〜時は少し遡り〜
「どう?」
「感じる。契約の結ばれていない英霊の気配が、市内に点在している」
「よし、拾うぞ」
一騎目
中心街の展望タワー。
階段を上がるごとに、硝煙の匂いが強くなる。 ガラスは砕け、床には弾痕。まるで戦場跡だ。
パンッ!
乾いた銃声。
玲司の耳元を弾丸が掠め、後方の壁を穿つ。
「止まれ、そこまでじゃ」
声は、少女のように軽い。
だがその奥に、歴戦の王の響き。
展望台の中央。 足を組み、椅子に座る小柄な影。
赤い外套、帽子。 銃を片手に、愉快そうに笑っている。
「サーヴァント、アーチャー。織田信長」
謙信が前に出る。
「第六天魔王か」
信長は目を細める。
「ほう……毘沙門天がここにおるとはの」
空気が張り詰める。 互いに、歴史の頂点に立った英雄。
玲司は手を上げた。
「撃つな。スカウトに来た」
「スカウトじゃと?」
信長が銃口を下げる。
「武田信玄がいる」
その一言で、信長の笑みが深くなった。
「……面白い」
椅子から立ち上がる。
「退屈しておったところじゃ」
銃を肩に担ぎ、にやりと笑う。
「乗ってやろう、その戦」
いや、軽いな
ニ騎目
河川にかかる大橋。
欄干の上に、軽やかな影。
「おお! 人の気配!」
ぴょん、と飛び降りる。
小柄な体に、獣のような俊敏さ。
「ライダー、牛若丸!」
謙信が感心する。
「見事な機動力の気配」
牛若丸はぴょんと降りてきた。
「主はおらぬ! だが戦の匂いがするぞ!」
玲司が言う。
「騎馬軍団とやり合う」
「ほう! それは愉快!」
くるりと回り、即答する。
「行こう!」
いや、君も軽いな
三騎目
山道。
木々がなぎ倒され、地面が陥没している。
中心に立つ、金色の巨漢。
「なんだここはぁ!?」
雷のような魔力。
「バーサーカー、坂田金時!」
謙信が目を細める。
「強い」
金時は頭を掻く。
「気づいたらここにいてよ! マスターもいねぇ!」
玲司は笑う。
「ちょうどいい。暴れたいか?」
「おう!」
「戦だ、相手は武田信玄」
金時の顔が輝く。
「最高じゃねぇか!」
拳を打ち鳴らす。
「連れてけ!」
もはや何も言うまい、、、
四騎目
夜の公園。ブランコが揺れる。
街灯の下、少女が刀を地面に立て、じっと空を見ていた。
「……あなた、マスターですか?」
声はか細い。
「そうだ、仲間を集めてる」
謙信が優しく言う。
「素晴らしい気配だな」
「セイバー、新撰組1番隊隊長沖田総司です」
「なんじゃ、弱小人斬りサークルではないか」
「だーれが弱小だー!こちとら最強無敵の沖田さんですよ‼︎」
なんだこいつら
「ごほん、それで何のようですか」
「いや、取り繕ってももう遅いだろ」
「ぐぬぬぬぬ」
まぁ、いいや
「戦だ、お前の剣の力がいる」
「、、、戦ですか、ちなみにそちらのアホはついていくんですか」
「まぁ、そうだな」
「そうですか、、、それなら私だけ置いていかれるわけにもいきません、沖田さんも行きましょう」
「ふん、別に貴様なんていらんわ、さっさと帰れ」
「なんだと、この野郎!」
なんで、お前らはそんなにアホなんだ、、、
締まらんな〜
最後、、、五騎目
商店街を抜けた先に、古びた弓道場があった。
木造の引き戸は半分外れ、風が吹くたびに軋む。 だが――
中から、張り詰めた気配が漏れていた。
玲司は足を止める。
「いるな」
隣で、謙信が静かに頷く。
「澄みきっている。戦場の気配ではない……研ぎ澄まされた“射”の気配だ」
床を踏みしめる音すら、はばかられる静寂。
道場の奥、的場。
そこに、一本の矢が刺さっている。
真芯。
完璧な中心。
そして。
「足音が、響いていますよ」
声がした。
振り向いたときには、すでに背後に立っていた。
