転生したら弓聖になった件   作:アキ1113

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 今回は2人が洞窟を進んでいる時の話になります。

 それでは、どうぞご覧ください。



第3話 洞窟探索

 

 ヴェルドラをリムルの胃袋の中に取り込んだ後、僕たちは洞窟の中を進んでいた。

 

 『よし、捕食!』

 

 リムルは水刃というスキルで魔物を倒し、捕食者というユニークスキルで捕食することで、どんどんスキルを獲得していた。一方で、僕は…… 

 

 『左右から一体ずつ来るよ』

 

 『了解!』

 

 エクストラスキルの霊眼や強化六感で索敵を担当していた。だが、戦闘はリムルに任せきりになってしまっている。

 

 『……』 

 

 本当に、このままでいいのかな……?

 

 『カノン?』

 

 『!どうかした?』

 

 『いや、さっきから黙り込んでいるけど………どうかしたのか?』

 

 『!……何だか、リムルに戦闘を任せきりにしてるなって……』

 

 僕は正直に、今思っていることを言った。すると……

 

 『兄が弟を守るのは当然なんだから気にするな!むしろこっちも、索敵してくれて助かってるぞ』

 

 『!そ、そう……』

 

 何故かそう言われてしまった。でも、このままではいけないと思った僕は、リムルにある提案をした。

 

 『あのさ、次は僕にやらせてくれない?』

 

 『えっ?お前、何か攻撃系のスキル持ってたっけ?』

 

 『さっき手に入れたから、それを試したいんだ』

 

 『………いいけど、危ないと思ったら俺が倒すからな?』

 

 『うん、分かった』

 

 魔物の気配を感じた僕は、リムルの前に立った………その直後、

 

 『これは……!』

 

 僕たちの前に、大きい蜘蛛の魔物が現れた………そしてその蜘蛛は僕を視界に入れると、すぐさま反応して襲いかかって来た。

 

 『カノン!避け―――』

 

 リムルは僕が危ないと思ったのか、蜘蛛に向かって水刃を放とうとするが……

 

 『……風刃』

 

 『!』

 

 それより前に8つの風の刃を放ったのだ。それは向かってきていた蜘蛛の足を全て同時に斬り落とした。そして、脚を無くして動きを封じられた蜘蛛に……

 

 『風刃』

 

 風刃を放ち、その胴体を真っ二つに斬った。

 

 『カノン……いつの間にそんなの使えるようになったんだ?』

 

 『リムルの水刃を視て(・・)覚えたんだよ。』

 

 『お、覚えた……?』

 

 覚えたというのは、観測者さんと霊眼の合わせ技によるものだ。僕が霊眼で見たものは、観測者さんが解析・鑑定してくれる仕組みとなっていて、それによって新しいスキルや別の魔物のスキルを獲得することができるのだ。

 

 『じゃあ、俺はすぐに捕食しない方がいいってことか?』

 

 『初めて遭遇する魔物は、そうしてくれるとありがたいかな……迷惑掛けるとは思うけど―――』

 

 『そんなことはないぞ?よし、次からそうするよ』

 

 その後は交互に魔物を倒していき、僕は霊眼で見て、リムルは捕食することを繰り返しつつスキルを手に入れていった。その途中で……

 

 「ワレワレハ、ウチュウジンデアル」

 

 「あーえーいーうーえーおーあーおー」

 

 蝙蝠の魔物を捕食したことで獲得したスキルで、僕とリムルは発声出来るようになっていた。そして、戦闘のスキルの方も……

 

 「……風弓」

 

 「おぉ!命中だ!」 

 

 風を操るスキルである『風操作』や風を様々な形に変化させる『風変化』、風変化によって作りだした風弓・風剣などをまとめた『風武装』のスキルを手に入れることができた。そんなことをしながら、2人で洞窟の中を進むこと数十日………

 

 「おっ?」

 

 「これって……」

 

 僕たちの前に、巨大な扉が現れた……。

 

 

 

 

 

    ◇

 

 

 

 

 

 「これって扉………だよな?」

 

 「そうにしか見えないよ……」

 

 俺たちは洞窟の中を進み、とうとう出口らしき扉に辿り着いた。すると……

 

 「じゃあ、僕が試しに―――っ!?」

 

 「えっ?ちょ――」

 

 『隠れるよ!』

 

 カノンが扉に近づこうとした瞬間、何かを感じたのか急に俺を押して岩陰に隠れたのだ。

 

 『カノン……?』

 

 『……』

 

 それから数秒後……

 

 「ふぅ、やっと開きやしたぜ……錆びついちまって鍵穴までボロボロでやす」

 

 「仕方ないさ。300年もの間、誰も中に入ったことがないんだろう?」

 

 「いきなり襲われたりしないですよね……まぁ、いざとなればエスケープ使いますけど……」

 

 扉が開き、3人の人間が洞窟の中に入ってきたのだ………身なりからして、冒険者か……?

 

 『……』

 

 『カノン?大丈夫か?』

 

 『……』

 

 『カノン……?』

 

 ……カノンがさっきから黙り込んだままなのが気になるが、一体どうしたんだ……?っていうか俺、何で異世界の言葉が分かって―――

 

 《解。意志が込められている音波は『魔力感知』の応用により、理解可能な言葉へと変換されます。逆に思念を乗せて発声すれば会話も可能です。》

 

 おぉ!あ……でも俺、今スライムだし……話し掛けてもいきなり攻撃されるんじゃ………それにカノンもいるし………人間とは是非話してみたいが、今回は止めた方がよさそうだ。

 

 「じゃあ、あっしの隠密技術を発動させやすよ」

 

 『……?』

 

 盗賊風の格好をした男がそう言うと……

 

 『おぉ!』

 

 3人の姿が消え、そのまま洞窟の中へと進み始めたのだ。あのスキル『隠密』って言ってたっけ………にしてもけしからん!後で友達になる必要が―――っと、そろそろ……

 

 『カノン……カノン?』

 

 『!』

 

 『大丈夫か?』

 

 『う、うん、大丈夫……ごめん、すぐに落ち着かせるから』

 

 カノンはそう言い、すぐに深呼吸をした………大丈夫って、明らかにあの3人を見た時から様子がおかしいんだが……無理に訊くわけにもいかないよな……。

 

 『そうか……でも何かあったら、必ず俺に言ってくれよ?』

 

 『……分かってる』

 

 カノンにそう言った後、俺たちは外の世界に繰り出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから俺たちは森の中を進んでいったが……

 

 「平和、だな……」

 

 「まぁ、洞窟の中と比べたらね」

 

 洞窟の中のように魔物に遭遇することもなく、平和に進んでいた。すると……

 

 『……』

 

 (?あれって……)

 

 そこで、緑色の肌をした人型の魔物に出会った………あれは……ゴブリンか……!

 

 「つ、強きものよ!」

 

 「「?」」

 

 「この先に何か、用事がおありですか?」

 

 その集団の先頭にいる頭にバンダナを巻いたゴブリンに出会ったのだ……。

 

 

 

 

 




 読んで下さり、ありがとうございます。

 今回はゴブリンたちに出会ったところで終わりとなります。

 それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いいたします。
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