TS転生したら変身ヒーローだったけど、魔法少女がやりたい! 作:魔法少女マジデ☆ドコダ
高校の運動場で、
赤い髪を肩付近まで伸ばした、少し小さめな女の子。
容姿端麗とまでは行かなくても、その小動物を思わせるような容姿と、明るく快活な本人の性格もあって、友だちも多い。
そのせいで時折、部活の練習試合に呼ばれたりとか、先生を手伝ったり、忙しない日々を過ごしている。
そんな沙彩は今日も陸上部に呼ばれて、手伝いのために顔を出していた。
「沙彩ってよくそんな色んな部活手伝えるよね」
友人の
明莉は陸上部のエースだが、走り込みすぎてたまに怪我をしてしまう。その結果、代わりに沙彩が出ていることもしばしば。
頑張るのはいいけど、怪我しない程度にしてほしい、と密かに沙彩は思ってる。
「私は部活に入ってないから、やれる範囲では手伝いたいなって」
「はあ、友達がいい子ちゃんで辛い」
「えぇ、そこは感謝してよ」
くすくすと談笑しながら、準備体操を終える。
フォームを整えて、さっと走る。
昔から沙彩はだいたいのスポーツはある程度できた。
だから、明莉の代わりにはなれないけど、それなりのタイムを出していた。
「練習してないやつがそれだけ走れたら凹むなあ」
走り終えて息を切らしている沙彩に、明莉はわざとらしく落ち込んだふりをする。
「明莉の方が速いでしょ」
「そうだけどね?」
「認めるんだ、そこは」
ケラケラと明莉は笑う。けれども、その笑みには少し陰りが見えていた。
「……私さ、走るの好きだけどこうやって大事なときにばっかり足壊しちゃうんだよ。こんなんばっかだから、本当に嫌だよね。なんか、世界にやるなって言われてるみたい」
ポツリと心中を吐き出す。自虐的な笑み、今まであまり沙彩にも見せたことのない表情だった。
「……こんなんだともう、全部沙彩でいいじゃん」
「そんなことない!」
明莉の言葉を遮る勢いで、沙彩は詰め寄った。驚いて、明莉もたじろぐ。
「私、明莉の走りが好きだよ」
ぎゅっ、と明莉の手を握りしめる。
「だって、あんなに楽しそうに走ってる人他にいないし。それにさ、羽根でも生えてるみたいに自由に走ってるから。だからさ、そんなこと言わないでよ」
「……熱血すぎ」
友人の熱意に、思わず明莉は吹き出す。変なことで悩んでるのもバカらしくなった。
そういえばこんな子だったな。ほどほどに明るくて、たまに熱血になる。その無駄に熱い心に押し負けてしまう。
誰からも好かれる様子が憎たらしさすらある。
それが
陸上部の練習が終わった後、沙彩と明莉は別れた。お互い帰路に付く。
明莉がわかってくれて、沙彩はほっとしていた。自分なんかが、あの子の代わりなんて到底なれるものではないから。
沙彩は確かにほどほどにできる。でも一つのことを極めたそれには届かなかったから。
――ふと、上を見上げた。ぞわりと、嫌な感覚が背筋を這う。
空が割れている。ひびが入って、そこからぬっとなにかが飛び出てきた。
沙彩も知っている。
魔法少女が戦っている敵。
地面に着地する。大きな爪と牙、形状は犬に近い。
体が動かない。恐怖に足が竦む。
怖い、怖い怖い。逃げなきゃ、と思っているけど足が動かない。手が震える。本当に怖いときは声も出ないんだ、なんてどうでもいいことを考えてしまう。
もう、終わりなのかな。
――そのときだった。目の前が光る。
「見つけたナノ!」
「……え?」
急に出てきたそれに、思わず驚いて恐怖が緩んだ。
小さくぷかぷかしている妖精のようなもの。聞いたことがある。魔法少女と契約している、精霊とか言われてるようなもの。
「あの災厄を倒すナノ!契約するナノ!」
沙彩は不思議と今の状況を受け入れていた。
鼻をすんすんと鳴らし、災厄がこちらを見つける。のそのそと動き出す。
……あれを放っておけば、被害が出てしまう。そのまま怪我した友人のもとまで走ってしまうかもしれない。
