ドラゴンボールZ 僕は孫悟空の息子   作:くまたいよう

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 感想で頂いた言葉の更なる上塗りな回。

 ※

 無為印ドラゴンボールアニメのアニオリ要素入れてある回です。


ジングル村

「いるわ・・・・孫悟空!」

 

 ジングル村。

 

 雪が降り続ける地にある小さな村。嘗てレッドリボンによって村人が強制労働に駆り出されていた時に墜落した飛行機から凍死寸前の悟空を見つけ、家に運んで救い出した少女スノは赤毛のストレートが映える美女に成長していた。

 

 悟空と初めて会った時から三年後に世界の首都であるキングキャッスルにおいて開かれた式典に村を代表して国王に花を送る為に赴いた際にピッコロ大魔王が現れて、一時的に世界を征服されてしまった時は半壊させられた街の人々の救護の手伝いをしていた時、突然の災厄に泣き崩れている現地の子供にそう言った。

 

 悟空なら、きっと悪い奴をやっつけてくれるとする意味と願いを込めて。

 

 今、世界では人造人間の襲撃で難民となった者達が都のような場ばかり襲われている事を考えてジングル村のような雪に覆われた場から砂漠等の地に逃げ込んでいた。

 

【後に判明する事で、人造人間達がお気に入りな服が雪や砂嵐等で服が駄目になるような場は襲撃を後回しにしていたのだ】

 

 子供達からも絶大な人気を誇ったミスター・サタンですら殺された今。あの悪魔達を誰かやっつけてくれる人はいないのかと泣く子供に対してスノはそう言ったが、まだ知らなかった。

 

【孫悟空は病により死んでいる】

 

 嘗て、悟空に助けられた事を覚えている大人達は初老か余程の長生きとなっているが、その中でスノの父親を始めとした一部しか知らない事。ピッコロ大魔王と戦った悟空と天津飯を目の当たりにした国王も知っている一人だ。

 

 悟空が人造人間を倒してくれるからと子供達を励ましているスノに真実を伝えるか否か考えあぐねていたある日。

 

「【はっちゃん】・・・・どうかしたの?」

 

 村長の家で世話になっていたはっちゃんと呼ばれる巨漢は暫く留守にしていて帰って来たが表情が重い。

 

【レッドリボンの人造人間】

 

 今、世界を震えあがらせるのが人造人間というのは戯れに当人達が名乗ったので広まっていたが、何とか入手した人造人間の外見情報で、レッドリボンのものと示す【RR】の文字が服にあった事ではっちゃんに暗い影を落としていた。村の住人達はそれくらいではっちゃんへの信頼は揺るがないが、当人が何かを予感していた。

 

「何かわかる。多分だけど何か起きる」

 

 そして、ある日に村の近くに飛行機が降り立った。女性二人に連れられる少年は足取りが重く身体が悪いのかとしたが、顔を見たら村人の大半が知る面影があってざわめいた。

 

「き、君は・・・・?」

 

「・・・・初めまして、僕は孫悟飯と言います」

 

「え、孫ってもしかして・・・・どっ、どうしたのよ。その腕?」

 

「孫悟空、いや・・・・違う。片腕無いのか・・・・」

 

 そして、スノの家で事情を話した。流石に知らなかった側は悟空が病で死んでいた事に涙を流したし、はっちゃんも悪い予感が当たってショックであった。

 

「そ、そんな・・・・俺の後に造られた二人が」

 

「僕は・・・・お父さんみたいに強くないから負けて、こんな身体で・・・・でも諦めたくは無い・・・・殺された皆の仇を討ちたいんです!だから、お父さんの話で、はっちゃんさんが人造人間の事を何か知っているかもしれないからと考えて会いに来ました」

 

「そうじゃったか、しかし強くないとはな・・・・いや、そんな事は無い。大したもんだ。君は確かにあの子の息子だ・・・・目でわかるよ」

 

「そうよ。孫君だって、嗚呼・・・・その。複雑だけどピッコロ大魔王に一度完敗した時、諦めなかったから何とかしてくれたのよ、その時の孫君みたいに諦めない悟飯君は立派よ」

 

 ブルマが複雑としているのはピッコロ大魔王の、悟飯が父と同じくらいに尊敬するピッコロの父との戦いを引き合いに出した事。やはり尊敬するピッコロの身内の悪行絡みは子供には複雑だ。

 

