「少々待ってくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは。夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中してください。」
「"え…いや…あの…ここどこ?"」
目の前の女性…先生が困惑している様子を見て、エルフ耳の女性は状況を伝えた。
「…もう一度、今の状況をお伝えします。私は七神リン。学園都市キヴォトスの連邦生徒会所属の幹部です。」
彼女は連邦生徒会長代行、七神リン。
「"え、えーっと…あんまよくわからないんだけど、とりあえず偉い人ってことでいいの?"」
「そんな認識で構いません。そしてあなたはおそらく、私達が此処に呼び出した先生……のようですが。
私たちも先生がここに来た経緯は詳しくは知らないのです。」
("私、どうやってここに来たんだろ。思い出せない…けど、何かあったような…?")
「……混乱されていますよね。分かります。
こんな状況になってしまった事、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきてください。どうしても先生にやっていただかなくてはいけない事があります。」
「"えーっと…私がやらなきゃいけない事って?"」
「学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう。」
("えっ、ここに来て最初にやることがそんな大事なことなの?不安だなぁ…")
先生とリンはエレベーターに乗り、下へと降りていく。
「キヴォトスへようこそ。先生。
先ほど、キヴォトスは複数の学園が集まっているとお話しましたが、その数は数千を超えています
これらの膨大な数の学園が、集まって出来ているのがキヴォトスです。そして、これから先生が働くところでもあります。」
「きっと先生がいらっしゃった所とは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが…。」
でも先生なら、それほど心配しなくてもいいでしょう。
あの連邦生徒会長が、お選びになった方々ですからね。」
「"数千!?…あれ、というか待って?もしかしてリンちゃんってまだ学生?"」
「はい。あと、私のことは呼び捨てで構いません。」
「"う、うん…"」
("私より圧倒的に年上の雰囲気出てるのに年下なんだ…")
「"あ、あともう一つ聞いていい?その私を呼んだ連邦生徒会長?って子に今から会いに行くの?"」
「……連邦生徒会長は今行方不明となっています」
「"…え?"」
そうこう話していると、エレベーターは目的の階に着いた。
…と同時に複数の生徒がリンに詰め寄る。
「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!…うん?隣の大人の方は?」
「首席行政官。お待ちしていました。」
「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況に納得のいく回答を要求されています。」
身長も髪の色も何もかもが違う彼女たちだが、一つだけ共通していることがある。
手に持っているソレ…銃だ。
「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね。
こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん
こんな暇そ…大事な方々がここを訪ねてきた理由は、よく分かっています。」
「今、学園都市に起きている混乱の責任を問うために…でしょう?」
「そこまで分かってるなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ!この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」
「連邦矯正局で停学中の生徒達について、一部が脱出したという情報もありました。」
「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。
治安の維持が難しくなっています。」
「戦車やヘリコプターなど、出所の分からない武器の不法流通も2000%以上増加しました。
これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます。」
("ここ想像してた数倍以上危険そうな場所なんですけど!?")
