Fate/亜種聖杯戦争   作:reqiem

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プロローグ ――七度目の聖杯戦争

その男は、すでに六度、聖杯戦争を経験していた。

勝者として。
敗者として。
観測者として。
破壊者として。

記録に残らない戦争。
歴史から切り取られた戦争。
世界に修正された戦争。

それらすべてを、彼は「覚えている」。

名を――神代 玲司(かみしろ れいじ)。

魔術協会にも、聖堂教会にも属さない、完全なアウトサイダー。
だが、聖杯戦争に愛され、感知できる異常な感覚を持つ男。

そして今。

七度目が始まろうとしていた。

 

時は2026年

場所は、日本。

 

しかし、冬木ではない

 

 

その場所は

 

 

 

 

長野県

 

 

魔力濃度、霊脈、土地の履歴。
どれもが異常値を示している。

「……またか」

玲司は夜の街を見下ろし、呟いた。

手に刻まれるはずの令呪は、まだ現れていない。

だが、わかる。

これは――

聖杯戦争が発生する前兆だ。

 

 

普通は、令呪が現れてから始まる。
だが玲司は違う。

戦争が発生する“歪み”そのものを感じ取れる。

それは、何度も何度も戦場を渡り歩いた副作用だった。

そのとき。

空気が、歪んだ。

空間が、鳴いた。

まるで世界が、歯車を噛み合わせるように。

そして。

玲司の右手の甲に、灼けるような痛みが走る。

浮かび上がる、三画の紋様。

「来たか……」

令呪。

戦争の開幕を告げる刻印。

同時に、頭の奥に“情報”が流れ込む。

これは、冬木式ではない。
参加人数は七騎ではない。
クラスの制限も曖昧。
勝利条件も不明瞭。

典型的な――

亜種聖杯戦争

 

玲司はゆっくりと歩き出す。

召喚の準備は、すでに整っている。

触媒はない。
だが問題ない。

彼の魔術回路と、聖杯戦争の歪みが共鳴すれば、
呼び出される英霊は――必ず“相応の存在”になる。

廃ビルの屋上。

召喚陣を描き、詠唱を始める。

 

『素に銀と鉄

 

 礎に石と契約の大公

 

 降り立つ風には壁を

 

 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

 閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。閉じよみたせ。

 

 繰り返すつどに五度

 

 ただ、満たされる刻を破却する

 

 ――――告げる

 

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に

 

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ

 

 誓いを此処に

 

 我は常世総ての善と成る者

 

 我は常世総ての悪を敷く者

 

 汝三大の言霊を纏う七天、

 

 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ』

 

 

魔力が暴風のように吹き荒れる。

そして、光の柱。

人影が、現れた。
揺れる白銀の髪。
静かながら、圧倒的な存在感。

その目が、玲司を見据える。

「問おう。貴様が我がマスターか」

玲司は、わずかに口角を上げた。

(当たりだな……)

この気配。
この霊格。
この重圧。

間違いなく、大英雄級。

「サーヴァント。クラスは?」

その人物は、静かに答えた。

「――ルーラー」

本来、聖杯戦争を監督するはずの存在。

それが、サーヴァントとして召喚された。

「面白い」

玲司は、笑った。

聖杯戦争が、始まる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

⁇視点

「ほう、ここが今の信濃か」




さあ、このサーヴァントだーれだ
多分めっちゃ簡単だと思う、、、

M51
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