 それを除けばスノもキングキャッスルにいたのでピッコロ大魔王の事を良く覚えているが、悟空が一時的に心臓が停止する程のダメージを負わされての惨敗を喫した後に友達や師の仇討ちを挑んで勝利したのは初めて聞いた。複雑とするのは子供に父が危なかった時の話を気休めにするようにしている事とビーデルやスノ達は判断した。

 

 結果的に皆は勇気付けられた。その時の悟空を見習うべきだ。諦めてはいけないのだとしてはっちゃんは決意した。

 

「フラッペ博士のところへ行こう、俺を造った人だけど、博士はドクター・ゲロの同僚だったと聞いた。何か知っているかも」

 

 そう言って、スノも同行して計5名で向かった。燃料の問題で徒歩になっていたが悟飯は寒さが傷に染みるようではっちゃんが懐に入れてあげた。

 

「孫悟く、いや・・・・孫悟飯か。ここ入ってろ」

 

「い、いや僕よりビーデルさんを」

 

「気にしないでよ、私だってミスター・サタンの娘で鍛えてるわ。一応近い年齢じゃ男より強かったわ」

 

「そうか、けど懐かしい・・・・俺。十数年前、初めて会った時に孫悟空をこうした事ある」

 

 あの時、ブヨンという怪物を倒す為に機転を効かせた悟空の話にブルマは思うところがあった。

 

「成る程、孫君は軽いし勉強はやらないけど決して頭が悪いワケじゃなかったわ、だから悟飯君も今回の発想出来たワケね」

 

 そして、フラッペ博士の家に着いた。年甲斐も無いアフロは相変わらずだとスノは懐かしくなった。

 

「そうか、そんな事にな・・・・ゲロの奴。あれだけ忠告したのに」

 

 忠告とは何か、そして実は当たっている推理が語られた。フラッペの考えが正しければ、17号と18号は人間をベースに有機物を細胞レベルで改造したが、無理矢理にした場合は恨まれていて、それが改造中からしてどう作用するかわかったものではない。意図せず憎悪と人間への嫌悪を植え付けるも同然なのでその類いをやるのはフラッペは反対していたのだ。

 

「つまり、改造される前の名残で殺人マシーンみたいになってるってワケね。で、弱点は何か無い?」

 

「ワシの予想が正しければ、制御コントローラーや爆弾が内部にある。はっちゃんもそうだったが、ゲロはそういうところは用心深い。尤もその二名はそれを知って隙を見てゲロを殺して研究所を破壊したと見た」

 

 悟飯は当人達から聞かされた事の謎が解けた気分だった。そうする理由が有り余っている。しかし、これではフラッペに手探りで同じものを作ってもらうくらいしか手が無いかもとした時に、フラッペが知るゲロの性格からある可能性が語られた。

 

「研究所じゃが、ゲロは地下室を作る傾向がある性格じゃから。二人の人造人間がゲロを殺したのが研究所の場合になるが、知らない場合は地下室は残ってるかもしれない、何か残ってるとしたら手がある」

 

「それは・・・・は、博士?」

 

「先ずは二名の設計図があるかどうかと、8号以降、つまり。はっちゃん以降の人造人間じゃよ・・・・完全なロボットタイプがある場合は・・・・やり方によっては、此方の味方になるかもしれん。基本がわしが知るのと同じなら改造が可能かもしれんしな」

 

「つ、つまり。もしもだけど、その人造人間が研究所の地下室に残ってたら。回収して私達の味方になるよう改造をして、今暴れてる人造人間と戦わせちゃおうって事?」

 

「毒には毒って・・・・ワケね」

 

 仮にも兄弟に近い存在達への非情な話題、はっちゃんには悪いとしつつなビーデルの言い方はわからないでもない、可能ならソレが一番の近道だろう。だが悟飯は本当にソレで良いのかと密かに思っていた。

 

(僕は、お父さんみたいに強い相手と戦いたいワケじゃない・・・・仇を討ちたいから、でも僕はサイヤ人の戦士や立派な武道家でもないから、手段を選ぶとか・・・・けど、僕は)

 

 悟飯は知らなかった。自分が考えてしまっている事。それこそが自分が悟空やベジータのようになれなかった決定的な理由なのだという事を。




 悟空みたいに強い奴と戦いたいワケでもない。ベジータのようにサイヤ人の誇りに掛けて相手を打ち負かしたいワケではない。

 悟飯が二人のようになれないの理由の一部な引き。
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