デュエルマスターズ ~断界~   作:毘沙死狂騒曲

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~圧倒的パワーと超速攻~

前回のあらすじ

勝月がデュエマ…そして断たれた世界へ‼

 

 

私はデュエルの後、魔那さんに色々話を聞いていた。

ここは断界と呼ばれる現実から断たれた世界で、デュエマのクリーチャーがそこら中に蔓延っているらしい。

魔那さんは断界の調査をしているハンターズという組織の一員らしい。

 

 

勝月「はぇ~そんなアニメみたいな世界があったんだね…」

 

 

ジャシン帝『しかしまさかお前が記憶喪失だったとはな…どうりであの時のお前のマナが感じられなかったわけだ。』

 

 

ジャシン君は私の相棒だったらしい。

なんでも私は昔アビスたちを率いて断界などでブイブイいわせてたらしい。

こんなとこで自分の記憶にない黒歴史を知ることになるとは…

 

 

魔那「もしかして…深淵の勝月なのか⁉」

 

 

勝月「何それ⁉」

 

 

ジャシン帝『お前の強さに恐れおののいた連中が勝手につけたあだ名のようなものだ。』

 

 

勝月「なんか恥ずかしい…」

 

 

邪眼帝『深淵の勝月といえばデュエリスト、クリーチャー問わず断界の関係者を震え上がらせた最恐デュエリスト…記憶を失っているとはいえ対峙するとはな…』

 

 

勝月「ところで…断界から現実に戻るにはどうしたらいいの?私友達と待ち合わせしてるんだけど…」

 

 

魔那「現実世界へ戻りたいならカードを持っていれば簡単に出られるぞ。」

 

 

勝月「どうやるの?」

 

 

私が聞くと魔那さんはカードを1枚取り出して立ち上がった。

 

 

勝月「…え?」

 

 

魔那「こうすれば帰れるぞ。」

 

 

魔那さんはそう言ってカードで虚空を切り裂くように振るう。

すると突然その場所に穴ができた。

 

 

魔那「ここから先は現実につながっているぞ。」

 

 

勝月「こんな方法があったなんて…」

 

 

そして私は現実に戻るとすぐに待ち合わせの公園まで急いだ。

私が来た頃には誰もおらず、ものすごい遅刻をしてしまったのかと思ってしまった。

 

 

勝月「やばい…断界に連れてこられたから待ち合わせ時間に遅れちゃったかな…?」

 

 

私が心配していると後ろから声がかかる。

 

 

零子「あ、勝月。結構早いじゃん。バイト早く終わったの?」

 

 

勝月「…え?」

 

 

私は息を荒げながらスマホで時間を見る。

すると私がバイト先を出てからまだ7分しか経っていなかった。

どうやら現実と断界では時間の進みが違うようだ。

 

 

静奈「みんな集まったようですし、行きましょうか。」

 

 

そうして私たちはカードショップ「イエス」へ向かった。

夜遅い時間帯でも営業してるとは…危なくないのか少し心配だ。

 

 

零子「EYO店長、来たよ~」

 

 

零子が口を開くと、店の奥からすごい恰好をした人が出てきた。

私は思わず絶句する。

 

 

勝月「え…いや…えぇ…?」

 

 

静奈「気持ちはわかります。店長さんはデュエルマスターズのアニメや漫画に登場するイエスマンというキャラが好きなんですよ。だからそのコスプレをしてるんです。」

 

 

勝月「こんな濃いキャラもいるんだね…」

 

 

EYO「おや、新しいお友達かい?私はEYO。よろしくね。」

 

 

勝月「あ、ハイ。黒霧勝月です。」

 

 

するとテーブルに座っていた男がこっちにやってきた。

クラスメイトの竜胆 風魔だ。

静奈と幼馴染らしく私見だけど多分…ってか絶対静奈のこと好きだと思う。

 

 

風魔「静奈、こんな時間から外に出てるなんてな…」

 

 

静奈「あら風魔さん。それはお互い様じゃありませんか?」

 

 

風魔「…俺とデュエルしないか?」

 

 

静奈「えぇ、構いませんよ。」

 

 

私と零子は卓につく静奈と風魔を見る。

すると零子が私に耳打ちする。

 

 

零子「勝月、よく見ておきな。あの2人はデッキの相性が分かりやすいから。」

 

 