――そんなのは嫌だ。ぎゅっと手を握る。
「わかった、契約して!」
「ありがとうナノ!」
どうすればいいの、なんて聞く前に手に小さな指輪がつけられていた。
不思議と、どうすればいいのかがわかった。
「マジカルジュエリーアップ!」
眼を閉じて念じると、指輪から赤い光が放たれて、そのまま沙彩の体と服装は光に包まれた。
両手に光が弾けて、手袋がつけられ、手の甲に赤い花弁のマークが刻まれる。
服装はシンプルなフレアワンピに変わる。
胸元に赤い宝石が光り、そこからリボンがついて、花弁が舞い、服装に赤が色づいていく。
足元はスカートに変わり、光が弾けて足にはブーツが着用された。
最後に、赤い髪がするすると伸びて、花のマークが刻まれた赤い宝石から、リボンが伸びて髪を後ろにまとめた。
「――強く煌めけ、真っ赤な花弁! 魔法少女ルビーブロッサム!」
赤を基調とした衣装、リボンやフリルに飾られて沙彩は変身を遂げた。
沙彩は戦い方がわからない。でも、さっさと倒さないといけない。今にでも飛びかかってきそうな災厄獣に、自然と体が動いた。
「スカーレットフローラ!」
胸元の宝石が赤く発光する。それと同時に周囲に、赤い光が浮かび上がってそれぞれが花弁を形作る。
それが一斉に舞って、
少しずつ花弁が一つずつ
――グルォォォォッ!
災厄獣は、その叫びと共に砕けて破裂した。
赤い光が、柱のように空に向かって広がった。
それが、沙彩が魔法少女になった日だった。
いつしか、魔法少女を愛する不審人物と出会うとは知らずに。
◇◇◇
うーん、何かが足りないよな。
どうも、百日紅凛です。反省会をしています。
昨日、ちょっと歩きながら美少女であるところの俺が変身して
なんでかなって思ったんだけど、変身後の姿がよくない。
変身後の姿って、機械っぽいスーツに錠前がついてるんだけど、無骨って感じなわけ。
華やかさがまるでない!
前々からわかってたけどね。災厄獣って別に日常的に倒してるし。
一旦、ここを改善したいよな。
ごっこでも魔法少女やるならキラキラしたいよな!
「ってことなんだけど、どう思う?」
「そうか、頑張れ」
「アキラ、もうちょっと構ってくれてもいいじゃん」
「お前は犬か。散歩でも行けば落ち着くか?」
誰が犬だ。
……もしかして、一緒に散歩行きたいって言われてる?
「アキラ、さすがに私は首輪つけられてリードで引っ張られる趣味はないよ」
「……そうか」
諦めたように、アキラは目を伏せて机を拭き始めた。変な趣味はないって否定しただけなのに。
にしても、どうしようかな。
華やかさをなんとかしてやりたい。
と、そこで一つ足りてないものを思い出した。
――変身バンクを改善する!
魔法少女に必要なものはそれだ。キラキラーってして、かわいい衣装に着替える。これだ。
なので、まずは演出をしようってことだ。
方向性が決まったな。後で試そう。
――がちゃ
ドアの開く音がした。
「ここか……どうも、アキラさん」
俺よりも少し小さめぐらいの、学ランを着た少年が入ってきた。
えっ、誰?
この基地ってアキラしかほぼいなくて、たまに連絡に来る人がいるけど、そういう感じじゃないし。
アキラを見つけて駆け寄ろうとしてから、俺を見つけてピタリと止まる。
「……お前、誰?」
こっちの台詞だよ。
ってかこいつの方が犬っぽくない?アキラ、候補ができたよ。
学ラン着てるから、中高生かな。ちょっと幼いし、たぶん中学生辺りか。
ここに来たってことは、アビスハンターズの関係者かな。
見てる感じはアキラに憧れてるとか、そういう雰囲気っぽい。昔、アキラに助けられたとかそっち系かな。
……あっ、そういえばこういうときにやりたいことあるんだった。
せっかくだからやっちゃおうか。
「――少年、こういうときはそっちから名乗るもんじゃない?」
フッ、と不敵に笑う。これだよこれ、少年呼びするタイプのお姉さん!そういうのやりたいだろ、やっぱり!
