのが悔しい。
「あ、今日の事ニュースに出てる。…………うん、やっぱ俺達の事は書かれてないな」
「腐☆腐 私が科学者に作らせた装置は完璧でございます。ありがたく思え」
上から目線なのは何かムカつくが、助かったのは事実なのでポッド投げも出来ん。後はコンビニの監視カメラの映像を改ざんしてくれたタコ科学者も裏のMVPである。
「けどよ、記憶消さなきゃ今頃オラ達の活躍が話題になってたんだろ?そっちの方がもっと有名になれて良かったんじゃねぇのか?」
「公の場での個性の行使は法律違反だからな。緊急時ならまだしも俺の場合は自分から首突っ込んだようなもんだし」
「なるほどなー。ま、オラは美味い飯と酒が飲めれば何でも良いさ。何はともあれおめぇの幼馴染も助けれて良かったな!」
「…………………」
悟空から透の事が出てきて瞬間移動した時に見た光景が頭に過ぎる。幾ら未遂と言えど暴力を振るわれそうになったのだ。ブロリーmadのグッズを買いに行っただけなのに、さぞ怖い思いをしただろう。あのヴィランめ……………ん?待てよ?
「……………どうかしたか楓丸」
どうやら顔に出ていたみたいでピッコロが尋ねてきた。
「…………今回みたいな事があったら人によってはブロリーmad見るのがトラウマと言うか嫌になる人も出てくるよな?」
「………有り得なくはないだろうな。ブロリーmadに限った事でもないが、何かのショックで好きだったものが一転するケースもあるだろう」
「………だよね」
─────そうか。今までブロリーmadで笑いを世界に広める俺の計画の障壁になるのは他の動画投稿者やコバエのように湧いてくるアンチが主な要因だと思っていた。
だが、それだけでは無かった。人の心身に傷をつけて心の底から笑えなくさせてしまうヴィランも要因の一部だ。心の底から笑える状態でなければこぉんな面白動画を投稿しても笑えないし、広まらない。今まで動画投稿する事しか頭に無かったから考えもしなかった。
他の投稿者に対してはもっと面白い動画を作って対抗するし、アンチに対しては色々とやるけど『開示だな(ヒ〇キン)』したりする。なら、ヴィランに対してはどうするか?
「────血祭りだァ!」
「ヘアッ!?」
隣のブロリーがびっくりしてタコ焼きを落とす。床に落ちる前に悟空が瞬間移動でタコ焼きを取って口にれる。
「へへッ、もーらい!………って辛ッ!?ベジータ、何しやがる!!!」
「カカロット!貴様、ブロリーに食わせようとしたわさび入りのタコ焼きを食いやがったな!」
「クズ共がぁ………」
「お前ら落ち着けぇ!…………それよりも楓丸、一体どうしたというんだ?急に立ち上がって」
「ああ、悪い悪い。俺、将来やりたい事決まったわ。今から発表して良いか?」
「よく分からんが、どうぞ」
パラガスにそう促されて他の面子からも注目が集まる。よーし、では発表しよう。
「俺は将来ヒー『ピーンポーン!』………ちょっと先行ってくるわ。新しいカメラ頼んでたから宅配便かね」
「はー……締まらないです」
ため息をつくブロリーに内心同意しつつ玄関の方へ。
「はいはーい、ハンコを押しま」
「あ、フー君!」
あらっ?いたのは透だったよ。
「おー、どうした急に?何か用事でもあったか?ま、取り敢えず上がれよ(ブロリー達がいるリビングじゃなくて俺の自室に通すか………)」
「あ、その前にフー君にこれ」
そう言って透が渡してきたのはお菓子の詰め合わせだった。
「おー、ありがとうさん……………え、待て待て。急に何で?」
「そりゃあ、
「ああそう言う……………………ん?!」
おい待て、今何て言った!?