勝月「デッキの相性?」

 

 

零子「うん。十中八九静奈のワンサイドゲームで終わると思うよ。」

 

 

静奈&風魔「「デュエマスタート!」」

 

 

風魔「多色が多いな…ここは…「轟速ジャ・レッド」をチャージしてターンエンド。」

 

風魔

シールド5

手札4枚

マナ 火1、自然1、闇1

墓地0枚

 

 

静奈「私のターン、ドロー。フフ、いきなりいいカードを引いてしまいました。私は「光開の精霊サイフォゲート」をチャージして「ラッキー・ダーツ」を発動します。」

 

 

風魔「ハッ⁉」

 

 

零子「エェ⁉」

 

 

勝月「…?」

 

 

静奈「さぁ、私のシールドを1枚選んでくださいね?」

 

 

風魔「…これで。」

 

 

静奈は風魔が指さしたカードを見ると、口角を上げた。

私は少しゾクッとしてしまった。

 

 

静奈「風魔さんが選んだのは「ヘブンズ・ゲート」。呪文なので使わせてもらいます。」

 

 

風魔「ちょっ…待っ…嘘だろ…」

 

 

勝月「うぇ…?後攻1ターン目から「ヘブンズ・ゲート」…?」

 

 

零子「静奈…イカサマはさすがに…」

 

 

静奈「あら、言いがかりはよしてくださいな。タネも仕掛けもございません。私は手札から「電磁魔天イエス・ザナドゥ」と「星門の精霊アケルナル」を出します。ウフフ♪」

 

 

風魔「え…マジで?」

 

 

零子「やってるわコイツ…」

 

 

勝月「いきなりヤバそうなのが…」

 

 

静奈「私はこれでターンを終了します。その時「アケルナル」の効果で手札から「九極の精霊マウリエル」を出します。これでターンエンド。」

 

静奈

シールド4枚

手札2枚

マナ 光1

バトルゾーン イエス・ザナドゥ、アケルナル、マウリエル

墓地2枚

 

 

風魔「…いきなり殺しにかかったな…俺は「ROYAL-減亜5」をチャージして「轟速奪取トップギジャ」を召喚。効果でデッキの上から1枚マナにする。ターンエンド…」

 

風魔

シールド5枚

手札4枚

マナ 火1、自然2、闇1

バトルゾーン トップギジャ

墓地0枚

 

 

静奈「では私のターン、ドロー。そのまま「イエス・ザナドゥ」でシールドを攻撃する時、効果で墓地の「ヘブンズ・ゲート」を唱えてからシールドに戻します。手札から「真邪連結バウ・M・ロマイオン」そして「アケルナル」を「聖霊王ドリーム・アルカディアス」に進化させます。」

 

 

風魔「…いくら何でも出しすぎだろ…」

 

 

零子「完全にこのターンで終わらせるつもりね…まぁ終わるだろうけど。」

 

 

静奈「さらに呪文を唱えたことでその呪文以下のコストを持つ「トップギジャ」を破壊します。そして「イエス・ザナドゥ」でダブルブレイク‼」

 

 

風魔「ガァァ!」

 

 

静奈「続いて「ドリーム・アルカディアス」でトリプルブレイク‼」

 

 

風魔「…これは…ヤバい…‼」

 

 

静奈「そして「マウリエル」でダイレクトアタックです!」

 

 

風魔「不完全…燃焼…」

 

 

デュエルは零子が言った通り静奈のワンサイドゲームで終わった。

 

 

勝月「これが…相性の差?」

 

 

零子「いや…これに関しては静奈の運の強さの方が説明として適切だね…まさかバイク使いを速攻で仕留めるとは…すでにお前は周回遅れなんだよ(笑)」

 

 

風魔「…やめてくれ…」

 

 

ちなみに風魔はあっさりと負けたことにより魂が抜けたような状態になっていた。

すると見慣れた顔がやってくる。

 

 

「竜胆殿、不完全燃焼だというのなら、私が相手しましょうか?」

 

 

「お姉さま、勝月さんがいるのだわ。こんなところで会うなんて思ってなかったの。」

 

 

銀髪と整った顔が特徴的な2人、姉の祈祝と妹の奏音の福田姉妹だ。

この姉妹と私はご近所さんでもあり、よく顔を見ている。

 

 

風魔「お前らは…セリアのとこにいた…なぜここにいる?」

 

