禪院直哉はある男に執心していた。
術式が全ての禪院家にとっての異物、フィジカルギフテッドの天与呪縛を与えられた呪力が無い男、禪院甚爾である。
五条悟が生まれる前に誕生し、その圧倒的な存在感から彼を拷問まがいのリンチに合わせる人間も多かった。
「・・・天与呪縛」
禪院家の相伝術式である投写呪法を親である禪院直毘人から受け継いだ直哉には禪院甚爾のような強さはない。
見ただけで感じられるほどの強者の気配とも言うべきそれをまだ、禪院直哉は持ち合わせていない。
もし俺が天与呪縛を持っていたらと、子供ながらにふと思うほどに、強者である禪院甚爾に惹かれていた。
「なぁ・・・確か加茂家の落ちこぼれが天与呪縛やったよな。」
唐突に話しかけられた女中はその言葉に反応することができず、時が止まる。
「もうええわ、パパに聞きに行こかな。」
そう言って直哉は立ち上がり歩き出すその瞬間にキンッとガラスをすり合わせたような音が響き女中が庭に倒れ込む。
「俺が話しかけたら答えろや、手が汚れたやないか」
直哉の手は血で塗れていた。
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私は、
「よく来たな、禪院」
私は落ちこぼれです、それでも生かされているのは私が呪霊の術式を継いだ子を生せるからかもしれない、らしいです。
「アホ面晒して呑気やね」
目の前の男の子は呆れた顔を隠さずにそう言いました、失礼ですね、私はコレでも色々考えています。
「なんの用ですか、私をはらませる呪霊ですか」
「いきなり人を呪霊呼ばわりとか舐め取んのかカス」
男の子が怒り始めました、酷い
「パパ、コイツあかんわ、ここで殺そや」
「流石にそれは止めておけ、その代わり決闘でも何でもやればよかろう」
男の人はニヤニヤしながらそう言います、決闘、決闘かぁ・・・
黒い攻撃で倒せるかなぁ。
「ククッでは訓練場にでも案内しましょう、どちらでも我々は関与しませんよ。」
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普段から訓練に使っている道場の中で私と男の子、なおやは向き合っています。
「なぁ、どうせやからここで縛りってのはどうや?」
「いいの?」
「かまへんよ、どうせ殺すことになるやろし好きなこと言っとけばええわ」
なおやは自信満タンです、好きな事を縛っていいとのことだったので悩みます。
「縛りの内容すら考えてないんか、ほんまにアホやなお前・・・」
呆れられています、失礼ですね、私はレディですよ。
「うーん、私を好きになること?「は?」あ、あと私と結婚すること「おい待てや」あと他の人から感謝されること!「何言うてんねんボケ!」浮気はダメ!「何で勝つ前提やねん!!」他の人をいじめちゃダメ!「親かお前は!!!」あとはーうん!最強になる!!!「・・・まぁそれはええやろ」」
良いらしい。
試合の合図が出た、すぐ目の前に直哉が居た、驚いて手を出しちゃった、とてもまずい。
手が直哉の髪にぶつかった瞬間、道場の中に黒い稲妻が走った。
・・・やっちゃったかもしれない。
直哉の身体は後ろに吹き飛び負けた、縛りの事は忘れている。
このアホみたいな条件を達成する為に渡愛は無自覚にヤバいことやってます。