ほら、少年もなんかたじろいでる。びっくりして、目が泳いでいるねえ。ふふっ。
「
「
「……凛?女みてーな名前」
……ん?女みてーな名前?
ふと、自分の服装を見る。そういや、男装とか言って、ボーイッシュ風スタイルしてたっけ。アキラの服は返して、自分で用意したんだよな。
ついでに、なんとなく調子に乗ってイヤーカフつけてるけど。
……男だと認識されてるってことだよな。
じゃあ、お兄さんムーブすっか!
「女みてーな名前で悪いか、少年」
「うわっ、やめろ!なんだお前!」
頭をわしゃわしゃ撫でてやると、すごい不機嫌になる。わはは、かわいいガキめ。
「これからよろしく、少年!」
「うっさい、離れろ」
撫でてた手を叩かれた。生意気なだけで可愛くはないか。
いやー、でもいいな。アキラぐらいしか話し相手いなかったからさ、新鮮だ。
「凛、それぐらいでやめてやれ」
「はいはい。んで、何こいつ」
「今日からこの基地で面倒見ることになった」
「ふーん、そういうね」
アビスハンターズの事情とかかなー。
たまにいるんだよね、異能が突然目覚めてしまってこうやってお世話になるやつが。
異能ってのは案外不便で、不思議な力を使えるだけじゃなくてうまく制御できないもので結構危険なので、そういうのをこっちでサポートする、みたいな話はよくある。
そっち系かもしれん。
余談だけど、変身アイテムも安全に異能を使うためのアイテムだったりする。カントホルツもそうだしね。
まあ、これにはなぜか人工知能みたいなのが搭載されてるけど。
「アキラさん、この凛ってやつはなんなんすか?」
「今、この街を守ってるやつ」
「えっ、こいつが……?」
訝しげに少年がこちらを見る。なんだよ、悪いか。
でも、ガキなんだからこれぐらい生意気な方がいいか。
「毎日、怪人とか倒してるけどなんか文句でもある?」
「本当はアキラさんが倒してるんじゃねーの?」
「いや、アキラってここから動かないから代わりに倒してるけど?」
「口だけだろどうせ」
「言うねえ、ガキ」
「……ふんっ、そのうち俺が全部倒すからな!」
鼻を鳴らして扉から出ていってしまった。
えっ、ここでお世話になるんじゃなかったのか。ガキ呼びダメ?
「凛、あまりいじめてやるなよ」
「えー、生意気な子っていじりたくなるでしょ。ってか、帰っちゃったけどいいの?」
「今日は挨拶だけだ」
「結構なご挨拶だったよね?」
「仲良くしてやれ」
「はいはい。ってか、私のこと男だと思ってんだけど、面白くない?」
「男装がうまく決まっていてよかったじゃないか」
「……たしかに。アキラ、今の私って男っぽい?」
「中性的だな」
「ふーん」
中性的か、まあ好きな格好してたら男っぽくなっちゃいました!って体でいけるからいっか。
にしても、篠森晴くんとこれから毎日会うわけか。
あんまり気に入られてないんだけど、こういう刺激も必要だよね。
つーか、どんな異能持ってるんだろうな。アキラとか、他の人の異能とかほぼ見たことないし。
でも、少年いいねえ。
女の状態だと気軽に男の子と絡むのなんか抵抗あるじゃん?
でも、俺って中身は男なわけ。男同士の気軽な絡みとかできないのかーって思ってたのに、今は男だと誤解されてるわけですよ。
つまり、そういう関係もできるってこと!
楽しみだなあ、少年との絡み。
そういや、アビスハンターズのメンバーってアキラ以外あんまり会ったことないな。やだ、私って隔離されてる?
……まあ、それよりも変身バンクだ!