気配を一切感じさせなかった青年。
和装。長弓。穏やかな目。
「サーヴァント、アーチャー。那須与一」
玲司は振り返らず、言う。
「やっぱりな」
謙信が、わずかに目を細める。
「見事な隠形だ」
与一は微笑む。
「戦場で弓兵が見つかるのは、未熟の証ですから」
その言葉の重み。 何百という戦場を渡った者の響き。
「それで、そちらの要件は」
「戦のための軍を作ってる」
「なるほど、、、」
暫く静寂が続く
「いいでしょう」
「そう「しかし」、、、」
「私に忠義を捧げても良いと思わせて下さい」
なるほど、と言うより那須与一なら牛若丸がいるの気づくはず、、、待て
「おい、金時」
「なんだい、大将」
「人数が少ないような気がするんだが、、、」
「あぁ、俺と謙信以外の3人は商店街でコロッケ買いに行ったぞ」
あぁ、そうかコロッケ、、、
「コロッケ⁈」
何考えてんだあいつらは‼︎
「あのー」
「あぁ、すまん、、、あまりにもバカな味方に呆れていただけだ」
後で殴る
「さて、那須与一お前の土俵で戦ってやる」
「へぇ〜」
「扇の的をどれだけ多く壊せるか、これでどうだ」
「舐めてますか?」
「いや、舐めてないよ」
まぁ、君の思い描いている勝負にはならないと思うが
「いいでしょう、その勝負のってあげましょう」
「よし、やろうか、、、そうだ更にハンデとして俺も飛び道具だけを使ってやるよ」
「イラァ、完膚なきまでに叩きのめしてやりましょう!」
そう言って、那須与一は扇の的の準備を始めた
「金時と謙信も手伝ってやれ」
「あんなに煽っていいの?」
「大丈夫、秘策があるから」
そうして、準備が終わると
「では、私から参ります」
そうして那須与一の番が始まる
「うん、流石だ、技術だけじゃなくここまでの早打ちが出来るのは」
残っている的は2.3個と言ったところか
あんなに沢山あったのに流石だ
「これでも、まだ勝てるとお思いですか?」
「あぁ、勝つよ」
じゃあ、準備してくるわ
そう言って、俺は一旦外に出た
謙信と金時は扇の的を直しながら話していた
「本当に大丈夫かね」
「まぁ、正直どうやって勝つのかわからないな、、、」
そこに那須与一が入ってくる
「ふん、本当に彼は勝てると思ってるのですかね」
「まだ短い付き合いだがわかることがある」
「それは?」
「あいつはどうしようもない状況以外の時、勝てない戦いはしないさ」
「さて、準備はいいですか?」
「あぁ、始めよう」
そして、“マシンガン“を取り出す
「「「は?」」」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダタ
「ぎゃあー」
「なんだなんだー!」
「(唖然)」
ふぅ、、、
「よし、全部撃ち落としたぞ!」
「「「いやいやいやいやいや」」」
「ちょっと、待ってよ」
「ほら、ちゃんと飛び道具で相手してやったぞ」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」
「勝ちは勝ち!なんで負けたか明日までに考えて下さいね〜」
「くっそー‼︎ずるいずるいーーーーー」
「ははは、勝てばよかろうなのだーーーーー」
それからなんやかんや
「はい、認めたくはないですが、貴方についていきます」
「よし、これで戦力は揃ったな」
主殿〜
この声は
「牛若丸、、、」
「これ、主殿の分のコロッケです」
「はいはい、、、」
「む、そこにいるのは、、、与一ではないか!」
スーーーー
「マスター、、、まさか、、、」
「はい、こちら牛若丸です」
那須与一には牛若丸のストッパーとしての機能を期待しよう、、、
頑張れ那須与一、負けるな那須与一‼︎
てか、集まったサーヴァントろくなのいねぇな!