「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの?どうして何週間も姿を見せないの?今すぐ会わせて!」
「…連邦生徒会長は今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました。」
「…え!?」
「…!!」
「やはりあの噂は…」
「結論から言うと、サンクトゥムタワーの最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。認証を迂回できる方法を探していましたが…先ほどまで、そのような方法は見つかっていませんでした。」
「それでは、今は方法があるということですか?首席行政官?」
「はい。この先生こそが、フィクサーとなってくれるはずです。」
「ちょっと待って。この人は誰?どうしてここにいるの?」
「キヴォトスではないところから来た方のようですが……先生だったのですね。」
「はい。こちらの◯◯先生は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です。」
「"え、えーっと…始めまして。◯◯です。気軽に先生って呼んでもらえると嬉しい…かな"」
「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクールの…い、いや、今は挨拶なんてどうでもよくて…」
「"えっ"」
「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと…」
「誰がうるさいって!?わ、私は早瀬ユウカ!覚えておいてください、先生!」
「"よ、よろしくねユウカ"」
「…先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました。」
「連邦捜査部「シャーレ」」
ここから少し長いので簡単に纏めると、
シャーレとは、あらゆる学校の生徒を加入させることが可能で、さらにどこでも戦闘可能というとんでもない権限を持った組織である。
「なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが…
シャーレの部室はここから約30km離れた外郭地区にあります。今は殆ど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令で、そこの地下に【とある物】をあ持ち込んでいます。」
「先生を、そこにお連れしなければなりません。」
「モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど…」
そうリンが言うと、桃色の髪で、手にスナック菓子の袋を持っている生徒のホログラムらしきものが出現する。
「シャーレの部室?…あぁ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?」
「大騒ぎ…?」
「矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ。」
「…うん?」
「連邦生徒会に恨みを抱いて、地域の不良たちを先頭に、周りを焼け野原にしてるみたいなの。
巡航戦車までどっかから手に入れてきたみたいだよ?」
「それで、どうやら連邦生徒会所属のシャーレの建物を占拠しようとしているらしいの。まるでそこ(何か大事なものでもあるみたいな動きだけど?」
「…。」
「まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所なんだから、別に大したことな…あっ、先輩、お昼ごはんのデリバリーが来たから、また連絡するね!」
通信は切れた。リンもキレた
「…。」
「"と、とりあえず落ち着いて?"」
「…だ、大丈夫です。…少々問題が発生しましたが、大したことではありません。」
そう言った後、リンはユウカたちをじーっと見つめる。
「…?」
「な、何?どうして私たちを見つめてるの?」
「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです。」
「…えっ?」
キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力が今、切実に必要です。行きま…」
行きましょう。とリンが言いかけたその時。
空間が割れた。
「「「「「!?」」」」」
「"…!"」
そして割れた空間の中から
『ハーイ、ジョ〜ジィ?』
変なことを言いながら半透明の紫色の球体が出てきた。
「ッ!」
黒髪で大きな翼を持った生徒…羽川ハスミはいつでも銃の引き金を引けるようにしてある。
…いや彼女だけではない。その場にいる先生を除く全員が銃を球体へと向けている。
『お〜、熱烈な歓迎だねぇ。ま、心配しなくて大丈夫大丈夫。俺は別に君達に、そして先生に危害を加える気は微塵もないからね。
むしろ先生が傷ついたらこちらとしても困るんだよ。
というわけで、シャーレの部室奪還、そして【シッテムの箱】の回収を手伝わせて?』
「!?何故シッテムの箱の事を…!?」
『君達が思ってるよりも遥かに知識があるからねぇ俺には。
…で、どうすんの?手伝ってほしいのかそうでないのか。』
「い、いやそれより!あなた誰!?」
『おっと、名乗るのをまた忘れていたよ。』
『俺は…まぁ、アンノウンと呼んでくれたらいいよ。
本当の名前は別にあるんだけど、かつてカル…ある人間に咄嗟で名乗ったこの名前のほうが気に入ってるもんでね。
そういうわけで、よろしくイシヘ…早瀬ユウカ。』
「ちょっ、なんで私の名前を…というか何か言おうとしてなかった!?」
『気のせい気のせい。』
「…今は人手が多ければ多いほど都合が良いです。
ですので協力をお願いします。
…ただし、妙な行動をするようであれば…」
『おぉ怖い怖い。でも心配ご無用。そんな事するメリットなんて一つもないからね。』
「"…?"」
『というわけで先生、よろしく頼むよ?』
「"…ちょっと失礼かもしれないけど、あなたと何処かで会ったことなかったっけ…?"」
『さぁどうだろうねぇ?君が忘れてるだけで何処かで会ったことあるかもしれないし、無いかもしれない。』
「"…"」
『それじゃ、シャーレへ向けていざレッツゴー!』
「"お、おー?"」
「アレと絡んでると調子狂いそう…」
今浮かんでいる対策委員会編の構想
・先生遭難の際に■■■と遭遇
・会議の際に■■■■乱入?
・ホシノ奪還戦において■■■■■参戦
・地下生活者に"最悪なプレゼント*1"を強制転送するアンノウン
アンノウンのスタンス
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前線で暴れる
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後方でサポートに徹する
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その他