新しい魔法少女が出てきたらしいしな。
そういや、新しい魔法少女ってちょろっと見ただけだったし、今度はちゃんと確認したいなあ。
そうか、本物の変身バンク確認できたら参考にできるじゃん。
よし、探しに行くか。
「そういえば、この辺りに新しく魔法少女が誕生したらしいが」
「あー、昨日見たよ」
『災厄獣を嗅ぎ付けてきたようで、こちらが先に倒していたため、鉢合わせそうになった』
「本物が見れてよかったじゃないか」
「うん!!!」
『声量を下げろ』
アキラ、カントホルツの二重冷たさ対応でお送りしております。
ここら辺って魔法少女いなかったから、本物をこれから会えるって思うと胸アツだよね。あの魔法少女可愛かったし。
あと、俺がずっと戦ってた災厄獣も代わりに倒してくれそう。仕事が減るよ!
いや、怪人退治が本業なんだけどね?魔法少女来ないからしゃーないじゃん。
……ここって、災厄獣の出現率もイカれてるんだよな。よく無事だな、ここ。
さて、そろそろ変身バンクするぞ!
「んじゃ、見回り行ってくるね」
「気を付けてくれ」
ついでに、魔法少女見れたらいいな。
◇◇◇
凛が去った後、基地の中は一気に静まり返った。晴のやつも、家の用事があるとかで帰っていった。
かちゃ、とアキラがカップを置く音だけが虚しく響く。
「それにしても、元気になったな」
ポツリと呟いた、アキラの脳裏に思い浮かんだのは、路地裏で凛を拾った日の記憶。
日も落ちて薄暗い中、電信柱にもたれ掛かる誰かがいるの見かけた。
――血の気の失せた美貌の少女。薄汚れた真っ黒なパーカーが夜に溶け込んでいて、まるで幽霊かと思われるほど。
ゾッとするほど美しい、今にも消えてしまいそうなその少女がこちらを虚ろな目で見上げて、唇をつり上げる。
「ねえ、私のこと好きにしていいから泊まらせてくんない?」
自嘲気味に笑う、その少女を放っておけなくて。思わず、その手を掴んだ。
あの時に比べて、とても明るくなった。
……元気になったのはいいが、まさかここまで変なやつになってしまうとは。
「魔法少女になりたい、か」
何の因果か、そんなものを目指してしまうとは。それにアキラは強く言うことはできない。
結局、今はそれになることはできないだろうから。
◇◇◇
「どこだ!敵はどこにいる!弱き人間どもよ、戦えるものはおらぬか!」
なんか外に出たら、怪人が騒いでた。ジャストタイミングすぎるだろ。
メタリックな外殻に覆われたサイの怪人だ。暴れまわるというよりは、強者を探している感じかな。
「カントホルツ、行くよ」
『戦うのだな』
「いや、変身バンク試そうと思って」
『は?』
「デュアルアーツ解放、サウンド&ライト」
『変身前にデュアルアーツ?正気か?』
「いいから」
『……承認、
光と音を操ればさあ、変身バンクを誤魔化せるよね!
二つの鍵が合わさって、一つの鍵になる。それを鍵穴に嵌め込んだ。
「この気配、異能か!」
怪人もこっちに気付いたみたいだし、満を持して行くぞー!
「ちょっと邪魔しますよ」
「ふん、早く戦え」
好戦的だなあ。
怪人の前に出て、改めて右手のブレスレットへ鍵穴に鍵を嵌め込んだ。
「チェンジキーセット」
『認証、セットアップ』
「変身!」
『デッドボルト、フェーズ1』
機械的なスーツが俺を包む。この時だ。
光と音を操って見える景色を変える。花吹雪、光のカーテンと共にファンファーレが鳴って、ごつごつしたスーツを可愛らしい衣装に見せるように誤魔化す。
よし、できた!
