スズミの幼馴染はクソガキ   作:けいあお

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第2話 お出かけ

トリニティのカフェ

 

 

 連邦生徒会のお膝元のDUと比べてもトリニティの店はかなりレベルが高い。

 流石はお嬢様学校。金のかけ方が違う。

 

 派手な装飾に洒落た家具、その豪華な雰囲気にマッチする白を基調に目立ち過ぎない塩梅の装飾が施された店員の制服。

 

 どれを取っても一流と言っていいぜ。

 

「久々に来たけどやっぱ、すげぇなこの店」

 

 そんな、店の様子を眺め感嘆の言葉を発する。

 

「そうですね。それでは、早いところ座りましょうか」

 

「ほーい」

 

 適当な席に腰を掛ける。座り心地は極上だ。

 今の時間は人も少ないし、良い感じの時間に店に入れたな。流石は俺

 

「どうよ、最近は」

 

 まずは、当たり障りの無い話でもするか。

 頬杖をつき、何でもなさそうにスズミに話しかける。

 

「そうですね……!そういえば、この前のパトロールの時にレイサさんがウトウトしてしまって、公園のベンチで眠ってしまったんでした。」

 

 なるほどなるほど、レイサの子供らしい面もいつも通りみたいだな。

 

 "自警団"

 

 トリニティで活動するティーパーティーという所謂、生徒会というこの学園の運営を担っている組織からは非公認とされている組織。

 

 トリニティには、正義実現委員会という名の生徒会公認の治安維持組織があるのだが、それとは別の治安維持組織だ。

 

 この自警団、実は組織じゃないので上下関係が一切無いのである。まあ、ちょっとしたサークルみたいな感じかな。

 

 そして、この自警団は度々正義実現委員会ともやり合ったことがあるらしい。

 生徒会公認の治安維持組織にケンカ売るんだからな、肝の据わった大したやつらだろ?

 

 

 そんなやや問題児寄りの集団の自警団に所属してるのが、スズミとレイサって訳だ。

 

 

 守月スズミ

 

 俺の小さいころからの友達。簡単に言うと、幼馴染ってやつだな。

 

 正義感に溢れていて、不良に囲まれても表情を一切崩さず、制圧できるクールなすげーヤツ。

 

 その、表情の変化が少ない所為で、冷たいヤツだと思われがちだけど。

 実は冷たいヤツかと言われたらそうでもなく、音楽を聴くのが好きだったり、宇沢を妹の様に世話を焼いたりと、意外な面白い一面が垣間見える。

 

 閃光弾を好んで使ってて、その使う理由が"相手に傷を付けないから"っていう聖人……いや聖女みたいな理由で使ってる。大したやつである。

 

 

 宇沢レイサ

 

 高等部の1年生だ。つまり俺とスズミが2年生だから俺たちの後輩って事になる。

 

 元気ハツラツな女の子。コイツもスズミの様に正義感が強いのが特徴。

 放課後スイーツ部の”杏山 カズサ”と仲がいいらしい。

 

 あと、髪色がメチャメチャ目立つのが特徴。あれで染めてないんだよな。

 それと、妹気質で人懐っこい可愛い奴でもある。

 

 

 そしてそんな自警団たちの多くと顔馴染みでヴァルキューレ警察学校で刑事をしてるのがこの俺

 

 "烏城 マサト"だ。

 

 

 

 

 

 

「いいなあ。俺は最近になって業務量が増えたからさぁ~遊びにくくなっちゃったんだよね」

 

 だから、いつも通りなスズミの様子が嬉しくもあり羨ましくもある。

 

「何故業務量が増えたんですか?」

 

 業務量増加の理由を問われた途端に、圧を感じさせる程に表情が硬くなった...

 

「ああ、これにはな重大な理由がある...」

 

 先ほどまでの間延びした喋り方ではなく冷徹さを感じさせる声色は、その場の空気に液体窒素を注ぎ込んだのかの如く冷えていく。

 

「何故、業務量が増加したのかと言うと……」

 

 スズミが固唾を呑んでその口から吐き出される答えを待つ。

 実際の時間では数秒の筈なのに、スズミにとっては数時間のように長く感じた。

 

「それは」

 

「それは?」

 

「……………………………………

 

 

 

 

 

 

 

俺が遅刻しまくったからなんだよな!!!!

 

 

 

 

「え?」

 

 

 もったいぶった割には何ともまあ、しょうもない理由だった

 スズミはキレた。




 トリニティ自警団…
【トリニティ総合学園の非公認組織。
 特に規律も無くゆる~く存在している組織。
 稀に正義実現委員会(公認の治安維持組織)と対立することが在るようだ。】
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