模造品の2P青ケルシー概念 作:匿名のカタリナ飛行艇
目が覚めると、廃墟のベッドの上だった。
「ふむ…」
ベッドといっても、シーツやら布団やらのベッドではない。
どちらかというと脱出ポットとか、棺桶とか、そういった包み込むような形の近未来的なベッドだ。
ひょっとすると、ベッドではないのかもしれない。
むっくりと体を起こすと、やはり辺りは廃墟しかない。
何がどうなっているのやら、ひょっとして拉致られた?
私は、普通の大学生である。
……であったはずである。
なぜか、記憶が曖昧としている。
「これは非常に興味深いな…」
自分の口から出た声に、違和感を覚える。
自分は男だったから、もっと声は低かったはずだ。
だが、なぜか女の子みたいなソプラノ?の声になっている。
「現状、私自身が置かれている状況について精査しなければならない…」
そして、話し方が妙に小難しくなっている。
自分の思ったことと、自分の口から出力される言葉が、合致していない。
いや意味合いはあっているのだが、言い回しがおかしいのだ。
果たして自分は、ここまで頭のいい人間だっただろうか。
自分はあまりテストの点が良かった覚えはないし、どちらかといえば頭パッパラパーの万年赤点生だった気がする。
妙に思った私は、近くに設置されていた鏡——経年劣化かひび割れている——を覗き込む。
そこには、生まれたままの姿に猫耳の、実に無愛想そうな表情の女の子が立っていた。
「青いケルシー…??」
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瞬間、大量の情報が頭に流れ込んできて、そのまま私は意識を手放した。
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アークナイツというゲームがある。
毎度お馴染みヨースターのとこのゲームだ。
もうこの国には、ヨースターかホヨバしかない。
私はブルアカ畑の人間だったから、アークナイツのことはよく分からない。
よく分からない、というのはゲームをやったことがないという意味だ。
だけど、同じ会社のゲームだから有名なキャラクター位なら知っている。
アーミヤ
ケルシー
ドクター
あと砂狼に激似の奴だとか、序盤で死ぬらしい白いウサギの姉御だとかなら、前世の私のツイッターにもファンアートが流れてきていた。
ストーリーは鬱らしい。
ブルーアーカイブもそれなりに鬱だと思うのだが、友人曰くその比ではないらしい。
世はまさに大暴動時代、大地には数多の種族が跋扈し、鉱石病なる不治の病が蔓延し、差別暴力当たり前、女子供にも容赦はないらしい。さらに主人公は記憶喪失な上に、過去のヒロイン候補で娘の親友を謀殺し、さらに元カノが古代人で世界終焉を企てている。
あと民度は妖精国レベルだとか何だとか…
なんだこれ地獄かね?
もう滅んじまえこんな国。
自分は
だが今、私はそのことを心から悔いている。
「あんた、さっきから何見てんのよ」
目の前に、ゴキブリの触覚のようなモノとクロワッサンみてぇなツノが生えた、幼いゲヘナ人*1が、粗末な十字架に磔にされていた。
そして、私はコイツをツイッターで見たことがあった。
「———君の名前は、確か“だぶち”だったと記憶するのだが…」
「 は? 」
<人物紹介>
・だぶち
ダブルバーガーのチーズ入りバージョン。具材はバンズ2枚にビーフパティ2枚、チーズ2片、みじん切りオニオンとピクルスと、至ってシンプル。ソースもトマトケチャップのみと、チーズバーガーをそのまま2倍にした代物である。略称は『ダブチ』。
ひょっとして:だぶち(明日方舟)
この小説の読むあなたは…
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口の中でカップ麺を作れる。
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生徒の足を舐めるハゲ。
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その両方。
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…素敵です!ご友人!スロースロークイック
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大声で言えないが実はプリースティス。