 

祈祝「どこかの誰かさんがこっちの聖女様を誑かして無駄に反感を買ったせいで危険な目にあわされないか見ていたんですよ。」

 

 

風魔「…は?」

 

 

奏音「お姉さま、これは重症なのだわ。」

 

 

祈祝はとぼけた顔をする風魔に呆れてると、鋭い眼光を風魔に突きつけた。

 

 

祈祝「で、やるんですか?やらないんですか?」

 

 

風魔「…やってやるよ。」

 

 

祈祝&風魔「「デュエマスタート!」」

 

 

さきほどとは違いいきなりラッキー・ダーツなんてことはないので風魔はトップギジャやジャ・レッドから侵略やD・D・Dを利用した速攻で一気に祈祝を追い詰めた。

 

 

風魔「行くぞ!「ジャ・レッド」で攻撃する時D・D・D発動!4コスト支払って「轟く邪道レッドゾーン」!出た時の効果で貴様の「アラカン」と「ケンギョウ」を破壊する!そのままトリプルブレイクだ‼」

 

 

祈祝「シールドトリガー「「水晶よ、大地より我が配下を創れ!」」を発動。効果でデッキをシャッフルして上から1枚目をおもてむきにします。「「俺獅」の頂天ライオネル」。ゼニスなので召喚します。さらに「ライオネル」の効果でデッキの上から2枚をシールド化し、竜胆殿の「レッドゾーン」をシールド化します。」

 

 

風魔「だがG-NEO進化によって離れるのは下のカードのみだ。「レッドゾーン」で再び攻撃する時、貴様の「シダン教皇バラモン」と「偽神殺しのツラトゥストラ」を破壊する!」

 

 

勝月「一回目の「レッドゾーン」の攻撃は何でブロックしなかったんだろ?」

 

 

零子「後々の展開のためにシールドトリガーにかけてたんじゃない?にしては結構危ない賭けだけど。」

 

 

祈祝「「ライオネル」の効果でシールドトリガーがいるのにも関わらず攻めますか…さすがですね。シールドトリガー発動。「「祝」の頂ウェディング」「E2連結俺丸「ライバック」」「「祝」の頂ウェディング」の効果で竜胆殿の手札とクリーチャーから合計4枚選んでシールド化してもらいます。といっても手札は残り1枚、クリーチャーは「レッドゾーン」と「トップギジャ」の2体。有無を言わさず全てシールド化してもらいます。」

 

 

風魔「俺の周りは容赦ない奴しかいないのか…ターンエンド。」

 

風魔

シールド8枚

手札0枚

マナ 火2、自然1、闇1

墓地0枚

 

 

祈祝「では私のターン、ドロー。「ウェディング」でシールドを攻撃する時、アタック・チャンス「天頂秘伝ゼニス・レクイエム」発動。効果で「ウェディング」はパワー+50000のワールド・ブレイカーとなります。さらに「ウェディング」がブレイクしたシールドは墓地に送られます。」

 

 

風魔「チィ…焼却持ちか…」

 

 

祈祝「それでは「「ライバック」」で直接攻撃!」

 

 

風魔「結局…これかよ…」

 

 

またしても風魔は敗北した。

しかし先ほどとは違い魂が抜けることはなかった。

 

 

勝月「そういえばなんで祈祝と奏音はここにいるの?」

 

 

奏音「私とお姉さまにも色々あるのだわ。」

 

 

勝月「はぇ~…」

 

 

まだまだ私の知らない…あるいは記憶から消えたものは多そうだった。

 

 




オリキャラ紹介

名前:福田祈祝
性別:女性
容姿:デュエプレのウェディング
使用デッキ:『ゼニスウェディング軸』
概要:勝月のご近所さんで、クリスタリアンの一員。様々な事後処理を担当しており、風魔がセリアを誑かしてクリスタリアンの一部の反感を買ったときは「余計な仕事増やしやがって…」と内心キレてた。奏音に手を出そうとした者は一人残らず焼却する。

名前:福田奏音
性別:女性
容姿:デュエプレのカノン
使用デッキ:『シューゲイザービート』
概要:勝月のご近所さんでクリスタリアンの一員。特に永遠の命を求めてるとかではなく、ただ姉がいるから所属してるだけである。勝月にも自分の姉になってほしいと思ってる。
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