「魔法少女マギア☆リンリン、推参ですっ」
「……魔法少女だと、ふざけてるのか?」
「いや、真面目ですけど?」
なんだ、ふざけてるって。おかしいだろ。真面目に魔法少女やろうとしてるでしょーが。
「ならば、試してやろう」
「やってみなよ」
お互い、同時に勢いよく踏み込んだ。
鈍い音が響く。
拳がぶつかり合う。びりびりとした衝撃が伝わる。
いや、こいつ攻撃力高いな。
すかさず襲ってくるもう一撃を半身で避ける。風圧が頬を叩いた。あっぶね。
パワーはあるけど、スピードはそこまでだね。とは言っても軽く打ち込んでくる攻撃でこのパワーなのはちょっときついけど。スーツと拳がぶつかって火花を散らしてるし。
「少しはやるな」
「仮にもこの街守ってるからね」
「ならば、これならどうだ!」
怪人が頭をこちらに向けてグッと踏み込んだ。頭を突き出しての突進か。
……まずい、さっきよりも速い。
「ぐっ……!」
避けられない。強い衝撃とともに、体が宙に浮いた。
角を両腕でガードしたはずなのに、防ぎきれずに吹き飛ばされている。
倒れこんで、背中から衝撃が伝わる。いったいな。
「この程度か!」
「なんの!」
無理やり立ち上がる。息が詰まる。両腕が痛い。
まあでも、仮にもヒーローだから勝たないとね。
襲ってくる拳の嵐を受け流しながら考える。さっきの一撃ほどじゃないから、拳自体はなんとか捌けるみたい。
でも、どうしよっかな。いつも拘束して適当に爆発させてるだけなんだけど、さっきの突進は速い。距離を空けるとあれがくるし、詰めるとアーツ解放してる暇がない。
こういうときの解決方法は、だいたい武器を解放するんだけど今回はお預け。
ちょっとだけ、俺の軽い異能で反撃するぞ。
正拳を横にステップして避ける。ここだ。
「
「ぬぅっ!?」
そのまま右足を払うように蹴ると、かちゃりと音がした。
「なっ、動かん!」
「一瞬だけどね」
右足に出現した錠前と共にその場に固定化される。
右足が一瞬動かなくなったせいで、怪人の動きが鈍る。
そこをすかさず、鳩尾に拳を叩き込んだ。怪人が思わずよろめく。
そして、ついでの攻撃もするか。
「さすがに怪人でも視覚ってあるよね!」
「がぁぁっ!!」
顔面目掛けて手をかざして、そこから一気に光を放った。固定化が解除されたせいで、動けるようになった怪人はその場でのたうち回る。
視界が奪われた怪人を蹴り飛ばす。かったい!
『遊んでないで倒すぞ』
「いやー、最近ハメ技ばっかだったからさ。フィニッシュアーツ解放」
『封印解放、レベル1』
右手についていた錠前が勝手に回り、ぽとりと落ちた。その瞬間、右手が光に包まれる。
「ぐっ、ふざけた戦い方を……」
『ライトニングインパクト』
「やー!」
「なにっ、ぐぁぁぁぁっ!」
立ち上がった怪人の顔面に目掛けて、拳を放つ。
光輝いたそれが、怪人の頭部の角を砕いて、そのまま頭にめり込んだ。怪人の動きが止まる。
拳を引き抜くと力を失ったようにぐったりと倒れた。
そして、全身に亀裂が走り、その隙間から光が漏れる。
そのまま、全身が砕けてバラバラになって散っていった。
「完全勝利~!」
『……次からは普通に戦ってくれ』
「えー、変身バンクしたいのに」
変身を解除し、元の姿に戻る。
まだ魔法少女ポイントは低いかな。
……魔法少女に会えなかったんだけど。今日はいなかったのかな。
『そういえば、魔法少女が今日も出撃したらしい』
「は?」
『怪人と戦ってる間に出撃していたようだ』
「ありえん」
うう、凛おうちに帰る。
次こそはちゃんと変身バンク確認するもんね。
[データベース]
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突如、世界に発生した化け物
おおよそ、この世界に存在する生き物の形を取ることが多い
通常兵器などの効き目は悪く、主に魔法少女の魔法によって倒される
変身ヒーローの異能も有効ではあるため、魔法少女が付近にいない場合は変身ヒーローが倒すことも
文字数どれぐらいがいいですか?
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3000以下
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3000~5000
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5000~7000