Side錬牙
「やはりこっちを対応するのを優先すべきか」
下手に動いて不和が生じるよりも良いと思った俺達はイキリ糞主人公サマが動くまで待つ事にした。
そして…
「「待てい!ってン?!…」」
「は!?…」
イキリカスが召喚した魔法使いの女性とエルフ族の女王が対峙し女王が追い詰められていた所に待ったをかけた。
そこに同じ言葉を投げかけた予想外の存在の人物が居た事に俺と音衣也はおもわず叫びそうになる。
「ほう?その黄金の剣は…成程…」
「…」
なんとその人物はどこからどう見ても「科学戦隊ダイナマン」に登場していたヴィラン組織「ジャシンカ帝国」の帝王であるメギドだったのだ。
「しかして今はあの様な実に醜さしか感じぬ無益な争いを止める方が先決であろう!」
そう言いながらメギド王はセンタイリングと銀のテガソードを取り出した。
「真に運命とは数奇なものよ…今は力を借してもらおう…エンゲージ!」
<センタイリング!ダイナマン!>
「ダイナレッドメギド、推して参る!さあ何をぼさっとしている?テガソードに選ばれし戦士よ共に!」
「お、おう…二人共いくぞ!」
「あ、うん」
「いっくよ~!☆」
「「エンゲージ!」」
<ゴジュウウルフ レオン イーグル>
真逆のユニバースダイナレッドに変身したメギド王に気圧されて俺達も変身する。
「くっ!?…いきなり何なのよ!?」
「実に愚かなり!…まだ私は愛する者や守るべき者らを救えておらぬのだ…力のおもむくままに状況を混乱させるだけの存在などこの場に不要なのだ!」
「これでも喰らいなさい!」
「むうん!」
「嘘おっ!?私の魔法をいとも容易く斬り捨てたですって!?」
イキリカスが召喚した魔法使いの女性にユニバースダイナレッドは向かっていき仕掛けた。
「大人しくしていてもらおう!終生の強敵よ力を借りる…<レッドスパーク>!」
「う!?…目がー~!?…」
ユニバースダイナレッドの二対のダイナ剣が彼女に反撃する隙すらも与えず視界を奪いノックダウンさせた。
「エルフ族に告げる!直ちに人間族の奴隷を解放せよ!」
「…わ、分かった…だからこれ以上我が領土を侵攻しないでおくれ!」
変身を解除したメギド王がエルフ女王に対し告げた。
つい先程迄自分達を追い詰めてきた得体の知れない魔法使いをいとも容易く撃退したメギド王に反抗しようとする者は流石におらず大人しく彼の言葉に従うしかなかった。
そして…
「メギド様!」
「おお!我が愛しきキメラよ無事であったか!」
「はい私は無事です。ですが…」
「?」
解放された奴隷の中にジャシンカ帝国の姫君であったキメラ王妃も居た。
彼女は重い口を開く。
キメラ王妃曰く奴隷にされていたがとあるエルフ族の少女が居たそうだ。