「あはは驚いちゃった、フー君?それとも………『伝説の超ブロリスト』って呼んだ方が良い?」
「馬ぁぁぁぁぁぁぁ鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁなぁぁぁぁ!?」
後で振り返ると、思わず緑の光を撒き散らしながら爆散するかと思った(嘘)
20分後、トトカマ星
「えー、つまり?パラガスが設定ミスってコンビニ内部にいた人の中で透にだけ記憶消去出来ていなかったと」
「うわへへへww その認識であってますじゃ」
「何やってんだお前ェっ!!!!」
うわっ、急にクリリン出てきたかと思えばそれだけ言って消えたわ。しかも別キャラの台詞だし。
『肝心なところでヘマをしたパラガスでございます。それよりも………お、お助けください!楓丸様ぁ!』
「最初は『壊れたのかお?』とか言って科学者のせいにしようとしていた奴は暫く虫けらサッカーのボールにでもなってろ」
そう言って音声を切る。……………やれやれ、こんな形で透にバレるとは想定外だった。流石に今から記憶消去するのは俺の人の心が許さん。
「……………ちなみに、警察とかに真実は言ったのか?」
「言ってないよ。フー君が言って欲しくなかったのは分かってたし、言っても他の人の証言で信じられなかっただろうから」
「そうか。……………記憶を消そうとした事は悪かったよ。あと、ずっと黙ってた事も。ごめん」
「うんん、私もフー君の立場だったらそうしてたと思うし。別に怒ってないけど…………………私、結構口は堅いんだけどな~。ショックだな~」
「うっ………」
……………今度ベジータドッキリ企画を3本くらい考えてあげよ。
「ごめんごめん、からかい過ぎたね。確か『人を召喚する』個性って言ってたけど………つまり、そういう事?」
「そゆこと。普段人前で使わなかったのも頷けるだろ?」
「……………うん、確かに」
中継映像で『door!?』と悲鳴をあげながら虫けらサッカーされているパラガスを見ながら透は頷く。
「けど、驚いたよ!まさかフー君がブロリーmadの投稿者だったなんて!こんな身近に凄い人がいたなんて、何か誇らしいな~」
「サインなら幾らでも書いてやる。1枚位なら転売しても良いぞ」
「貰うけどしないよ!?……………ねぇフー君。改めてお礼を言わせて」
透は真剣な表情を作って俺の目を見る。
「ありがとう、フー君。私を助けてくれて。凄く怖かったんだけど、助けてくれた時心の中にあった恐怖がどっかに行っちゃった気がして……………すっごく頼もしかった。フー君は私のヒーローだよ」
「大事な親友で視聴者だからな。いつでも何度でも助けるよ」
「ふふっ、頼もしいや。……………私、あの時強盗を倒す事は出来なかったけど、怖がってたお姉さんを励ます事は出来たんだ。これもフー君の言葉のお陰」
たぶん、そのお姉さんにとっては透は『ヒーロー』だったと思う。俺はそう確信している。
?『僕もそう思います』
何か雑念が入った気がするが気のせいだろう。
「私、やっぱりプロヒーロー目指すよ。誰かを励ませる明るいヒーローに絶対なる!」
「……………なら一緒に最高のヒーロー目指すか」
「うん!……………え?!」
「ああ、そうか。さっき言いかけてたのはそういう事か」
そこへボロボロのパラガス帰還。後ろにはブロリー達やならず者、モアらも勢揃い。
「つー訳で諸君。ブロリーmadを広めるのに邪魔なヴィランを血祭りにあげるために俺はヒーローになる。異論は無いな?」
「はい………」
「ヒーローになりゃ合法的に戦えるっちゅう事だろ?異論なんてあるわけねぇぞ」
「最高だね」
ブロリー、悟空、ベジータは異論ない模様。親父ィはいかがかな?
「ははははははーっ!いいぞぉ!ブロリストのパワーでヴィランをこの世から消し去り、伝説の超ブロリストの強さを全宇宙に知らしめてやろうではありませんか。あなたの手でオールマイトも超える最強のお笑いヒーロー伝説を築き上げるのです!」
「「「「おー!」」」」
パラガスも右手を突き上げて賛同の意を示し、ならず者達もそれに習う。この場に異論あるものは誰もいなかった。
「フー君、一緒に最高のヒーローになろうね」
「勿論。全てはブロリーmadの為にこの身を捧げようではありませんか」
「ブロリーmadに掛ける重さがほんとに尋常じゃないね!?…………まぁ、頑張ろー!」
こうしてヒーローを目指すことになった俺達。はてさて、この先どうなりm
「腐☆腐 若い男女が共に同じ夢を目指して絡みあーう☆のは宇宙の中で1番環境の整った美しい光景でいいぞぉ!」
「親父ィ。ついに大人の女性では飽き足らず小学生まで守備範囲になったかぁ?」
「かぁん違いするな。あくまで俺の狙いは楓丸が有名なヒーローになる事に便乗して人気を得て、美しい大人のお姉さんを俺の息子♂で調教♂し、支配する事なのだからなぁ!」
「……………良い感じの雰囲気だったのにこのエロガスが!!女の子の前なんだから自重しろ!!」
勿論、この後ポッド投げした。
次から原作の話です。はてさて、この先どうなります事やら。