Sideサーシャ
「す、凄い!…」
私達が、いやこの世界の異種族達が例え束になろうが敵わなかったであろう存在となっていたであろうライトを難無く撃退した色とりどりの者達…。
「あ、あの!…」
「ちょっと待っててくれるかい?」
「あ…はい」
ライトを撃退した青年は私を一瞥して黒ずくめの男に向かっていった。
Side錬牙
「さてと、お待たせしたな。
やるんだろ?」
「無論だ!」
イキリカスをフルボッコにした後、俺はメギド帝王と睨み合う。
「一旦他のリングは預かっててくれ、指示したら投げ渡してくれ」
「了解」
音衣矢にそう頼み俺とメギド王は高らかに名乗りを上げる。
「異世界巡り世界救うぜ!ゴジュウウルフ、椎名錬牙!」
「只私は愛する者と共に戦おう!メギド、ダイナレッド!いざ尋常に…参る!」
<異世界ナンバーワンバトル開始!>
「はっ!」
「ぬっ!やるではないか!」
俺のテガソードとユニバースダイナレッドのダイナ剣が激しくぶつかり合う。
「ならば!」
「!カクレンジャーリングを!」
「OK!」
ユニバースダイナレッドが構えを取ったのを見て俺は素早くリングチェンジを行う。
<カクレンジャー!>
「分け身の術!」
「なんと面妖な!?それがダイナマン以外の戦士の力か!面白いぞ!」
「くっ!?…」
ニンジャレッドにチェンジして分身しカクレマルとテガソードを同時に振るうがダイナ剣に受け止められる。
そして分身体が倒される。
「我が太刀の一撃受けてみよ!闇の舞!!」
「ぐあっ!?…ま、まだだ!ユニバースチェンジ!」
<デンジマン!>
必殺斬りの一撃を受けて俺は大きく吹き飛ばされる。
知っていてもやはり容易く対応可能な技ではないということか…だが俺は負けじとデンジレッドにチェンジし反撃を試みる。
「デンジナックル!」
「むお!?」
拳の連撃を受けてユニバースダイナレッドも大きく吹き飛ぶ。
「次で決めさせてもらう!デンジジャンプ!」
「此方もそう思っていた所だ!とあっ!」
俺はデンジスティックとの二刀流を構えながらデンジジャンプで高く飛び上がるとユニバースダイナレッドも誘いに乗って飛び上がった。
<デンジマンフィニッシュ!>
<ダイナマンフィニッシュ!>
そして互いの得物が交差し合った。
「…」
「…くおおっ!?…」
両者が着地し刹那の静寂も束の間、ユニバースダイナレッドの体に火花が走り変身が強制解除された。
<WINNER ゴジュウウルフ!>
「み、見事なり…!」
「何終わったみたいな顔しているんですか…」
「何?…」
変身解除され膝をつくメギド王に俺はある物を差し出した。
「こ、これは!…」
それはメギド王にも馴染み深い代物だ。
そう、たった今しがた俺の手にダイナマンリングが渡った事で解放されたダイナブレスだ。
「メギド王、テガソードから厄災の話は聞かされた筈だ…この力は貴方が扱うに相応しいと俺は思っている…これからも是非共に戦って欲しい」
「…くっく、くははははは!よもやこの私が真に選ばれようとは!良いだろう!」
俺の言葉にメギド王は高笑いを上げながらダイナブレスを受け取った。
「さてと…」
俺はサーシャに向き直る。
「どうやら君も選ばれたようだね…」
「え?…」
何時の間にか彼女の手にはセンタイリングがあった。
見せてもらうとギンガマンのリングだった。
「しかし銀テガソードが見当たらないな…という事はもしかして…」
俺が疑問を感じるそれと同時にギンガマンの力が解放され放たれた一筋の桃色の光がサーシャの腕に収束するとギンガブレスになった。
「成程…彼女はユニバース戦士ではなくオリジナルの方に選ばれたという訳か!」
俺達の素性や受け継いだ力についてサーシャに話すと彼女はひどく驚いた。
だが世界を破滅においやろうとする存在の話を聞きしばらく考え込んで共に戦うことを告げてくれた。
『そろそろ次なる世界へと赴く準備が整ったぞ』
「ああ、行こうか!」
俺達は次の異世界へと旅立つのであった。